米Amazonが、2014年にリリースした音声認識付きバーコードスキャナー Amazon Dashを音声AIアシスタント Alexaに対応させ、Amazon Dash WandとしてPrime会員向けに発売しました。価格は$20ですが、次回注文時に使える$20のクレジットが配布されるので実質無料です。
初代のAmazon Dashは2014年にAmazonの生鮮食料品配達サービスAmazon Freshの会員向けにリリースされました。バーコードをスキャンしたり、音声入力で注文が可能というものでしたが、Fresh会員限定ということもあり、その後あまり話題になることはありませんでした。
米アマゾン、声やスキャンで足す買い物メモ専用デバイスAmazon Dashを発表。食品・雑貨を同日配達
2015年には、単品しか購入できないものの、Prime会員ならだれでも利用できるDashボタンが登場。これは日本でも昨年末に発売されています。日用品が切れれば「ポチッとな」、アマゾンが1プッシュ注文ボタン「Dash Button」発売。ボタン価格は実質ゼロ円
そして今回発売となったDash Wandは、初代Amazon Dashと同様にバーコードをスキャンしたり「トイレットペーパー」「バナナ」などと音声入力することで注文が可能。それらの商品は注文確定の操作をするまで購入されませんが、Alexaを使い「Alexa、バナナを買って」と指示すれば、注文の確定まで自動で行うことも可能です。また、注文をするだけではなく、レシピを検索したり、ニュースを聞いたりと、Alexaのもつ膨大なスキルを活用することもできます。主にキッチンで使われることが多いデバイスだと思いますが、料理中に「大さじ1杯はティースプーン何杯?」などと質問できるのはとても便利そうです。ただし、Alexaのすべての機能が利用できるわけではなく、例えば音楽再生には非対応となっています。
実際にどれだけの人がAmazon Dash Wandを使って買い物をするのかは未知数ですが、Alexaに触れる機会を増やすという点では、Dash Wandを無料で配る意味は大きそうです。
なお、Alexaは日本語には非対応ですが、日本語対応のAIアシスタントとしては、Googleアシスタントを搭載したGoogle Homeが今夏発売予定。また、LINEのAIスピーカーも今秋発売予定となっています。
対話型音声入力Googleアシスタントが日本語対応へ。スマートスピーカーGoogle Homeも今夏国内発売
LINEのAIスピーカー「Wave」1万5000円で秋発売。声で家電操作・LINE返信も