加計問題、獣医学部新設を50年阻止 獣医師会の政界工作 麻生、森英介らのパーティー券購入「1校に限りと修正された」メルマガで自負
2017.6.10
産経新聞
学校法人「加計学園」(岡山市)の問題で、獣医学部新設を阻止しようと動いた日本獣医師会(蔵内勇夫会長)の存在が注目され始めた。獣医師会のメールマガジンを見ると、麻生太郎財務相兼副総理ら現職閣僚らの名前を挙げながら、会長が「決定撤回もしくは1校のみ」にするよう「奔走」「粘り強い要請活動」したことが堂々と記載されているのだ。関連団体の政治資金収支報告書には、興味深い名前が並んでいる。
民進党・宮崎岳志衆院議員「京都産業大(京都市)を追い落とすための条件だ」
安倍晋三首相「『1校に限り』という要件は(日本)獣医師会から要請があった」
5日の衆院決算行政監視委員会で、こうしたやり取りがあった。
50年以上も獣医学部の新設を認めなかった巨大な「岩盤規制」に穴を開けるため、政府は2016年11月9日、獣医学部新設について、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う」ことを決めた。
当時、加計学園だけでなく、京産大も獣医学部新設を目指していたが、前述の条件が加えられて、断念した。
野党側は、加計学園の理事長が安倍首相の友人だから、この条件が設けられた-との見立てで激しく攻撃している。
だが、獣医師会こそが、(獣医学部新設)「決定の撤回」、もしくは「1校限り」という条件を猛烈に求めていたのだ。
前出の蔵内会長は17年1月30日付のメルマガで、▽山本幸三地方創生担当相▽松野博一文科相▽山本有二農水相▽麻生氏▽森英介元法相-らの実名を挙げ、「本会の考えをご理解いただくよう奔走いたしました」と記している。
その結果として、文部科学省告示改正に関し、「大臣及び国会議員の先生方への粘り強い要請活動が実り、関係大臣等のご理解を得て、何とか『1校に限り』と修正された」ともつづっている。
獣医師会と、麻生氏ら自民党議員との関係は、政治団体「日本獣医師政治連盟」の政治資金収支報告書を見るとよく分かる。別表は、最新(15年)の報告書から、政治資金パーティー券購入実績をまとめたものだ。
獣医師会のパイプは与党だけではない。民進党の玉木雄一郎幹事長代理に12年12月、100万円を寄付。13年2月には、野田佳彦内閣で財務相を務めた城島光力元衆院議員に200万円を寄付していた。ちなみに城島氏は東大農学部畜産獣医学科を卒業している。
永田町と霞が関、業界団体を結ぶ「点と線」。メルマガの記述と政治資金の動きを追っていくと、一連の報道とは、違った構図が見えてくる。
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/170610/plt17061021000003-n1.html
もういい訳しても遅すぎてどうにもならん
心の底で友達のところが選ばれたら他はどうでもよかったんだろと言われたら否定できないからね