iPad Pro新モデルの発表に合わせ、カバーとスタンドを兼ねたキーボード「Smart Keyboard」に、ついに日本語JIS配列モデルが追加されました。さっそく注文してみたところ、一緒に注文した10.5インチのiPad Pro本体よりも先に届きましたので、早速レビューをお届けします。また、記事後半にほかの純正アクセサリも紹介しています。
▲Smart Keyboard(JIS)10.5インチ用と12.9インチ用の両方をゲット。価格はそれぞれ1万7800円、1万8800円(いずれも税別)です。
Smart Keyboadが初めて登場した2015年当初はUS配列モデルのみで、その後は欧州や中東、アジアなど複数の言語に対応したモデルが登場したものの、日本語版はずっと存在しませんでした。
US配列は記号の位置が異なるほか、Returnキーが横長であることも日本のユーザーには不評です。これだけならUS配列が好きな筆者にはむしろ好都合だったのですが、大きく困ったのが日本語入力のオン/オフを切り替える「英数・かな」が使えない点でした。
Macだとソフトウェア的に「英数・かな」を割り当てるユーティリティなどでカスタマイズできるものの、iPadでは不可能。もちろんJIS配列の「Magic Keyboard」などを使うという手はありましたが、iPadとは分離したキーボードであり、モバイル用途にはなにかと不便でした。
10.5インチ用を9.7インチのiPad Proでも使える
今回、10.5インチiPad Proの登場に合わせて日本語JIS配列モデルが登場しましが、実は12.9インチ版にも日本語バージョンが追加されています。配列を見ていくと、スペースバーの左右には「英数・かな」、ControlキーはAの左など、アップルの日本語JIS配列を踏襲しています。大きさ的には従来の9.7インチ用Smart Keyboardに近く、右端のほうのキーは幅が狭くなっています。
▲10.5インチ用の日本語Smart Keyboard。Macとほぼ同じ配列です。
コネクターはiPad Pro独自の「Smart Connector」。筆者が試した限りでは9.7インチ、10.5インチ、12.9インチのiPad Proで互換性があるようです。
実際に9.7インチのiPad Proを装着してみたところ、わずかにサイズが異なるものの、大きな違和感はありません。9.7インチのiPad Proを買い換える前に、まずは日本語キーボードが欲しかった人も、とりあえずは使えます。
▲10.5インチ用なのでわずかに幅は余るものの、さほど違和感はありません。
▲閉じた状態。9.7インチと10.5インチのサイズの差がよくわかります。
▲折りたたみ時、段々になるのは最初イヤでしたが、慣れました。
入力方式としては、「ローマ字入力」はもちろん、設定画面からハードウェアキーボードの設定を変更することで「かな入力」も可能。
初代のiPad Proである12.9インチ版でも、12.9インチ用の日本語Smart Keyboardを問題なく利用できました。こちらは当然、サイズがピッタリです。
▲12.9インチ用のSmart Keyboard(JIS)と12.9インチのiPad Pro。
▲配列は変わりませんが、キーピッチに余裕があります。
あえて12.9インチ用を使うもアリ
ここで、筆者が気に入っている使い方をご紹介。12.9インチ用のSmart Keyboardに、9.7インチまたは10.5インチのiPad Proを乗せるという変則的な組み合わせです。
▲見た目に疑問を感じるかもですが、安定感はバツグンです。
12.9インチ用のSmart Keyboardは、キーピッチがMagic Keyboardとほぼ同じ。タイピングしやすいのはもちろん、膝上で使うときの安定感も高いです。たっぷり横幅があるので、9.7インチまたは10.5インチのiPad Proをしっかりと支えてくれそうです。これなら安定したテーブルがなくとも、膝の上に置いたまま全速力でテキストの打ち込みが可能。通常は別なカバーなどの利用を考えられている方などに、ぜひ試してもらいたい組み合わせです。
続々出荷されているApple純正アクセサリ
※以降、WWDC帰りのACCN編集長にバトンタッチしてお届けします。Smart Keyboard以外にも、続々出荷されているApple純正アクセサリ。ファミコン本体が来る前にソフトある的なモヤモヤ感ですが、これもこのところの恒例パターンとなりつつありますな。
▲10.5インチ用レザースリーブは各1万5800円(税別)。上はApple Pencilケースです(後述)。
▲定番のSmart Coverはレザー仕様が全4色で各8800円(税別)、シリコン製が全7色で各5800円(税別)となっております(10.5インチ向けの場合)。
ところで今回、ケースは純正品が用意されておりませんね(12.9インチユーザーは現行の純正ケースが使えると思いますが)。ナゼでしょう? サードパーティさん商機かもしれません。