ハイスペックながら、PCと差別化しづらい。
このほどMicrosoft(マイクロソフト)は、米国ロサンゼルスでXbox E3 ブリーフィングを開催し、これまで「Project Scorpio」のコードネームで呼ばれていた新ゲーム機「Xbox One X」を正式に発表しました。42タイトルのゲームがアナウンスされ、そのうち独占タイトルが22も並ぶなど、なかなかの力の入れよう!
ところが、当のMicrosoftの意気込みとはうらはらに、海外のネット上の反応は、なんだかガッカリしたというつれない反応ばかりが目立ちました。11月に発売を迎える前から、すでにXbox One Xへの期待は盛り下がってしまっているだなんて、いったいどうしてしまったのでしょう?
まずは、数字ではドッと対応ゲームが並んだものの、あまり魅力的なタイトルがなかったことが大きいでしょうか。任天堂ならば、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けにスーパーマリオの新作をそろえ、ソニーはPlayStation(プレイステーション)シリーズの成功をかけて、スパイダーマンの新作をPS4向けに投入するといった大技を見せてきました。対してXbox One Xは…?
もちろん、根強いゲームファンがいる、レーシングゲームの『Forza Motorsport 7』がアナウンスされたりはしました。とはいえ、E3で発表されたゲームタイトルは、純粋にXbox One X専用というわけではないんですよね。Xbox Oneのタイトルなら、これまでのXbox OneやXbox One Sでもプレイ可能です。あるいは、Microsoft専用のタイトルというのもあって、こちらはXboxに加えて、Windows 10のPCでもプレイできてしまうのが実情。おまけに、最初だけXboxでしかプレイできないのだけれど、そのうちPS4なんかでもプレイできるようになるゲームさえ多々あったりするようでして。
Xbox One Xは、ほかのどのコンソール機より満足感をあたえてくれるゲームプレイを可能にする、真にパワフルなコンソール機を求めるユーザーのために用意されました。