「パプア州の使節が国連総会に出席すると…かなり目立つ」話題を呼んでいた民族衣装
各国の代表や使節団が一堂に会する国連総会。世界中からいろいろな文化の代表者が集まるので、その様子は一般的な会議とは異なる独特の雰囲気があります。
ニューギニア島の西側にあるパプア州(インドネシア領)の使節団員が、ニューヨークの国連本部に出席している姿が、海外で話題を集めていました。
West Papua delegate at U.N. Headquarters, NY.
たった1人でも、他国の代表者が地味に思えるほど目立っています。
ニューギニア島の西〜南部に住むパプア人ですが、伝統的なこの民族衣装を国際舞台の場においても守っているようです。ニューヨークの国連本部ではとても目立ちますね。
ちなみに島の西半分は、かつてはイリアンジャヤと呼ばれ、2002年にパプア州と改称しています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●彼の証明写真はスーツに普通の髪型だ。これはおそらく彼の儀式用の姿なのだろう。寒そうだね。
↑証明カードを気付かせてくれてありがとう。自分は国連職員をしているが、彼の証明カードには先月に期限の切れた赤いTという文字が入っているので、この写真が最近のものであれば、議題についての専門家として呼ばれた短期滞在だったんだと思う。
西パプア州はインドネシアの一部となっているから、国連では別の代表者がいるわけではない。NGO(非政府組織)はまた違うタイプの一時的な証明カードを持っている。
↑そうだよ。彼らはもう何十年もインドネシア人から集団虐殺されて、誰も何もしようとしていない。かなりひどい状況だ。
↑(証明写真を見るために)彼の毛深い腹をズームする羽目になった。
●男性用のツノ(飾り)が流行することを望む。
↑そのツノに気を取られて、頭に鳥をまるごと飾っていることに気づかなかったよ。
↑なんてこった。羽だけじゃなかった、鳥をまるごとか。
↑この格好を10倍よいと思えるようになった。
↑どうやって税関を通り抜けるんだろう。あるいはセントラルパークで捕まえているのかな?
●きっと彼は、周りのみんなの格好が馬鹿げていると思っているんだ。
↑きっと鳥の罠をしかけたままにしておいたことを思いだしたんだ。
↑都市部ではコウモリの新鮮な肉を手にいれることはできない。
●きっと、みんなをだましてるんだよ。「そうだよ、普段から全員この格好だよ」と。
↑きっと彼は、今日がカジュアル・フライデーの日だと思ってるんだよ。
●彼が国連総会に来る理由は、人権問題にかかわる大事なことなんだよ。
●自分たちの存在にたいして献身的なところは尊敬に値する。
●他の人々がビジネスの格好であることに驚いているように見える。
背景には政治的な問題も絡んでいるようで、心を痛める人も多く見られました。
ニューヨークでこの格好は、他国の人々の関心を高める目的もあるのかもしれません。
パプアニューギニアの部族「アサロ・マッドメン」のマスクが迫力ありすぎて大人も泣くレベル