身近な惑星の中で最も地球に似た惑星の代表ともいわれる火星。第二の地球として植民地化や宇宙農場の舞台としても想定されているこの惑星の地表は一体どのようになっているのだろうか?
こうした疑問にせっせと取り組むNASAの無人探索機は、未だ謎の多い火星の土壌を調べつつ膨大な量の画像を記録し続けている。
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探索車がとらえたモノクロの異世界
この美しい火星の様子は、アメリカの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(通称:MRO)が撮影した膨大な画像をフランスのデザイナー、グザヴィエ・バラルが選別し編集を手掛けたもの。
およそ地球とは似ても似つかない地表はまさに異世界。人類未踏のこの星には、まだいろんな可能性が秘められているようだ。
1. マリネリス峡谷 、明るい鉱床の丘 (経度:-12.7° 緯度:313.9°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
2. アントニアディクレーター底部の枝状の地表 (経度:21.4° 緯度:61.3°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
3. アルギル地域の層状地形や堆積地形 (経度:-49.8° 緯度:302.9°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
4. クレーター地帯の三日月型砂丘 (経度-41.5° 緯度 44.6°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
5. 南極、扇状地と多角形土 (経度:-87.3° 緯度:168°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
6. メリディアニ高原の北部、直線状の稜線 (経度:11.9° 緯度:0.7°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
7. アラム・カオス、大きな窪地の中央 (経度:3.1° 緯度:340.2°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
8. 北極の高域、堆積層の多重不整合 (経度:79.7° 緯度:23.4°)
image credit:Nasa/JPL/The University of Arizona
宇宙を愛する人必読のモノクロ写真集
image credit:This Is Mars
この一連の画像は「This Is Mars」という写真集にもなっている。この作品は火星の驚異的なビジュアルのみならず科学的歴史も学ぶことができる宇宙愛好家にはたまらない一冊だという。
この写真集の日本語版は「MARS 火星―未知なる地表 惑星探査機MROが明かす、生命の起源」というタイトルでAmazonにて12,600円で販売中。ミステリアスな火星を間近で見たい人にはおすすめの一冊と評判だ。
via:designyoutrust、ufunk・translated D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
気圧が低い事や地殻活動が既に終わっている事を示すような地形も見られる。
テラフォーミングなんて夢は捨てて、「月より幾分マシ」くらいの土地として考えた方がいいと思うなぁ。
2. 匿名処理班
写真集はちょっと手が出ないな、でもスマホでも迫力充分、
宇宙人信者は美しさに目もくれないでルーペかなんかで探して居るのかな?
3. 匿名処理班
火星には間違いなく人類は行くと思うけど、行ってその先どうするかは真剣に考えておかないと、宇宙進出の意欲自体が萎える可能性が高い。何しろアポロ計画と違って最初の隊は100%戻ってこれないから。その行き止まり感は想像以上に社会に影響を与えるはず。
4. 匿名処理班
結局地球の成れの果てか火星なんだろう
5. 匿名処理班
4は砂丘なのかぁ
水が滴ってるみたいだ
6. 匿名処理班
は200年後の地球です、と言っても分からないくらいですね。なんか一つの文明が終わった地みたいな風景ですね。
7. 匿名処理班
3千年くらいかけて、小惑星帯のなかから数万個の資源採掘後岩石を火星に打ち込めないかな。
で内核の金属を再流動させ、磁気を発生させる。
重力を増やして大気が散逸しないようにする。大気は海王星あたりから運ぶとかして。
テラフォーミングだ。