IKEAが火星体験施設で合宿。新しい家具デザイン着想のため、2019年には「宇宙家具コレクション」発売へ
お、値段以上?
連載
注目記事
ソフトバンク、 新卒採用にAI導入「エントリーシートの確認時間を7割削減」
自動ブレーキに車線キープ… クルマの安全システム充実で、事故時には全損扱いが増える?
「さすがに1000円はアレだよね」-- au田中社長、テザリング料廃止に前向き
人気記事
ポケモンGOの一周年イベント発表。大型更新やリアルイベントも続々実施
Galaxy S8と新型Gear VRは、現時点最高峰のスタンドアローンVR環境だ【実機レビュー】:VR情報局
次期OSは「Android 8.0」に、Android O Developer Preview 3公開
スウェーデンの家具メーカーIKEAのデザイナー数名が、新しい家具のインスピレーションを得るために、米国ユタ州にある火星シミュレーターで合宿生活をはじめました。期間は7日間と短めですが、火星を模した体験を通じて2019年には"Curious Collection on Space"と銘打つ家具コレクションを発表する計画です。
IKEAのデザイナーMarcus Engman氏は、人口が増加し続ける地球において、省スペース家具が重要になると大真面目に考えています。従来、デザイナー達はモデルとなる家での生活を通じて、デザイン面でのインスピレーションを得ていました。その手法を火星(を模した)環境で実践し、新たな家具デザインのヒントを得ようとしています。
狭い場所向けの家具と火星環境での生活はいまいち結びつかないかもしれません。Engman氏は「宇宙旅行を快適化するためにその制約を知り、製品開発にも活かしたい」と語り、狭い宇宙船で活用できるファニチャーが狭い住居にも応用できるという考えを示しています。少なくとも「宇宙生活向け家具コレクション」のカタログがポンと目の前にあれば、んん?とばかりに興味をひかれる人も多そうです。
この合宿に関してIKEAとNASAとの間には直接的な協力関係はありません。ただ、スウェーデンのルンド大学はNASAとともに、長ければ往復に3年かかるとされる火星有人探査に必要なものの研究に取り組んでいます。IKEAはルンド大学への協力を足がかりとして、将来の宇宙船や火星居住区の内装に何らかの貢献をしたいと考えています。
ちなみに、狭い環境の家具を研究したいのなら、火星よりも日本へ合宿に来ればよいのでは、という気がしないでもありません。そしてやや自虐的な方向で夢を膨らませれば、将来の火星環境で活躍するのは欧米諸国からすれば非常に狭い住環境に慣れ親しんだ私たち日本人かもしれません。