山本地方創生相の問責決議案を否決 加計学園めぐり
国家戦略特区での学校法人「加計学園」の獣医学部の新設をめぐり、民進党が提出した山本地方創生担当大臣に対する問責決議案は14日午前、参議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党や日本維新の会などの反対多数で否決されました。
国家戦略特区での学校法人「加計学園」の獣医学部の新設をめぐり、民進党は事実の隠蔽に加担したなどとして13日、山本地方創生担当大臣に対する問責決議案を参議院に提出しました。
問責決議案は14日午前の参議院本会議で決議案の趣旨説明に続いて討論が行われ、民進党は「国会の審議が進むにつれて『加計学園』に対する疑惑がますます深まっているが、山本大臣は官僚の作った答弁書を繰り返し読むだけだ。国民に真実を隠し続ける人に大臣の資格はない」と述べました。
これに対し自民党は「獣医学部新設が、特区の指定や事業者選定のプロセスなどいずれも関係法令に基づいて適切に実施されたことは、これまでの議論で明らかだ」と反論しました。
このあと採決が行われ、山本大臣に対する問責決議案は自民・公明両党と日本維新の会などの反対多数で否決されました。
参議院本会議はいったん休憩に入っていて、午後1時に再開されることになっています。
午後の本会議では、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案をめぐって、民進党と共産党などが提出した金田法務大臣に対する問責決議案の採決が行われ、与党などの反対多数で否決される見通しです。
与党側は「テロ等準備罪」を新設する法案を今の国会で成立させるため、速やかに採決を行いたい考えです。
これに対し民進党などは法案を廃案に追い込むため内閣不信任決議案を提出する構えを見せていて、来週18日の会期末を前に与野党の攻防が激しくなっています。
「理不尽な問責決議で否決は当然」
山本地方創生担当大臣は国会内で記者団に対し、「私はしっかりと誠実に答弁してきたつもりで、虚偽答弁なんて一度もやったつもりはない。理不尽な問責決議だと思うので否決されて当然だと大変ありがたく思っている」と述べました。
そのうえで、山本大臣は「既得権益を守ろうという力が本当に強いと感じた。決議を否決していただいて信任を得たということなので、一層頑張れということと受け止めている。全力で断固、規制改革を成し遂げるため、意欲をもって頑張りたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170614/k10011017161000.html関連
まぁ数年前の成功体験が忘れられないんだろうけどさ