テクノロジーは世界を救う。
現代人はインターネットから常に多くの情報を収集しています。もしネットが使えなくなったら…考えただけで恐ろしいですね。ただ、災害時にはネットが遮断されてしまうこともあるでしょう。本当は緊急事態だからこそ、迅速に情報が欲しいのですけれど。
マサチューセッツ工科大学(MIT)のエンジニアチームが開発中のドローンは、そんな災害時の強い味方になりそう。10から20ポンド(約4.5から9kg)の通信機器を積んだうえで、上空1万5000フィート(約4.6km)地点にて、約5日間とどまることができるようデザインされているのです。この無人航空機はガソリンエンジン搭載なのですが、MIT曰く、ガソリンを燃料とする無人航空機では5日間は最長の飛行時間だといいます。
長時間飛行を目的とした無人航空機となれば、燃料は太陽エネルギーだと考えがち。しかしソーラーパワーでは冬場や太陽光の少ない地域、夜が長い地域では十分なエネルギーを得ることができません。結果バッテリーを増やさざるを得ないことで、機体の重量が増すとMITチームは考えました。
それならばと太陽エネルギーのアイディアは捨てて、ガソリン燃料で最大限のことをやろうと作ったのがこのモデル。カーボンファイバーを使うなど、機体の軽量化にも注力しました。5月に行なわれた飛行テストは無事成功。離陸、飛行、着陸をこなしました。今後、長時間(数日間)の飛行テストを行なう予定。
災害時にドローンが上空にやってきて、コミュニケーション手段を提供してくれるなんて。テクノロジーは、本当に世界を変えますね。