週刊少年ジャンプ連載「腹ペコのマリー」第15回です。
圧倒的な力で凛々須配下の3人を倒してしまった名堀。
目を覚まし、タイガと再び入れ替わったマリーだったが、圧倒的威圧感をもって凛々須が女王である事を否定する。
ただの子供だと言われ、ブチ切れて3日後の再戦を宣言した凛々須。
そんな彼女に代わって自分が学院の女王になると宣言したマリーだったのだが…!?
凛々須との一件があった為か、自身の過去を思い出したマリー。
当時まだ6歳で母マリー・アントワネットと平穏な日々を送っていたマリー・テレーズだったが、そんな母から東洋の漆器「蒔絵」を見せられる。
それは当時王侯貴族の間で流行した高級調度品であり、マリー・アントワネットも大の収集家として知られていたのだという。
祖母からの贈り物だと聞かされていたマリー・テレーズだが、そのアントワネットの母のお抱えの者として少年は宮殿に招かれていたらしい。
周囲から奇異な目で見られていた東洋人の少年。
正にタイガそのものですけど、先祖だとしたら美女木家はマリーとはかなり深い関係にある事になります。
タイガの祖母は幽霊だったマリーと犬猿の仲だった訳ですけど、何故そういう事になったのかは少々疑問が残るところですね。
9年後、幽閉されたタンプル塔からの脱出を図ったマリーたち。
テンプル騎士団のみが知る抜け道を通って来たマリーだが、言葉も無くすっかりやつれてしまった様子。
「本当に王妃が処刑された事知らないのか?」
あまりのやつれぶりに彼女がすでに色々知っているのではと疑うタケトラ。
そんな彼と一緒に行動するアンヌはアンナそっくりです。
2人にはマリーの良き友として家臣として心の支えになって欲しいと頼むハンス・アクセル・フォン・フェルセン。
「ベルばら」ではフェルゼンとして有名なフェルセンですけど、この顔は名堀に倒された麦牙満天に似たものを感じさせます。
パリを脱出し、ル・アーブルの港町までやって来たマリー。
「この…海の向こうのずっと…ずっと先に あなたの国が…」
「素敵ね」
タケトラの母国・日本に亡命すると聞かされ、寂しい笑みを浮かべたマリーですけど、やはりすでに両親と弟がいなくなっている事を理解していたのかも知れません。
自分は国を捨てたのだからもう王女とは呼ばない様にと、アンヌたちにお願いしたマリー。
そんなマリーに断固反対したアンヌだが、タケトラの父の助言もあって「姫」と呼ぶ事に。
日本語を勉強する事になり喋り方も「妾」になったマリー。
どうやら意図的に今の喋り方に変えられたらしいマリーですけど、だとすると喋り方で文句を言われる筋合いはないですね(笑)。
日本に向かう船の船長が裏切り、間一髪逃げのびたものの今度は海賊に襲われ、半年くらい漂流したり陸路を歩いたりしたというマリー。
「妾…シルクロードを越えたよ」
日本にたどり着いた時は体がボロボロになっていたというマリーだが、このあたりの話は今回は伏せる事に。
状況からして悲劇的な話なのは確実ですけど、あるいはその際にタイガたちの先祖にも何かあったのかな?
どこであろうと自分は女王であらねばならないと断言するマリー。
そんな話に感銘を受けたアンナだが、イメージを共有するタイガは別の衝撃を受ける事に。
回想に出ていた日本人が自分の先祖だと確信するタイガ。
アンヌが鷺宮の先祖だと理解したタイガですけど、だとするとアンナの先祖はマリーと一緒に来日した事になります。
かつて道士連のかぐやに自分でなければならない理由を探す様に言われた事を思い出したタイガ。
因縁の深さを再認識したタイガですけど、こうなるとマリーの運命の人は回り回ってタイガだったというオチもあるのかも知れません。
蘭城から電話があったと、慌ててアンナたちのところに飛んできた鷺宮神父。
凛々須の件から退学を覚悟したアンナだが、何と教会を取り壊すと言って来たのだという。
凛々須との勝負で負ければ教会が取り壊しになると、初日でそこまでこじれた事に笑うしかない蘭城。
ターゲットは美女木マリーであるならアンナの家が狙われるのは筋違いの様な気もしますけど、あるいは教会だったら凛々須の親の力で何とでもなるという事なのか?
何かピンポイントに狙われた感じがしますけど、マリーが凛々須と対峙していた時、そばにアンナがいなかったらこういう結果にはならなかったのかも知れません。
今のままでは王女に100%勝ち目はないと言う蘭城。
勝負という名の公開処刑だと断言する蘭城だが、凛々須が3日後だと言ったのは男子編入生が揃うからで、何と17人にもなるのだという。
さらに加えて直近の女性見近衛連隊から選り抜きの凛々須3本槍も手強いと言う蘭城。
すでに近藤と菅沼の二名が明らかになっていますが、さらにもう一人存在するらしい。
そんな相手に対し、こちらはアンナを含めても3人であり、人間将棋をやられたら終わりだと言う蘭城。
そこで協力者としてユズを編入させたと言う蘭城ですけど、彼女は年齢的に社会人って訳じゃなかったのかな?
テンプル騎士団は王女に仕えるのが役目であり、これで4人になると言う蘭城。
というより、教師とはいえ彼も学校関係者なんだから戦いに参加してもいいんじゃないのかな?
「いいや 7人だ」
そんな中、仲間を連れて教会に姿を見せた名堀。
同じ泥高からやって来た岩尾殿雄と鈴村千慧、さらに名堀に敗北した麦牙満天を連れて来る事に?
コマを奪い合うルールでこっちに来たと思われる麦牙ですけど、その真意はちょっと測りかねますね。
合計7人となり、まだまだ不利な状況は変わらないものの勝つ可能性が見えて来たマリーたち。
問題は勝負の内容ですけど、名堀の実力を知った今、単純なバトルを申し込んで来るとは思えません。
何か頭を使うバトルにして仲間の男子を脱落させ、マリーに恥をかかせようとしてくるんじゃないかと思う訳ですけど、あえて凛々須は単純バトルを選択し、これで勝負が決まったかと思いきやタイガが力で圧倒する展開が待っているんじゃないかと予想しておきます。
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