AR(拡張現実)という言葉を初めてきいてから、もうかなりの月日が流れました。あのときは、拡張現実という言葉のかっこよさにホレボレしたものです。ただ期待したほどには、ARが世の中を変えることはありませんでした。少なくとも一般人レベルが日々の生活の中でARの必要を感じ、恩恵を受けるということは、まだありません。いや、ありませんでした。そう、ARは今まさに変革の時にあるのです!
AR端末の父ともいえるHoloLensは、普通の人が手にするにはまだまだです。ただ、VRと違い、ARは最先端専用端末がなくても、今や誰もが持つスマートフォンを使って十分楽しむことができるというお手軽さがあります。
生活必需品ではありませんが、娯楽としてすでにARは市民権を獲得したといえます。『ポケモンGO』がその最たるものでしょう。また、ARを使っているという自覚がなくても、アプリやSNSに溢れるセルフィーフィルター(猫耳つけたり、雪景色にしたり)も浸透しているARの1つ。
今月、Apple(アップル)が開発者向けに「ARKit」を発表し、iOS端末でのARパフォーマンス向上を約束。ARにとって、間違いなく今年は勝負の時。大きな舞台の主役に抜擢される直前という雰囲気を感じます。AppleがARKitを発表したとき、Google(グーグル)を引き合いに出し、
Project Tangoでは、スマートフォンを向ければ窓のサイズが測れたり、ソファを置くのにどれくらいのスペースが必要かわかったりします。Appleは、iPhone 7のハードウェアとARKitがあれば同じことができると考えているようです。
とコメントしましたが、できるんです。すでにARKitで作った「ARメジャー」のデモ動画を公開している開発者がいます。