Apple(アップル)が進む道に屍あり?
Appleは世界一リッチなテクノロジー企業の強みを活かして、同じテクノロジーを推進する(Appleより)小さな競合企業に堂々と類似のアイデアをぶつけ、潰しにかかります。たとえばApple Musicを後出しして、Spotifyを潰しにかかっているのがパッと思いつきますね。
この戦略は「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む(Good artists copy, Great artists steal)」という、故スティーブ・ジョブズの名言にも合います。今のAppleは、誰より最初にイノベーティブなアイデアを生み出して製品化する必要はありません。二番煎じ、三番煎じのアイデアを乗せてアップデートすることで、世界中のAppleユーザーを満足させることができるのです。2017年のWWDCから見えてきた、今年のAppleが殺そうとしているサービスや技術をまとめてみました。
すべてのウェブブラウザ
Chromeの登場後、Google(グーグル)はMicrosoft(マイクロソフト)やその他事業者からウェブブラウザのシェアをじわじわと奪いました。しかしAppleもエンドレスのブラウザ戦争の渦中で戦う気満々のようです。Mac OSの最新アップデートでSafariを改良、Intelligent Tracking Prevention機能により、Webサイトが勝手に「何か」を追跡するのを阻止して迷惑な広告を表示できないようにしたり、自動再生動画広告をブロックすることも発表しました。
VenmoとSquare Cash
日本ではまだ馴染みがありませんが、Venmo(ベンモー)とは、アメリカの若者の間で人気急上昇の個人間送金アプリ。決済サービスPayPal(ペイパル)傘下の企業です。そして今回、Apple Payに「P2P」の送金サービス(個人間送金)が実装されることが明らかに。iOS 11のiMassageでは、Apple Payで直接送金することが可能になります。