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【閲覧注意】背後に気配を感じるほど最恐に怖い話 続き・・・ | 不思議.net

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【閲覧注意】背後に気配を感じるほど最恐に怖い話 続き・・・

2017年07月02日:23:00

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コメント( 1 )

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346: コピペ 2007/03/10(土) 00:43:50.94 ID:kt/mPxJs0
昨日、爺さんの墓参りに行った帰り
爺さんの家(婆さんは生きてるから)で食事会みたいなのをした。
食事をし終わったあと、本が好きな俺は爺さんの読んでた本を探してて
その中のひとつの原版らしき太宰治全集を物色してたら、なんかその全集を取った奥に小さい引き戸があって
その引き戸を開けたら中に紐で結ったコミックスサイズの薄黄色い手帳があった。
婆さんにそれを「これ何?」って見せたら
爺さんが無くなる直前まで、20年くらい心霊現象、超常現象みたいなのを研究していた事がわかった
爺さんも特に隠してる様子は無かったので、俺にくれた。
その中は、色々と場所や、思念がどうだかって、よくある事が書いてあったんだけど
その最後に、詩的な短文があった。

見出しに
「口に出したり、その内容の意図を理解すると
霊的な現象、感情の変化を引き起こす可能性がある文字列、また文章」
て書いてあった。興味があるので、そのまま抜き出してみたいと思う。
前回:【閲覧注意】背後に気配を感じるほど最恐に怖い話
http://world-fusigi.net/archives/8866959.html




347: コピペ2 2007/03/10(土) 00:44:19.22 ID:kt/mPxJs0
一つ目
「目を抜き口を紡ぎ空を見る 海は火となり空を焼く
彼の者路を示し合わせん 案内早し道は長し
先はあれど後は無し 崖を背にただ歩むのみ
果ては無限終わり無し 闇に光に空は無く
すべて崩れたり」

二つ目
「示しましょう 落ちましょう
示しましょう 落ちましょう
示しましょう 落ちましょう
死にましょう」

婆さんが言うには、この手帳は爺さんが亡くなるつい前まで書き込んでいたらしい。
杞憂かもしれないのだけど、最後に書き込んだ後に亡くなったのは
この文章に関係があったりしないかな?
爺さんは肺炎で亡くなったんだけど、なんかゾクっとした。

489: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 15:51:24.35 ID:mKQXoXmsO
>>347

何故かラップ調に読んでしまった・・・イェーorz



348: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 00:46:51.04 ID:PMNtWjRb0
あんまり詳しく覚えてないが昔テレビでやってたの詳細覚えてる人いないか?


雪山で遭難した4人の大人がいた
テント等もない中、小さな小屋を見つけたんだ。
しかし雪山だから夜になるとかなり寒い、寝ると死ぬかもしれないしその小屋自体が危ないかもしれない。
と思って一人30分ずつ見張りをすることにした。

見張りの基準は部屋の4隅に座って30分たったら時計回りに進み座ってる人を起こし、自分は寝る。
そしてその起こされた人は30分そこで見張りをし時間がたてば、また時計回りに進み人を起こす。
その人たちはその方法で夜をあかし朝になり調査隊の人に助けてもらった、が。
なにやら様子が変だった。
その人たちは不思議に思ったんだ
「なぜ、4人で1周できたのか。」と。


乱文ですまね。
なんか数年前テレビでやってたから覚えてる人いないかもわからんが。

353: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 00:54:50.24 ID:JUgu9BcyO
>>348
結構、有名だぜ?

元々は5人いて、世が明ける頃には いつのまにか4人になっていた
なんて考察もあったな

355: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 00:55:53.93 ID:PMNtWjRb0
>>353
mjk
とりあえず知ってる人がいて なんか安心したわww

題名?みたいなのがもしあれば教えてほしい。

357: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 00:58:39.27 ID:JUgu9BcyO
>>355
題名はちょっと覚えてないな
雪山だか そんな感じのだたような気がするが…

358: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 01:00:29.86 ID:kt/mPxJs0
>>355
そんな貴方に、世にも奇妙な物語劇場版を進める。
同じ話を題材にした物語があったはず

364: 1/3 2007/03/10(土) 01:10:14.05 ID:COV3CpsB0
都内に23区内にある、小さな公園。 目の前には幼稚園がある。
24年前、その公園の目の前で事故が起きた。 被害者は、6歳の男の子だった。
事故当時、男の子は母と共に幼稚園まで妹を迎えに来ていた。
卒園したのだし、なんだか入るのが照れくさい男の子は
いつも妹を迎えに行った時は、その公園で母と妹が出てくるのを待っていた。
その日も、男の子は公園にある鉄棒で逆上がりの練習をしていた。
よく遊ぶ友達のF君が、逆上がりが出来るから、それが羨ましくて練習を始めたのだが
何回挑戦してもうまくいかない。
母は、保母さんと話し込んでいるのか中々出てこない。
男の子はだんだんとムキになってきて、思いっきり地面を蹴ってそして、逆上がりは成功した。
嬉しくて、お母さんに褒めてもらいたかったのだろう。
男の子は母のいる幼稚園に向かって走り出した。
左右確認をせずに、男の子は公園を飛び出して母の元へ走った。

そして、16歳の少年が運転するスクーターに撥ねられ、頭を強く打ち、死亡した。

6歳にしてはシッカリしたお兄ちゃんで、公園を飛び出したりするような子ではなかった。
だが、妹はその時3歳で、ちょうど一番手の掛かる時期だ。
母は妹に手をとられ、あまり兄である男の子にかまってあげられていなかった。
少し寂しかったのだろう。
「妹は可愛いし、ボクはお兄ちゃんだから!」
と、いつも元気だったけど、どこか寂しそうな印象だったと近所の人も口を揃えて言う。
現場は細い道、飛び出しに気をつけ通常は速度を抑えて走行するものだが
加害者の16歳の少年は、いつもその道をアクセル全開で走っていた事が後の調べで判明した。
不慮の事故と言うにはあまりに悲しい事故に、遺族の心の傷も深く、大きかった。
だが、残された娘の為にもと、男の子の両親は悲しみに負けず幸せに暮らそうと努力した。

365: 2/3 2007/03/10(土) 01:10:50.93 ID:COV3CpsB0
悲しい事故から丁度10年目のその日。
男の子の両親は、事故後初めて現場の公園を訪れた。
男の子の葬式などを終えたあと、ショックこそあれど強く生きなければならない。
そう考え、彼の家族は別の土地へ引っ越していた。
10回忌、初めて公園に足を運んだ一家。
現場に花を添え、男の子の好きだったジュースやお菓子を備え、線香を立てた。
母は、10年間強く生きてきた。
妹の育児に手を取られ、男の子とのコミュニケーションをおろそかにしてしまった自分を呪い
人一倍泣きぐずる妹に対して湧き上がる感情
そして何より、事故を起こした少年に対する怒り
理不尽な理由によって、愛する息子が亡くなってしまった事故への憤り
それでも、それでも頑張ろうと、感情を胸に押さえ込み生きてきた。
正直、表向き元気に装っていても、心はズタズタだった。
あの子を殺したのは自分なのだ。
いつでもそう、自分を責めてきた。
事故現場に来たら、きっと耐えられない。
そう思い、この10年ここへ来る事が出来なかった。
謝ってもあやまり切れぬ思いを、悔やんでもくやみ切れぬ思いを、両手を合わせ目を閉じ
10年前、ここで死んだ息子に伝えようとした。

366: 3/3 2007/03/10(土) 01:11:56.98 ID:COV3CpsB0
1時間が経ち・・・
2時間が経ち・・・
それでも母はその場を動こうとしなかった。
見かねた父と娘は、母をそっとしてやろうと近くの喫茶店に行った。
息子に手を合わせてから、3時間くらいが経過しただろうか。
公園で、小さな男の子の声がした。
「はっ」として、母は鉄棒の方へと目をやった。
そこには、鉄棒で逆上がりの練習をする子供の姿があった。
そして、それは10年前と何も変わらぬ、自分の息子の姿だった。
忘れもしない。
あの顔、あの服、あの声。
母は、それをただ見守っていた。
何回やっても成功しない逆上がり。
段々男の子はイライラしてきたのか、その感情をあらわにするようになってきた。
その勢いのまま思いっきり地面を蹴って…
そして、逆上がりは成功した。
嬉々とした顔で、走り出す男の子。
母は、もう飛び出さぬように、公園の入り口の前で男の子を待った。
男の子は、母の目の前まで走ってきて、息を切らしながらこう言った。
「ボク、逆上がり出来たよ!お母さん!」
涙が止まらない母には、この一言が精一杯だった。
「凄いねぇ、もう立派なお兄ちゃんだね。」
男の子は、ニッコリ満足気に微笑み気付けばもうそこには居なかった。
10年間ずっと、逆上がりが成功した事を知って欲しかった。
だけど、妹に10年間は譲った。
男の子は、最後までお兄ちゃんだった。

367: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 01:14:30.11 ID:kt/mPxJs0
泣ける話じゃないか

490: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 16:26:38.92 ID:vawB/lIOO
>>364 - 366
(´;ω;`)ブワッ

372: バレンタイン 1/4 2007/03/10(土) 01:38:21.76 ID:iJEB50Pf0
霊とかオカルトとは全然違うんですが、私にとっては
とても忘れられそうにない話です。

姉は今、妊娠中なのですが、結婚前まで勤めていた職場に、
とても仲のいい友達がいました。
その人はYさんといって、明るくてきれいで、誰にでも好かれる
タイプの女性でした。
ある年の2月、姉とYさんは一緒にバレンタインのチョコレートを
買いに行きました。
姉には当時彼(今のご主人)がいて、その人のための本命チョコと、
職場で配るための義理チョコをいくつか買いました。

そしてYさんの買ったチョコを見ると、義理チョコの中に一つだけ、
高価なチョコが混ざっていました。
Yさんは普段彼氏がいないと言っていたので、姉は
「Yちゃん、それ本命チョコ?」と聞きました。
するとYさんは頷き、まだつきあってはいないけど、好きな人がいる。
この機会に告白するつもりだと答えました。
姉は「そうなの!頑張ってね!」と心から応援し、Yさんも嬉しそうでした。

373: バレンタイン 2/4 2007/03/10(土) 01:39:18.36 ID:iJEB50Pf0
そして2月14日。
姉は彼氏にチョコを渡し、同僚にも義理チョコを配りました。
姉の職場では、女の子同士でも、お世話になっている人や仲のいい
友達の間でチョコのやりとりがあって、姉はYさんにもチョコをあげました。
するとYさんも姉にチョコをくれたのですが、そこで大笑い。
一緒にチョコを買いに行ったので、二人とも全く同じチョコを差し出していたのです。

でも、気持ちだから、と二人は同じチョコを交換しました。
そして仕事に戻り、しばらく後、姉はキャビネットの整理中、
Yさんの机にうっかり足をぶつけてしまいました。
それで運悪く、Yさんが机の上に置きっぱなしにしていたチョコの箱が転がって、
その下にあった水の入った掃除用バケツに落ちてしまったのです。

姉は(あ、しまった)と思いましたが、すぐに自分も同じチョコを持っている
ことを思い出し、代わりに自分のチョコをYさんの机の上に置きました。
もともと姉は甘いものがあまり好きではないので、チョコレートに目がない
Yさんに食べてもらったほうがいいと思ったのだそうです。

それで翌日、姉が職場へ行くと、Yさんが
「あれ、M(姉の名前)ちゃん、チョコ食べなかったの?」と聞いてきたそうです。
姉はおかしなことを聞くな、と思いました。
自分がチョコを取り替えたことを、もしかして知っているのかな、と。

でも探りを入れてみるとそういうことでもなかったようで。
今さら「実はチョコを落としてしまったから自分のと取り替えた」と
いうのもなんなので、姉は「うん、昨夜は帰ってすぐ寝たから食べなかった。
今日食べることにするよ」と言ったそうです。

375: バレンタイン 3/4 2007/03/10(土) 01:40:02.59 ID:iJEB50Pf0
翌日、姉はいつも通りに出勤しました。
姉はそこで、先に出勤してきた同僚に「昨夜Yさんが亡くなったよ」と
聞かされました。
自宅で亡くなっていて、お母さんに発見されたそうです。
最初はとても信じられませんでした。
つい昨日まで全く元気で普通に話していたのに、と思うと、
悲しくなるより先に呆然としてしまいました。

でもそれよりも衝撃的だったのは、Yさんはどうやら自殺だったらしいということ。
遺書も何も無かったのですが、服毒死だったそうです。
姉の悲しみようは、妹の私から見ても辛いほどでした。
自分には何もしてあげられなかった。
そこまで思いつめていたのなら、どうして言ってくれなかったのか、
と言ってひどく落ち込んでいました。

それから1年後、姉は結婚し、妊娠もし、親友を失った悲しみも
和らいでいるようでした。
ところが最近になって、姉がまた、あの当時の憂鬱な青ざめた顔つきを
していることが増えたのです。
それどころか、心なしかあの当時以上に陰鬱な雰囲気になっているようで…
私は心配になって姉を問いただしました。

377: バレンタイン 4/4 2007/03/10(土) 01:40:56.57 ID:iJEB50Pf0
姉はようやく重い口を開き、語ってくれました。
Yさんが亡くなってから一年後のバレンタイン。
姉がご主人にチョコレートをあげようとすると、彼が辛そうに言ったそうです。
Yさんが亡くなる直前、彼女に告白されたのだと。

親友の彼だと思ってずっと我慢していたけれど、辛くて、辛くて、もうだめ。
このままじゃ、自殺するか、Mを殺すか、どちらかしてしまいそう。

彼は驚きましたが、Yさんとつき合うつもりはないし、姉とは結婚するつもり
でいることを話し、Yさんを納得させようとしたそうなのですが……
Yさんの自殺の原因、それは姉とご主人にあったのか。
私もショックを受けましたが、姉はどれほど苦しんだことでしょう。
慰めの言葉もない私に、姉が言いました。「自殺だったら、まだいいんだけど」と。

どうしてか、思い出してしまう。
「チョコ食べなかったの?」というYさんの言葉。
自殺にしては遺書も無い、あまりにも突然の死。
あの日、取り替えたチョコレートの箱。
『自殺するか、Mを殺すか、してしまいそう……』

考え過ぎだよ、と私は姉に言いました。もう終わったことなんだし、
今は妊娠中で気が昂ぶっているから色々なことに過敏になっているんだよ、と。
本当のところは、私にもわかりません。
ただ、もしこの不安が当たっていたら…と思うと、姉が、あまりにも可哀想で。

379: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 01:45:20.40 ID:COV3CpsB0
ある男が、ほんの遊びで付き合った女を孕ませてしまいました。
一応「責任をとって」結婚はしたのですが、もともとそんなに愛情を感じているわけでもなかったため、男はすぐに結婚生活が嫌になりました。
男は外に女を作り、家では妻に暴力をふるうようになりました。
とはいえ、幼い子供がいるということもあってか、互いに離婚話を持ち出すことはありませんでした。
そんなある夜。
いつものようにいさかいが起こり、いつものように男は妻に暴力をふるいました。
ところが打ち所が悪かったのか、妻は転倒したまま動かなくなりました。死んでしまったのです。
男はパニック状態のまま、妻の死体を山奥に運び、雑木林の腐葉土の中に埋めました。
作業を終えて家に帰った男は風呂で全身を洗いましたが、いくら石鹸で洗っても洗っても、腐葉土のにおいは取れませんでした。
数日が経ちました。
男の体から腐葉土のにおいは取れず、 それどころか日に日に強くなっていくように感じました。
それに加え、何やら生ゴミのような甘酸っぱい異臭も混じるようになってきました。
男はノイローゼ状態になり、仕事にも出なくなりました。
不思議な事はもう一つありました。
2歳になる子供が、母親がいなくなったことに関して、何の疑問も抱いていないようなのです。
男はそれにも不気味さを感じました。
いっそ「ママはどうしたの?」ときかれた方が安堵を得られたでしょう。
しかし子供は普段とかわりなく、一人遊びなどして過ごしているだけなのでした。
男の体から出る異臭にも、全く反応を示しませんでした。
さらに数日が経ちました。
何を食っても甘酸っぱい腐葉土の異臭しかしなくなったため、男は食事をとらなくなりました。
そして次第に衰弱していきました。
そんなある日、一人遊びをしていた子供が顔を上げて不思議そうに尋ねました。
「ねえ、パパ、ママのことなんだけどさあ」
男はついに来たか、と思いました。不意に異臭が強くなりました。
子供は小首をかしげながら、不思議そうに尋ねました。
「どうしてパパ、ずっとママをせおってるの?」
異臭は背後から漂っていました。

383: オカルト好き 2007/03/10(土) 01:52:00.42 ID:iJEB50Pf0
ついこの前聞いた話。
又聞きなので正確ではないかもしらんが。

高校生の男の子なんだが、ある時突然視界を妙なものが横切るのを見た。
それ以来、時折黒い影や光のようなものを見ることが多くなった。
家族に訴えたが、だれも相手にしてくれない。
それどころか母親などは叱りつけたらしい。

というのも、この男の子は日頃からオカルトっぽいものが大好きで、
心霊番組なんかもマメにチェックしていたらしい。
だから母親は「あんな下らないものばっか見てるから、
変なこと考えるようになるのよ!」って怒ったわけだ。

そのうち彼は変な頭痛や体のだるさを感じるようになった。
母親はますます怒った。「馬鹿なことばっか言ってグズグズ怠けようとして。
もっとちゃんとしなさい!」
そんで彼のコレクションをムリヤリ棄てて、毎日たたき出すようにして
学校に送りだした。

ところがその後しばらくして男の子は学校で倒れて病院に運ばれ、
診察の結果脳腫瘍が発見されたそうだ。
医者に「息子さんは変調を訴えてはいなかったのですか?
なぜもっと早くに病院に連れてこなかったのですか?」と言われた
母親は号泣していたそうだ。

386: 東尋坊 2007/03/10(土) 02:07:45.93 ID:iJEB50Pf0
夜の東尋坊に行き、車で30分ほどの古びた旅館に泊まった。
仲居さんが部屋に挨拶に来た。
年の頃は六十半ば、痩せこけて目がギョロリとした風貌。
いきなり、私に向かってこう言い放った。
お客さん、体の左半分が冷たくないかい?

何を言い出すのだ?と一瞬驚いたか、自殺の名所・東尋坊に行って
来たことをその仲居さんに告げた。すると、

「そう、やっぱりね・・・。」
「何か見えるんですか?」
「女の人が・・・ね。」
「え~っ!どんな?」
「全身が濡れてる・・・お客さんに寄りかかってるよ。」
「!!・・・。」

言葉を失い、思わず自分の体中を凝視した。
仲居に言われたからではないが、確かに先ほどから妙な悪寒がしていたのだ。
気づくと仲居の姿がない。いつの間に出て行ったのか・・・。

しばらくすると別の仲居がお茶を持ってきた。
「あの、さっきの仲居さんは?」
「え?この階は私だけですけれど・・・」
「そんな馬鹿な、これこれこんな仲居さんでしたけど。」

その仲居さんは持っていた湯飲みを落とした。
そしてこうつぶやいた・・・
「去年死んだ女将にそっくり・・・

387: タクシー 2007/03/10(土) 02:09:05.89 ID:iJEB50Pf0
その日、俺は仕事持ち帰りで、大量に荷物があったんだよ。
バス停はちょっと遠いし、バス停までの間にタクシーきたら使おうと思ってさ。
荷物わっさわささせながら、歩いてたんだ。

運よくすぐにタクシーが通りかかったから、車道にちょっと乗り出して止めたんだ。
したら運転手が、
『あ~多いですね~』って。
『すみません。近いんですけど荷物多いもんで。お願いできますかね?』
『あ~、全員乗れるかな~?』
って。俺一人だったよ。

瞬間、俺の顔、真っ青で。
それ見て察してくれたたのかな?
運転手と二人で、
『いや、見間違えましたかね~?』
とか、ひきつり笑いで会話して。

その後、俺一人と大量の荷物乗せてくれて、ちゃんと帰宅したけどさ。
『お連れの方は、降りないんですか?』って言われなくてよかったよ。

389: かごめかごめ 2007/03/10(土) 02:10:39.72 ID:iJEB50Pf0
3年ぶりの姉の里帰り。
久々に見る甥は、なかなか利発そうに成長していた。
甥は生まれつきある痣のせいで、あまり同年代の友達がいない。
遊んでやったら、際限がない。
お守りに疲れたので、適当に話題を振ってみる。
かごめ かごめ 籠の中の鳥は
いつ いつ 出やる
夜明けの番に 鶴と亀が 滑った
後ろの正面 だぁれ


『知ってるかい?この歌ホントは、子供を殺す歌なんだよ』
『・・・・・・』
理解できないのかな?甥は、俺を見つめるだけだ。
『お腹にいる赤ちゃんを、お母さんが殺す歌なんだよ。怖いでしょ?』
(・・・あんまり怖がらないな)

『・・・堕胎のこと?うん。怖いよ。』
『・・・え?堕胎?』
子供の語彙じゃないぞ。姉ちゃんは、5歳児に何を教えとるんだ。
『固い棒で赤ちゃんを、ぎゅるぎゅるっとひっかき出すんだよ。
その後は、色んなゴミと一緒に捨てられちゃうんだ。』
『その通りだけど・・・、よく知ってるなぁ。』
『お腹の中でも、耳は聞こえるんだよ。
すごく痛かったし、すごく怖かったよ。
今でも思い出すと泣いちゃうんだ。
ママは、もうボクのことなんて、忘れちゃったみたいだけど。』

甥の身体には、生まれつき傷跡のような痣が無数にあるのだ。

413: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 03:58:35.39 ID:zv1Q15mu0 BE:708750465-2BP(1072)
こんなの見つけた

試すか試さないかは本人しだい。
これは少し危険な事だから・・・
まずなんでもいいんだけど5cmの正方形の紙を用意して
その中心に「飽きた」って書いてそれを覆うように六望星を書いて
その紙手で握ったまま寝てみ?これはやばい。
朝起きたときに驚愕する

415: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 04:02:35.71 ID:zv1Q15mu0 BE:661500847-2BP(1072)
①裏が白くなっている赤い折り紙か、
裏の赤い紙を一辺が5㎝の正方形に切り出す。

②紙の真ん中に自分の目を書く。
(鏡を見ながら。筆記具の種類は問わない。)

③紙が三角形になるように両端をきちんと合わせて一つ折り、
一度広げて1つまみの塩を目の絵が描いてある所に入れ、
夜寝る前にベッドサイド及び枕元に置いておく。

朝開いていたら居る、閉じていたらセーフ。中が無くなっていたら終わり。
【閲覧注意】異世界へ行く方法~『飽きた』
http://world-fusigi.net/archives/5163503.html
異世界へ行く方法『飽きた』を試したらマジで異次元に行きかけてワロタw
http://world-fusigi.net/archives/7100896.html

414: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 04:01:21.63 ID:YPLma1bb0
>>413
多分寝たら起きるの朝じゃないんだけど
それで良いよね><
やってみよ

428: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 05:19:45.41 ID:ZnKjx50G0
no title

430: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 05:48:45.28 ID:gWf7QLMg0
うおおおおおおおおおおおお今追いついたああああああああああああああ

無駄にテンション上げてるがやっぱり怖いものは怖いな

435: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 06:19:00.41 ID:nblTJ8O80
トイレ行くのが怖くなってきた件

452: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 10:40:39.07 ID:COV3CpsB0
ある高校の一部屋を借りて写真の現像をしていた父が体験した本当の話・・・・・・。

その部屋は随分と使われてなかったらしく、蜘蛛の巣やホコリだらけでした。
「しょうがないか。」と思い現像に取り掛かった父でした・・・・・・・が!!
蜘蛛の巣が何度も首に掛かり不快に思った父は取ってやろうと思い、
蜘蛛の巣を取ろうとした時・・・・父は絶句しました。
蜘蛛の巣だと思っていたものは髪の毛だったのです。
そして髪の毛をつたって上を見ると塊・・・・・・・?
いや・・・首が上から父を見下ろしていたのでした。
「うわああああああ!!」
父は恐ろしさの余り悲鳴を上げ、出口の扉を開けようとしました。
・・・・・・が扉が開かない!?外から鍵が掛かっている!?
どうしよう!?どうする?!父は混乱状態のまま
「うおおおおお!!」「うわぁぁぁぁ!!!」と叫び続けました。
中の異常に気付き俺が扉を開けました。
すると父が混乱しながらも俺に説明をしてくれました。
そこの学生に話しを聞くと・・・・・・・・

ある年の夏休みの前日に深夜まで調べものをしていた女子生徒がいました。
それに気づかなかった警備員が外から鍵を掛けてしまい、
中からは出れ無くなったしまいました。
女子生徒は45日とゆう長い月日を狭い部屋で過ごさなければならなくなりました。
女子生徒は2~3日はじっと耐えていましたが、
あまりの空腹と喉の渇きに耐えられなくなり、
自分の髪の毛を食べ、自分の血を飲みました。
発見された時は体の到る所がひっかかれ髪の毛は殆ど無い状態だったそうです。
それを聞いた父は気分が悪くなり嘔吐したそうです。
その中には数十本とゆう長い髪の毛が入っていました。
学校は幽霊が集まりやすいのでしょうか?

457: 戸棚の中 2007/03/10(土) 11:38:05.94 ID:iJEB50Pf0
妹が泣きながら俺を呼びに来た。
「戸棚の中に誰か居る…」
昼の2時。
妹に背中を押され、俺はゆっくり戸棚の戸を開けた。
中で妹が泣いていた。
「誰かが戸を押さえていて、出られなかったよぅ」
今、俺の背中を押しているのは…

460: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 11:47:46.11 ID:COV3CpsB0
その晩は雨が強く降っていた。
現場に着き、トンネルの手前で車を脇に寄せ、一時停車。
その手の感覚は鈍いほうだが、不気味な雰囲気は感じた。
「恐い場所だ」という先行イメージのせいもあるだろうが。

しばらく休憩の後、ゆっくりと車を進めトンネルに進入開始。こういう体験は
始めてなので、ワクワクするような妙な高揚感を感じる。友人達も
いい年して遊園地の乗り物を前にした子供のような表情で目を輝かせていた。

それほど寂れた場所ではないとは思うのだが、後続の車は来なかった。
なので、スピードをかなり落として進んだ。何かが起こる事を期待しながら。

しかし、特に何もおこらずトンネルの終端まで着いてしまった。
トンネルの壁などを観察していた友人たちも、別に妙なモノを見たわけではなさそうだ。
もう1度いってみよう、と提案が出て、皆賛成した。車をトンネルの端でUターンさせた。

今度も、何も起こらなかった。不満なので(と言うか、暇なので)
何度が往復してみよう、という事になった。
雨が強くなってきたのか、雨粒が車を叩く音がうるさくなってきた。
3,4往復ほどしただろうか、友人の1人が、「おい、もう帰ろう」と言い出した。

461: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 11:48:20.06 ID:COV3CpsB0
何も変わった事も起こらず、飽きてきたのだろう、と思った。
だが、何か声の調子がおかしかった。トンネルの出口が見えるあたりで 一旦車を止め、後ろを振り向いた。
帰ろう、と言い出した友人は肩を縮め、寒さに震えるような格好をしている。
もう1人は、その様子を見てキョトンとしている。
「え、どうした?何か見えたのか?」と聞いたが、
「いいから、とにかくここを出よう」と言う。”何か”を見たのか?期待と不安で動悸が激しくなってきた。
雨は一層酷くなり、ボンネットを叩く音が耳ざわりに感じる。

とにかく、一旦ここを出て、どこか落ち着ける場所を探す事にした。
国道沿いのファミレスに寄り、ようやく一息ついた。
夏も近い季節だというのに凍えるように震えていた友人も、ようやく落ち着いてきたようだ。
「なぁ、もう大丈夫だろ?何を見たんだよ」
「聞こえなかったのか?あれが」友人は怪訝そうな顔で僕達を見た。

妙な怪音の類か?それとも声?しかし、僕には心当たりはなかった。
もう1人の友人も、何が何やら、といった表情をしている。
「別になにも・・・まぁ、運転してたし、雨もうるさかったしなぁ。」

「聞こえてたじゃんか!」いきなり声を張り上げられて、驚いた。
深夜なのでファミレスにはほとんど人はいなかったが、バイトの店員が目を丸くしてこちらを振り向いた。
しかし、彼がなにを言っているのか理解できない。
「何が聞こえてたって?はっきり言ってよ」
気恥ずかしさと苛立ちもあって、少し強い口調で言ってしまった。

しばらく重い沈黙が続いたあと、彼が口を開いた。

「雨だよ、雨の音。」
「俺達はずっとトンネルの中に居ただろ!なんで雨が車に当たるんだよ!」

462: 幽霊に殺される 1/4 2007/03/10(土) 12:00:24.37 ID:iJEB50Pf0
世にも不思議なお話を投稿させてもらいます。
今回のお話は私の先輩に起こった実話です。
この話は私自身、あまり人に話すことは拒んでいた話です……


先輩の一族は”狐に憑かれている”家系だと言うことでした。
狐を祓うため、何度か霊媒師にお願いをしたそうですが、頼まれた霊媒師達も
やばいと思うほど強い霊だそうで、未だ彼の一族は狐に憑かれたままだそうです。
今回の話は、それと関係があるのかは分かりませんが、彼の身に起きた
不可解な出来事のひとつです。

彼が小学校4年生のころ、自転車に乗っているとき交通事故に遭いました。
直ぐさま彼は市内の○立病院へと運ばれました。
辛うじて一命は取り留めたものの、両足を複雑骨折、内臓損傷など大怪我を負いました。
彼は、そのまま入院することとなりました。

入院して、数日が過ぎた頃の話です。病室で彼は病室で眠りにつこうとしていました。
一時の様態からは立ち直った彼ですが、両足は動かず、未だ点滴などで
ベットからは起きられる状態ではありませんでした。
うつらうつらとしている彼の耳元で、付き添いで来ていた母親が
「ポカリスエット買ってくるね。」
と言ってベットの周りにあるカーテンを締めて出ていきました。

463: 幽霊に殺される 2/4 2007/03/10(土) 12:01:26.51 ID:iJEB50Pf0
…しばらくして彼は人の気配を感じ目を覚ましました。
「お母さんが帰ってきたんだな」
と、彼は目を閉じたままそう思いました。
しかし、いつまで経ってもベットの周りのカーテンを開けて母親が入ってくる気配がありません。
彼は、うっすらと眼を開けました。
テレビの台の上にはポカリスエットが置かれていました。
「あれ?」
と思ったその瞬間、ベットの周りのカーテンがいっせいにバサっと開きました。
彼は恐怖に襲われ思わず眼をぎゅっと閉じました。
どれだけ、長い時間目を閉じていたのでしょう…一瞬のことだったのかもしれません。
彼は、ふたたび眼を開けました。
「!」
その目の前には頭に激しい怪我を負った女の人の顔がありました。
女は寝ている彼の真上に平行に浮いていました。
それは表紙いっぱいに載ってる女性の写真を目の前に突きつけられた感じだったそうです。
髪の毛も垂れ下がってない、流れている血も落ちてこない、動きの無い写真のように…
緑色の顔色で彼を見つめていました。
彼は恐怖のあまり気を失いました…

464: 幽霊に殺される 3/4 2007/03/10(土) 12:02:12.91 ID:iJEB50Pf0
気がついたとき彼は車椅子に乗っていました。
車椅子は、誰かに押されているのか、ゆっくりと廊下を進んでいました。
彼は、咄嗟に振り向こうとしましたが、全身に痛みが走り身動きが取れません。
何に押されているのか、分からないまま車椅子ゆっくりと廊下進んでいきます。
そのうち廊下の鏡の前を車椅子が通り過ぎました。
鏡には先ほどの女が、足を引きずりながらゆっくり車椅子を押している姿がありました。
「う、うわ~~~~~っ! 助けてェーーーー!」
と彼は泣き叫びました。
しかし、一向にだれかが助けに来てくれる様子はありません。
そして、車椅子が階段へとさしかかると、女は車椅子を階段から落としました。
「!」
ガタンッ!ガタンッ!ガタンッ!ガタンッ!…
車椅子は音を立てながら、彼を乗せたまま階段の下へと転げ落ちてゆきました。
彼は、再び気を失いました…。



目がさめると、むき出しのコンクリートの壁に囲まれた部屋のベットの上でした。
ひんやりとした、暗い部屋でした。ふと、気づくと彼の横にもベットがあります。
薄暗い中、横のベットを見ると誰かが寝ています。
それは、包帯を巻かれたあの女が横になっていました。
「う、うわ~~~~~っ!」
彼は有らんばかりの大声で叫びました。
しばらくすると、その声を聞きつけた白衣を着た医者と思われる人達が駆けつけて来ました。
そして、彼を抱きかかえるとその部屋から、運びだしてくれたそうです。

465: 幽霊に殺される 4/4 2007/03/10(土) 12:03:21.44 ID:iJEB50Pf0
彼が助け出されたときには、既に翌日になっていました。
当然、家族はひとりでは動けないはずの彼がいなくなったため、
警察も呼ばれていました。
「なぜ、あんなところに?」
彼は泣きながら、自分に起こった出来事を話しました。
しかし、結局誰にも信じてもらえませんでした…。
その後、彼は病院を移ることとなりました。

       ※       ※       ※

彼が助け出された部屋は、その病院の「霊安室」でした。
そして、例の女性は彼が奇妙な体験をする前の日に、
交通事故で亡くなった方だったそうです。
彼女は寂しさのあまり、彼を一緒に連れていこうとしていたのでしょうか。
彼はこの話をしながら、私にこう言いました。

「幽霊は人を殺せる…」

475: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 13:54:28.48 ID:u7+u6+Nv0
コワイコワイ

476: 物置の中 1/4 2007/03/10(土) 14:13:10.28 ID:iJEB50Pf0
昔の職場の同僚から自分の実体験として聞いた話なんだけど
その同僚が大學に行ってた頃、美術系のサークルに所属していた。
そいつの先輩が結婚するとか同棲するとかで引越しをする事になった。
先輩は格安の一戸建てを借りる事になっていた。
当然のように、サークルの後輩達は引越しの手伝いに借り出されたのだが
1人霊感の強いという女の子がその家を見て顔色が変わった。
「ここは嫌な感じがする」
しかし、そんな事を言い出せるはずもなく黙っていた。

荷物を中に運び込み、とうに日が暮れた頃
「荷解きは明日でいいや」という事で、皆で酒を飲み始めた。
この家は一見何の変哲もない一軒家だったのだが
少し変わった間取りになっていて、階段の途中に中二階のような物置があった。
戸には鍵が付けてあって、階段の手摺がドアをジャマするようにはみだしている。
妙と言えば妙だが殆どの人間は大して気にも留めていなかった。

二階の間取りは6畳と8畳くらいの和室で部屋の境は襖になっている。
それを取っ払うと十数人の人間でもくつろげるほど広々としていた。
同僚は階段の一番近くで酔っ払って横になっていた。
彼の後ろは廊下になっていて障子が閉められていた。

深夜になった頃、そいつは誰かが階段を上がってくる足音に気がついた。
その音は「ズルッ、トン、ズルッ、トン」というように聞こえ
まるで足を引きずりながら階段を上がってくるような気がしたという。
不思議な事にその音を聞いた瞬間、
酔いは醒め、冷たいものを一気に飲み込んだように寒気がしたという。
しかし、「気のせいだよな」と思い返し
誰かがトイレにでも行ったんだろうと自分に言い聞かせた。

477: 物置の中 2/4 2007/03/10(土) 14:14:18.95 ID:iJEB50Pf0
その時、部屋の中はシンと静まり返っていて妙な雰囲気が漂っていた。
廊下の方を向いていたそいつが皆のいる方を振り返ると
全員が起きていて、恐怖に引きつった顔でそいつの後ろ
つまり、階段のほうを凝視していた。
それぞれの顔を見ると、確かに全員がその部屋にいる。
霊感の強い女の子は涙をボロボロ流して他の女の子にしがみついていた。

耳が痛くなるほどの静けさの中で
「ズルッ、トン、ズルッ、トン」という音が聞こえている。
そしてそれは段々と上に上がってきている。
そして、音は、そいつのすぐ後ろで止まった。

「いや~やめて~」
突然、霊感の強い女の子が泣き叫んだ。
「子供がいる」
女の子はさらにそう叫ぶと顔を伏せてガタガタ震え出した。
そいつはすぐにでも飛んで逃げ出したかったが
勇気を振り絞って障子を開けた。

誰もいない・・・
少しホッとしたが逆に別の恐怖がやつを襲った。
女の子は下を向いたまま何も話そうとはしなかった。
「誰もいないよな」
沈黙に耐えかねた1人がそう言った。

それから男だけ数人で、階段や下の階、
押入れやトイレ風呂場も見て回ったが何も誰も見つけることは出来なかった。
ただ、例の中二階の物置だけは鍵が掛かっていたためか
避けようと思ったのか見る事はなかった。

478: 物置の中 3/4 2007/03/10(土) 14:15:05.44 ID:iJEB50Pf0
それからはどんな話をしても、いくら酒を飲んでも雰囲気は変わらなかった。
しかし、昼間の疲れが出てきたのか
自然と一人二人とうたた寝をする者が出てきた。

早朝に近い深夜、階段を上がる足音がまた聞こえてきた。
部屋の中に前よりも強い緊張感が張り詰めた。
女の子は毛布を被ったまま震えている。

「やばいんじゃないこれ」先輩が思わずつぶやいた。
そして、また足音がすぐ近くで止まった。
その瞬間を見計らうように障子を開けた。
「誰だ!」
しかし今度も其処には誰もいなかった。

誰一人眠り込む者のいないまま夜が明けた。
外が明るくなると、先輩が口を開いた。
「何だかわかんないけど、ここに住むのはやばそうだ。
 不動産屋に文句を言ってみるよ、ちょっと気になるところがあるんだ」
それは、あの中二階の物置の事だった。そして、先輩は鍵を壊しその戸を開けた。

物置の中に入ってみると中は思ったよりも狭く、ただ埃っぽかった。
窓はなく薄暗い。外から差し込む光だけでは心もとなかったが
そのうち誰かが電気のスイッチに気が付いた。

明るくなった物置の中は特に何もなくがらんとしていた。
「物置というよりは部屋くらいの広さがあるな」
「でも、ちょっと奥行きが狭いですね」
やつが部屋の奥の壁をトントンと叩いた。妙な音がする。

479: 物置の中 4/4 2007/03/10(土) 14:15:45.89 ID:iJEB50Pf0
壁が薄いというか、板が一枚くらいしかないような感じだった。
「周りの壁は漆喰なのに、ここだけ安っぽい壁紙ですね」
この奥に何かある、とその場にいた全員が思った。

皆が何かにとりつかれたように、ただ黙々と壁紙を剥がし
打ち付けられた釘を引き抜いた。そのうち、一枚の板が外れた。
先輩は中をのぞきこんだ。
「あれは何だ?何かがいっぱいある」
それは二畳ほどの空間に山の用に置いてあった。
子供が遊ぶための「おもちゃ」だった。
理由はわからないが瞬時に鳥肌が立った。

引越しは中止になった。
先輩は不動産屋に苦情を言った、すると不動産屋は一切説明はしなかったが
すぐに別の物件を紹介してくれ、敷金や礼金も変換してくれた。
ただ、あの家の事については最後まで何も教えてくれなかった。

そして、しばらくしてから、
その引越しの時に一緒に行った友達がやつのところにやってきた。

「あの、こないだの引越しの時に写真撮ったじゃん」
「やっぱり何か写ってた?心霊写真?」
「というか、まぁ見てみろよ」
友人の差し出した写真は、二階の部屋のちょうど中央で撮られた写真だった。
二つの部屋を仕切る襖を取り外し、その梁の下で皆が思い思いのポーズで写っている。

その皆の頭上の梁には
人が首を吊る時のようなロープのようなものがくっきりと写っていた。

486: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 15:48:29.00 ID:COV3CpsB0
コピぺだけど、、。

この話は、実際に友人が遭遇した話で、彼もその場はついに教えてくれ ませんでした。
友人も、実際に人が二人死に、彼も警察にしつこく尋問されたそうです。
これは私が大学時代に友人から聞いた話なのですが・・・。

彼が、バイト先の友人6人とある日中国地方某県某所の吊り橋にドライブにいった時の事です。
その日、彼らは車2台に分乗し出かけたそうです。

彼は、後ろの車のドライバーでした。
前の車にはバイト先の店長と、彼らのグループ内で公認の、
そして、親さえ公認のカップルが、
後ろに車には、残りの彼を含む4人が乗り込み、彼はドライバーだったそうです。
朝から出発したにも関わらず、途中でいろいろ寄り道をしたおかげで目的地の吊り橋に到着し たのは、
もうすっかり日も陰った夕闇時だったそうです。
山の中の深い谷に架かる吊り橋。。
吊り橋が近づくと、小雨が振り出し、うっすらと霧もでてきたそうです。
吊り橋の手前は広場になっており、晴れていればそこに車を止め、歩いて吊り橋を渡り、帰っ てくるはずでした。
(吊り橋の向こうは当時から行き止まりになっており、この吊り橋は観光用に残されたものらしいです。)
ところが、広場まで来ると前の車が急停止したそうです。
「???」
10mほど後ろで、2台目の車に乗っていた4人は、何故店長が車を止めたのか解らずに暫く 固まっていたそうです。

487: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 15:50:06.90 ID:COV3CpsB0
しかし、一向に動かす気配も無いので、彼が様子を見に行こうとドアを空けかけた瞬間。
前の車の後席に座っていた友人のカップルが車から飛び出してきたそうです。
彼も驚いて車から降り、「なんかあったんか?」
と叫んで近づこうとしたその時、2人は手を繋いで、凄い勢いで走り出し、
そのまま広場の端のガードレールを飛び越えて谷に身を投げてしまっ たのです........。
彼らは、驚いてガードレールまで駆け寄り谷底を見ましたが霧で何も見えなかったそうです。
呆然自失していた彼ら4人も我に返り、前の車の店長の様子を見に車まで戻りました。
店長は、運転席でハンドルを手が白くなるまでしっかり握り小声でぶつぶつと
「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」
と呟いていたそうです。 とりあえず、彼らは警察に通報しました。
警察がすぐに到着し、すっかり正気をなくした店長は救急車で運ばれたそうです。
その後2人は、当然ですが死体となって発見されました。

488: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 15:50:29.79 ID:COV3CpsB0
彼らは警察にしつこく尋問されましたが、結局、自殺(心中?)という形になったそうです。
その後、店長の見舞いにいった彼は、店長にあの時なにがあったのか聞いたそうです。
店長が言うには、あの時、突然車の前に古風な着物を着た女の子が霧のなかから現れたそうです。
"危ない”
と思って急ブレーキをふんで車を停止させると、
まるで時代劇か明治のドラマに出てくるような格好をしたおかっぱ頭の女の子で、なぜか笑っていたそうです。
こんな所に・・・?と思うより先に不気味に思い、逃げるか?と思った時、
車の周りを同じ様な格好をした 子供達に囲まれていることに気づいたそうです。
うわっヤバイ、
と思った店長はとっさにお経を口の中で唱え始めたそうです。
車を囲んだ子供達はそのまま手を繋ぎ歌いだしました
か~ごぉめぇ か~ごぉめぇ かぁごのなかのとぉりぃはぁ・・・」
その時店長の頭の中に子供の声が
”おいでよぉ。おいでよぉ。おいでよぉ。”
と響いてきたそうです。
店長は
「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」
とハンドルを握りひたすらお経を唱えたそうです。
その時、後ろの2人が突然車から降りると子供達と手を繋ぎ、子供達と一緒に走りだしたそうです。
ガードレールの向こうへ・・・。
崖に向かって。
「こんな話、警察は信じてくれねーしよお。俺だって、もうあれが本当かどうかなんて自信ねーよ。」
と店長は、最後に彼に言ったそうです。
その話を一緒に聞いていた別の友人が、
「またー、よくできた作り話だなあ。」と茶化すと、彼は一言
「本当だよ、○○と××はそれで死んだんだ。」
と言いました。
僕も、本当だと思います。

497: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 17:44:54.08 ID:COV3CpsB0
小学生時、先生が話してくれた不思議な体験。
先生は大学時代、陸上の長距離選手だった。東北から上京して下宿生活を送っていたが、
大学のグラウンドと下宿が離れていたため、町中で自分なりのトレーニングコースを決めて走っていたそうだ。
いつものコースを走っていると、通りかかった公園の側の公衆電話が鳴っている。
(公衆電話にも電話番号はあるそうだが、番号は公表されているものではないし、
とにかく田舎から出てきた先生は公衆電話が鳴っているのを見たのは初めてで、かなりぎょっとしたそうだ)
「この近くの人宛の連絡にでも使われてるのか?」と思い、足を止めて鳴っている電話を眺めていたが、かが近づいてくる様子もない。
しばらく鳴らして相手が出なければ切れるが普通だと思うが、誰も出ないのに電話は鳴り続けている。
先生は少し気味悪くなったと同時に、誰が掛けているのか、どうして公衆電話の番号を知っているのか、
こんなに長く鳴らしっぱなしにしていると言うことは、なにか大事な用件があって、
そしてもしかしたら番号を間違ってしまって困っているのではないか‥‥‥いろいろな好奇心が持ち上がってきた。
そして迷った末、好奇心に負け、とりあえず受話器を取って「もしもし?」と言ってみた。
「はい。どちら様でしょうか?」中年を少し越えたくらいの女性が不審そうな声で答えた。
掛けてきておいて、どちら様もないもんだ‥‥と思い、
「そっちこそ、どちらにお掛けですか?」と言い返そうとしたところで、
「あんた! T男なの?」という女性のびっくりした声が聞こえた。T男は先生の名前。驚いている電話の相手は自分の母親だった。
先生は、聞きたいことはいろいろあるのに訳がわからなくてしどろもどろ。相手(先生のお母さん)は口早に、
「とにかくすぐ実家に戻ってこい。ついさっきお父さんが倒れた。医者の話では命に別状はないそうだけれど、あんたに会いたがっているから。」
という内容のことをまくし立て、「じゃ、すぐ来なさいよ!」と念を押すと電話を切ってしまった。
慌てて下宿に戻り、その日の内に急な里帰りをすることになった先生だが、
やはりもやもやしていたので、お父さんのお見舞いの後でお母さんに聞いてみた。
「母さん、あの電話だけどさ‥‥」
「ああ! びっくりしたわよ。お父さん倒れたのが急だったからもうバタバタしちゃって。
連絡しようにもあんたのとこ電話ないしさ、どうしようかと思ってたの。しかし、よくまあ凄いタイミングで掛けてきたものね~。
付き添いで病院に行って、帰ってきたらちょうど鳴ってるじゃない。こういうのが虫の知らせって奴かしらね~。」
しきりに感心して喋りまくるお母さんを前に、鳴り続けていた公衆電話に興味半分で出ただけ‥‥とは言い出せなくなってしまったさ

498: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 18:39:28.75 ID:Frf5w9aU0
ほす

499: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 19:08:21.83 ID:Dw4JqXh50

501: 人形 1/4 2007/03/10(土) 19:23:45.77 ID:iJEB50Pf0
T君が転校してきたのは小学五年の五月か六月くらい、一学期の中途半端な
時期で、どこといって目立つところのない、おとなしい奴だった。
すごく色白だったのが印象に残っている。
別にアルビノとかそういうんじゃなかったけど、九州の田舎の子供はみんな
黒々と日焼けしている土地だったので、なんか珍しい感じだった。
友達を作るのは苦手なようだった。
イジメってほどじゃないが、なんとなく仲間の輪から外されてた。
いつも教室の隅に独りでいるような、そんなタイプの子供。

夏休みのある日、近所をぶらぶらしてるとT君を見かけたので声をかけた。
何してるのって聞いたら「別に」って。
しばらく話をして、じゃあねって言おうとしたら、今からうちに遊びにこないか
と誘われた。
どうせ予定なんか何も無かったのでついて行くことにした。
連れて行かれたのは15階建てくらいの新築のマンションで、あそこは金持ち
ばっかりが住んでるんだぞって聞かされてたとこだった。
ここに住んでるのって聞くと、「うん」と答える。
玄関はその頃まだ田舎では珍しかったオートロック式で、こういう仕組み
なんだよってT君は説明してくれた。

家の人は誰もいなかった。居間には豪華そうなソファーセットが置いて
あったけど、まわりに引越し屋の段ボールが雑然と散らばっていた。
越してきて三ヶ月くらいにはなるのにまだ整理してないのかと不思議だった。
T君は台所からケーキとコーラを運んで来てくれた。
「遠慮しないで食べてね」いつもはオドオドしておとなしいのに、
このときは妙になれなれしいというか、積極的な感じだった。

502: 人形 2/4 2007/03/10(土) 19:24:33.01 ID:iJEB50Pf0
「いいもの見せてあげる」T君はそう言うと、むこうの部屋から大きな
段ボール箱を引きずってきた。
「ほら見て、これ人形だよ」そう言って箱を開ける。
僕はT君が冗談を言ってるのだと思った。
それはどう見ても生身の人間に見えた。五歳くらいの男の子。小太りで丸顔。
いわゆる知恵遅れの子供に共通するある種の外見的雰囲気を備えている
ような印象を持った。

「人形だよ」こちらの微妙な空気を感じ取ったのか、T君は繰り返した。
そして箱の底を持ち上げると乱暴に中身を放り出した。どしっと音がして
頭が床に激突する。ところが人形は目をつぶったまま微動だにしない。
「ほらね」T君は言った。

人形はT君と同じくらい白い肌をしていた。
家にあった妹のフランス人形と同じで、体を起こすとまぶたを開け、
寝かすと閉じた。
もうひとつフランス人形と同じだったのは、瞳の色がきれいな青だったこと。

「さわってごらん」T君がうながした。
ぷにぷにとやわらかい感触。ひんやりと冷たい肌だった。
「つねってみてもいいよ」言われたとおりにしてみる。
「もっと強く」力任せにねじってみる。
「ね、動かないだろう」つねったところは赤く痕になっている。
「それで刺してみたら……」僕はケーキについていた金属のフォークを指さした。
「いいよ、やってみて。
思いっきり強くね」T君は人形のシャツをたくし上げておなかのあたりを出した。
刃先はけっこう鋭かった。
それでも人形は全然反応しない。刺した所に血がにじんでいた。

503: 人形 3/4 2007/03/10(土) 19:25:29.10 ID:iJEB50Pf0
そうやって僕とT君はしばらくの間人形をいじめて遊んだ。
そのうちに突然T君がキレ始めた。
きっかけは人形が動いたとか、まばたきをしたとかそんなことだったと思う。
「こら、人形のくせに動くな。ばかやろう」
人形の髪の毛をつかんで頭を床に叩きつけ、みぞおちのあたりを蹴り上げる。
人形がたまらず少しでもうめいたり痛そうな素振りを見せると、
ますます興奮に手がつけられなくなる。
普段のT君とはまるで別人だった。
それから急に部屋から出て行くと、荷造り用みたいなビニールのロープを持ってきた。
「今からお仕置きをする」

T君は人形の首にロープを巻きつけると片方の端を僕に持たせた。
「はなしちゃ駄目だよ」そう言うと別の端を手に巻きつけてぐいと引っ張る。
「絶対に動くなよ、お前は人形なんだから」人形の首筋にロープが食い込む。
血管が浮き出て、顔が真っ赤になる。
「T君やばいって……」僕がロープを緩めようとすると、
「はなしちゃ駄目だって、大丈夫だよ、これ、人形だから」

その時、急に人形が暴れ出した。
ウーウーとうめきながらロープを引っ張り、足をばたつかせる。
「こら、馬鹿、動くなって」
T君はそう言いながらますますロープをきつく締め上げる。
僕は恐怖のあまり、手を放すことができない。
突然、人形ががっくりひざをついた。
「うわっ」と叫んでT君がロープを放したので、僕はうしろにしりもちをついた。
「こいつ、おしっこもらしやがった」
人形は眼を剥いたまま仰向けに倒れ、足のあいだには黄色い液体がたまっていた。
T君がわき腹を蹴る。
「汚ねえなあ。もういいや、こいつ。
 むこうの部屋に行こう。ファミコンがあるから」

504: 人形 4/4 2007/03/10(土) 19:26:17.11 ID:iJEB50Pf0
その頃クラスでファミコンを持っていたのは一人か二人くらいだった。
僕はまだ一度もさわったことが無かった。
T君は自分専用のテレビに、ファミコンのほかにも何種類かのゲーム機を持っていた。
僕らは夕方までそこでゲームをして遊んだ。
帰り際、居間の方を覗いてみると、人形はまだ眼を剥いたままそこに横たわっていた。
T君は僕を下まで送ってくれた。
「あのさ、よかったらまた遊びに来てくれる?」
いつものオドオドした様子でそう言った。
「うん、来るよ。いっしょにゲームしよう」そう僕が答えると、
T君は「ほんとだね、約束だよ」と言ってにこっと笑った。

三回か四回、約束どおり僕はT君の家を訪ねたと思う。
一度も中からの返事は無かった。
T君は夏休み中に何度かある登校日にも顔を見せず、二学期の始業式の日に、
「T君はご両親の都合で転校しました」と担任に告げられた。

この正月に帰省して古い友人に会ったとき、T君て憶えてる?と聞いてみた。
友人はしばらく考えて、なんか妙に肌の白い奴じゃなかったっけ、と答えた。
だから少なくとも、T君という生徒は実在したわけだ。
全部子供時代の夢か妄想か何かだと思っていたのだが。
あのマンションは少し外装をやりかえたようだったけれど、今も同じ場所にあった。

512: 1/8 2007/03/10(土) 20:50:18.99 ID:COV3CpsB0
32 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/20(火) 21:49:55.66 ID:xtjSaiwL0
先月のことです。Aと俺は山へ測量に入りました。

山の測量に行く時は、最低3人で行くようにしていたんですけど
行くハズだった奴がインフルエンザで倒れて、他に手の空いてる人も居なかったんで
しょうがなく2人で行くことになったわけです。
でもやっぱり不安だったんで、境界を案内してくれる地元のおっさんに
ついでに測量も手伝ってくれるように頼みました。
おっさんは賃金くれればOKという事で、俺たちは3人で山に入りました。

前日からの雪で山は真っ白でした。
でも、ポールがよく見えるので、測量は意外にサクサク進みました。

午前中一杯かかって尾根の所まで測ったところで、おっさんの携帯が鳴りました。
おっさんはしばらく話をしていましたが、通話を終えると、急に用事ができたので下りると言い出したのです。

おいおいって思ったんですけど、あとは小径に沿って土地の境界やから、そこを測っていけばイイからって言われて
小径沿いだったら大丈夫かもな、まぁしゃーないか
みたいなムードで、結局Aと俺の二人で続きをやることになりました。

ところがおっさんと別れてすぐ、急に空が曇ってきて天候が怪しくなってきました。
このまま雪になるとヤバイよな、なんて言いながら、Aと俺は早く済まそうと思ってペースを上げました

513: 2/8 2007/03/10(土) 20:50:51.59 ID:COV3CpsB0
ところで、俺らの会社では山の測量するのに
ポケットコンパスって呼ばれている器具を使っています。
方位磁石の上に小さな望遠鏡が付いていて、
それを向けた方向の方位や高低角が判るようになっています。
軽くて丈夫で扱いが簡単なので、山の測量にはもってこいなんです。

俺はコンパスを水平に据え、ポールを持って立っているAの方に望遠鏡を向けて覗きました。
雪に覆われた地面と枝葉に雪をかかえた木立が見えますが、ポールもAの姿も見えません。
少し望遠鏡を動かすと、ロン毛の頭が見えたので、
次に、ポールを探して目盛りを読むためにピントを合わせました。

(あれ?)
ピントが合うと、俺はおかしなことに気付きました。
俺たちはヘルメットを被って測量をしていたのですが、
Aはなぜかメットを脱いでいて、後ろを向いています。
それにAの髪の毛は茶髪だったはずなのに、今見えているのは真っ黒な髪です。
(おかしいな)
望遠鏡から目を上げると、Aがメットを被り、こっちを向いて立っているのが見えました。
が、そのすぐ後ろの木立の隙間に人の姿が見えます。
もう一度望遠鏡を覗いて少し動かしてみました。

514: 3/8 2007/03/10(土) 20:51:20.90 ID:COV3CpsB0
女がいました。

立木に寄りかかるように後ろ向きで立っています。
白っぽい服を着ていて、黒い髪が肩を覆っていました。
(こんな雪山に・・・なんで女?)
俺はゾッとして望遠鏡から目を離しました。
「おーい!」
Aが俺の方に声を掛けてきました。
すると、それが合図だったかのように、女は斜面を下って木立の中に消えてしまいました。

「なにやってんスかー。はよして下さいよー。」
Aのその声で、俺はわれに返りました。

コンパスを読んで野帳に記入した後、俺は小走りでAのそばに行って尋ねました。
「今、お前の後ろに女立っとったぞ、気ぃついてたか?」
「またそんなこと言うて、止めてくださいよー。」
笑いながら、そんなことを言っていたAも、俺が真剣だとわかると
「・・・マジっすか?イヤ、全然わかりませんでしたわ。」
と、表情が強ばりました。

515: 4/8 2007/03/10(土) 20:51:52.06 ID:COV3CpsB0
Aと俺は、あらためて木立の方を探りましたが、木と雪が見えるばかりで女の姿はありません。
「登山してるヤツとちゃうんですか?」
「いや、そんな風には見えんかった・・」
そこで俺は気付きました。
あの女は、この雪山で一人で荷物も持たず、おまけに半袖の服を着ていたんです。
「それ、ほんまにヤバイじゃないっスか。気狂い女とか・・・」
Aはかなり怯えてました。
俺もビビってしまい、居ても立ってもいられない心持ちでした。

そんなことをしているうちに、周囲はだんだん暗くなって、とうとう雪が降ってきました。
「はよ終わらして山下ろ。こらヤバイわ。」
俺たちは慌てて測量作業を再開しました。

天候はドンドン悪化して、吹雪のようになってきました。
ポールを持って立っているAの姿も見にくいし
アッという間に降り積もる雪で、小径もわかりづらくなってきました。
携帯も圏外になっていました。
俺は焦ってきて、一刻も早く山を下りたい一心でコンパスを据え付けました。
レベルもろくに取らずに、Aの方に望遠鏡を向けようとしてそっちを見ました。

すると、さっきの女がAのすぐ後ろに立っていました。

516: 5/8 2007/03/10(土) 20:52:25.48 ID:COV3CpsB0
今度は前を向いているようですが、吹雪のせいで良く見えません。
Aは気付いていないのかじっと立っていました。
「おーい!」
俺が声をかけてもAは動こうとしません。
すると、女のほうが動くのが見えました。
慌てて望遠鏡をそっちに向けてビビリながら覗くと
女は目を閉じてAの後ろ髪を掴み、後ろから耳元に口を寄せていました。
何事か囁いているような感じです。
Aは逃げようともしないで、じっと俯いていました。
女は、そんなAに囁き続けています。

俺は恐ろしくなって、ガクガク震えながらその場に立ち尽くしていました。
やがて、女はAの側を離れ、雪の斜面を下り始めました。
すると、Aもその後を追うように立木の中へ入って行きます。

「おーい!A!何してるんや!戻れー!はよ戻ってこい!」
しかし、Aはそんな俺の声を無視して、吹雪の中、女の後を追いかけて行きました。
俺は、測量の道具を放り出して後を追いました。
Aはヨロヨロと木立の中を進んでいます。

「ヤバイって!マジで遭難するぞ!」
このままでは、自分もヤバイ。
本気でそう思いました。
逃げ出したいっていう気持ちが爆発しそうでした。
周囲は吹雪で真っ白です。

517: 6/8 2007/03/10(土) 20:53:02.78 ID:COV3CpsB0
それでも、何とかAに近づきました。

「A!A!しっかりせえ!死んでまうぞ!」
すると、Aがこっちを振り向きました。
Aは虚ろな目で、あらぬ方向を見ていました。
そして、全く意味のわからない言葉で叫びました。

「*******!***!」

口が見たこともないくらい思いっきり開いていました。
ホンキで下あごが胸に付くくらい。
舌が垂れ下がり、口の端が裂けて血が出ていました。
あれは、完全にアゴが外れていたと思います。
そんな格好で、今度は俺の方に向かってきました。

「・・・****!***!」

それが限界でした。
俺は、Aも測量の道具も、何もかも放り出して、無我夢中で山を下りました。
車の所まで戻ると、携帯の電波が届く所まで走って、会社と警察に電話しました。

518: 7/8 2007/03/10(土) 20:53:40.67 ID:COV3CpsB0
やがて、捜索隊が山に入り、俺は事情聴取されました。
最初は、あの女のことを、どう説明したらよいのか悩みましたが
結局見たままのことを話しました。
警察は淡々と調書を取っていました。
ただ、Aに女が何かを囁いていた、というところは繰り返し質問されました。

翌々日、遺体が一つ見つかりました。
白い夏服に黒髪。
俺が見た、あの女の特徴に一致していました。

俺は警察に呼ばれて、あの時の状況についてまた説明させられました。
その時に、警察の人から、その遺体についていろいろと聞かされました。
女の身元はすぐにわかったそうです。
去年の夏に、何十キロも離れた町で行方不明になっていた女の人でした。
ただ、なぜあんな山の中に居たのかはわからない、と言うことでした。
俺は、あの時のことはもう忘れたい、と思っていたので
そんなことはどうでもエエ、と思って聞いていました。

けれど、一つ気になることがありました。
女の遺体を調べたところ、両眼に酷い損傷があったそうです。
俺は、Aのヤツそんなことをしたのか、と思いましたが
どうも違ったみたいで、その傷は随分古いものだったようです。
「目はぜんぜん見えんかったはずや。」
警察の人はそう言いました。

522: 8/8 2007/03/10(土) 21:02:55.52 ID:COV3CpsB0
結局、Aの行方は、今でもわかっていません。
残された家族のことを考えると、Aには生きていて欲しい、とは思いますが、
あの時のことを思い出すと、正直なところ、もう俺はAに会いたくありません。

ただ、何となく嫌な予感がするので、先週、髪を切って坊主にしました。

終わりです。









追記
Aは春先に山で発見されました。下着姿で凍死。やはり目に怪我をしていたそうです。
眼窩に木片が残っており、どうやら木の枝などで目を潰したらしい。
もう一つ、Aの失踪後に本社の事務員が一人行方不明になりました。
Aが発見された場所から数キロしか離れていないところに車が乗り捨てあったそうです。
以上の話は実体験ではなく伝聞ですので信頼性は低いのですが。

523: 手編みのセーター 1/2 2007/03/10(土) 21:20:14.62 ID:iJEB50Pf0
昨年末くらいからなんだけど、ときどき急に目眩とか吐き気がするように
なりました。
最初は風邪かと思ったんだけど、普通に元気にしてるのに突然気分が悪くなって、
しばらくしたら治ることの繰り返しで、普通の体調の悪さとは違うのです。
病院に行っても原因が分からず、ストレスでしょうとか言われ、
薬をもらって飲んだけど全然治りませんでした。

そんなことが1カ月以上続いていたのですが。。。
つい先日のことです。
用事があって近所の家に行ったのですが、たまたま先客がいらしたので、
玄関先でその方に方に軽く会釈しました。
するとその方、品の良い50代くらいの奥さんでしたが、
いきなり顔色が変わったのです。

その奥さんは、「いきなりこんなことを聞いてごめんなさいね、もしかして
あなたが着ていらっしゃるそのセーターは手編みで最近プレゼントされたもの
じゃありません?」とおっしゃいました。
いきなりのことで私は引きまくりでしたが、確かにそれは、中学からの
長い付き合いの友人がクリスマス前に贈ってくれたセーターでした。
友人は編み物がプロ級の腕前で、家族や友人にセーターとか小物を
編んで送るのを趣味みたいにしてるのです。
私がそう言うと、その奥さんは「そのお友達って、こういう感じの方でしょ」と、
容姿を詳しく描写されたのですが、
それがもうビンゴ、本人を知っているのではないかと疑うくらいピッタリ。

その方、いわゆる霊感のある方なのだそうで、
へ~ 世の中には本当にそういう能力の持ち主がいるんだな~と
私は単純に感心していたのですが、そのあとこの方が言った言葉に
激しいショックを受けてしまいました。

524: 手編みのセーター 2/2 2007/03/10(土) 21:21:31.42 ID:iJEB50Pf0
「普段は私、霊感に関することは親しい人以外には言わないようにしてるんです。
 だっておかしな人だと思われますでしょ? でも、あなたのことはどうしても
 見て見ぬ振りできなくて。こんなことを言って気を悪くされるでしょうけれど
 私にはそのセーターの編み目の一つ一つから
『死ね』『不幸になれ』という言葉が吐き出されているのが聞こえるんです・・・」

そう言われたのです。当然私は怒りました。
だってその友達とは長年仲良く付き合ってきたし、
だいたい彼女はそんなことを言うような人ではないんです。

でもよくよく思い返してみると、体調の悪くなるのは必ずそのセーターか
その少し前にもらったマフラーを身に付けていたときでした。
そして、一応すすめに従ってセーターとマフラーを処分したら、
体調も良くなってしまいました。

あの奥さんの言葉をそのまま鵜呑みにすることはできないにしても
もし本当だったとしたら・・・・
親友と思っていた人が、一目一目恨みを込めながらセーターを編んでいた
ってことでしょうか?
恨まれる心当たりは全くないのですが。

その方の言葉によると
「お友達ご自身も自分の気持ちには全く気付いてないのかもしれませんよ。
 手作りの物には心の奥底にある思いが乗り移ることがありますから」
だそうです。

手作りの物は、気付かないうちに呪われているのでしょうか。

526: 散歩 2007/03/10(土) 21:25:25.77 ID:iJEB50Pf0
その日、私は息子を連れて散歩に出ていた。
小春日和の、気持ちの良い昼下がり。ベビーカーに乗った息子は、ニコニコ笑顔。
今日は息子の機嫌も良いし、少し遠出してみようかな。。。
これが、そもそもの間違いの元だった。

ベビーカーを押しながら、息子に色々話し掛けて、私はとても幸せな気分だった。
そうこうしているうちに、いつも行く公園よりも、少し遠い公園に着いた。
息子よりは大きいが、2~4歳ぐらいの小さな子供たちが、砂場で遊んでいた。
そのすぐ側で、その子供達の母親と思しき女性達がベンチに座って話し込んでいる。
ごくごく「普通の」公園の風景・・・・・・・
「普通」の公園の風景?
砂場で遊んでいる子供達の手元・・・・・チラッと何かが見えた。
スコップで埋めている。
何を?
目を凝らして見てみる。ここからではよく見えない。
もう一度、今度はベビーカーを押しながら、ゆっくりと近づいて見る。

・・・男の人の・・・・手・・・・・?
・・・・・・のように見えた・・・・けど・・・見間違い・・・だよね?!
自分に言い聞かせつつ、近寄ってみる。
やっぱり男の人の手・・・・気が遠くなりそうになった・・・・
息子の泣き声で、ハッと我に返る。
振り返ると・・・・砂場の子供達の母親達が・・・
息子のベビーカーの側で笑っている。
息子の手に、画鋲を握らせながら・・・・・・・

息子の手は治ったけど、二度と行きたくない公園。
思い出しただけで、ゾッとする。
少し調べたら、画鋲を握らせた上に、息子の手を握り締めていた奥さんの
舅が、未だに行方不明だそうで・・・・・・

531: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 22:06:02.69 ID:7Go0Q5TDO
こわくて風呂入れねーよばかやろー!

545: ボーリング場 1/2 2007/03/10(土) 23:14:21.38 ID:iJEB50Pf0
この話は、先輩(仮に吉田さん)に聞いた話。

吉田さんは半年ぐらい前まで、都内にあるボーリング場でバイトしていた。
そこはある雑居ビルの中にあって、繁盛しているわけでもないが、
寂れているわけでもない感じの所で、そこはどうゆう訳かバイトも店長も
長続きしなくて1ヶ月いればよい方なぐらいで、オーナーも先輩が働いていた間
1度もお目にかからなかった。

働き初めて3日目で人が続かない理由が分かった。
バイト連中の間ではそこは呪われているらしい。
例えば夜、レーンの掃除をしていると、レーンの奥から女が這い出してきたり。
(先輩が聞いた話だと、貞子のようだとか)
帰ってきたシューズを触ると中が血でベットリで、ビックリして手を離し、
もう一度見ると何にもなかったり。
誰もいないトイレで後ろに女が立っていたり。
みんながみんな少しづつ、そうゆう体験をして、恐くなって辞めてくのだそうだ。

でも先輩は、全然そうゆうの信じてなくて、実際、他のみんなのような体験は
無かったので3ヶ月ほどそこで働いていた。

ある日、1週間ぐらい前からの店長に、一緒に来てくれないかと言われた。
店長の話だと昨日オーナーから電話があって、
「ずっと働いてる吉田くんを連れて 倉庫の中の掃除をしてくれ」
と頼まれたらしい。
先輩は「なぜにおれ?」と思ったけど、特別手当を出すと言われ、渋々承諾した。

546: ボーリング場 2/2 2007/03/10(土) 23:15:00.34 ID:iJEB50Pf0
その日は定休日朝10時集合。
その倉庫は、従業員休憩室脇の廊下突き当たりにあって、
入ると窓も電気もない埃っぽい8畳くらいの部屋で、
古いピンや掃除用具、ロッカー、事務机が乱雑に置かれていて、
どこから手を着けていいのか分からないほど。

なんとか懐中電灯で掃除を始めたものの、そのうち変なラップ音や
人の声がし始めた。
先輩は気にせず続けた、でも店長と二人で、床に転がっているロッカーを
どけようと手をかけた瞬間、バーンっバーンってものすごい音がしてきて、
突然開けっ放しでストッパーしていたはずの、重い鉄の扉が閉まった。
ビックリして持ち上げていたロッカーを床に落とした。

机に置いて床を照らしていた懐中電灯の先を見たら、ロッカーが置いてあった
ところに、人の形に血の痕があった。それ見た瞬間、店長は半狂乱に。
放心状態で見ていた先輩が店長に近づこうとしたときに、何かにつまずいた。
振り返ってみたら、ただの血痕のはずだった所に人がうずくまっている。

先輩は気絶した。しばらくして、バーンって大きな音がして先輩が気づいたら、
ドアが開いてて、部屋の一番奥で店長がすごい形相で廃人みたくなってた。
そこから一目散に出て119番。
その後、店長は精神病院に送られて、いまも帰ってこない。

後日オーナーに呼ばれて話をしに行ったんだけど、そこで聞いた話によると、
先代のオーナーの時に、その倉庫で女のバイトが一晩閉じこめられた。
翌朝、倉庫を開けたら一日しか経ってないのに、その子血だらけで倒れてて
どう見ても1ヶ月ぐらい放置された死体みたいになってたんだそうだ。
何でそうなったかは分からない。
先輩はその後すぐ止めたけど、そのボーリング場はまだ営業してるそうです。

549: 鎧兜 1/2 2007/03/10(土) 23:31:04.20 ID:iJEB50Pf0
うちのかみさんが昔旅行代理店で添乗員の仕事やってたときの話。
徳島県に木屋平村っていう過疎の村があって、どこかの会社の慰安旅行
の付き添いでそこへ行ったんだって。
自然以外はほとんど何もない村。

客のほとんどは若いOLで、あとは上司の中年男性が1人いただけ。
二泊三日、川でバーベキューしたり山道をただ歩いたり、かなりのんびりした旅行だったらしい。
何かのお祭りでもあるらしくて、山道を鎧兜を身に纏った村人たちが馬に乗ってたり歩いたりしてた。
かなり本格的な衣装だったんでOLたちは感心して写真をとりまくった。

帰りのバスで、OLの一人が急に体調を崩して、泡吹いちゃってちょっとヤバイ感じだったんで
救急車呼んで近くの病院に運ばれていった。
上司の男性が付き添いで一緒に行った。
その後の車内はいやな感じというか、うまく説明できないけど嫌な気配が
充満してたんだって。
特に運ばれてったOLの座っていた座席に気持ち悪い気配があって、
だれもその方向を見ようとしなかった。
隣や前後の席にいた客も座席を変えて座ったらしい。
かみさんは一生懸命場を盛り上げようといろいろ話をしたんだけど、
車内は暗~い雰囲気に包まれてしまって、泣き出すOLもいた。

550: 鎧兜 2/2 2007/03/10(土) 23:31:43.88 ID:iJEB50Pf0
かみさんはずっと車内全体を見回す場所に立って話をしなくちゃいけないから、
例の座席の付近も必ず視界に入ってしまう。
気にしないように気にしないようにと思いつつもその座席のほうに目が行ってしまう。

やがてパーキングエリアに到着すると、OLたちはみんな我先にと外の空気を吸いに
車外へ出て、運転手もトイレに行った。
かみさんは一人車内に残されて、いや~な気配のする座席へ行ってみた。
座席の下にポラロイド写真が落ちてた。
運ばれてったOLが鎧兜の村人と一緒に写ってる写真だった。

かみさんは急いでその写真をパーキングエリアのゴミ箱に捨ててしまった。
鎧兜の武士がOLの方へ駆け寄って、
振り下ろされた刀が首に深々と食い込んでる瞬間の写真だったんだって。

その後かみさんは即仕事をやめて、
写真のことは秘密にして俺に話すまで誰にも言わなかったらしい。
あとで木屋平村のこと調べてみたんだけど、鎧兜を着る祭りなんて無いし、
そんな風習も全く無いとのこと。

551: サブリミナル 2007/03/10(土) 23:32:46.47 ID:iJEB50Pf0
友人が駅前のビデオ店からダビングのできる昔のビデオを借りてきて
(たしかゴッド・ファーザーの1だったと思う)、
それをデジタル・ビデオ・カメラにダビング、それをハードディスクに
とりこんで、ビデオの編集ソフトで5分に1回くらいの割合で、首吊り死体
の映像を1/24秒間くらい挿入して、借りてきたビデオに上から再録画して
ビデオ店に返した。
(元ネタは有栖川有栖の「海のある奈良に死す」、私がその友人に貸した)
 そうしたら本当に去年の11月の今年の2月にかけて友人の家の近辺で自殺
が相次いだそうです。
 
 私はロルフ・デーケンの「フロイト先生のウソ」(文春文庫)を読んでいま
したので、サブリミナルはインチキだと思っていますが、それ以来、レンタル
で昔のビデオは借りなくなりました。

552: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 23:34:41.94 ID:kt/mPxJs0
サブリミナルって本当に効果があるのだろうか・・・・

553: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 23:49:17.49 ID:cL+OqmS6O
>>552
アルミホイルに包まれた心臓は六角電波を通さない
ってフレーズ知ってる?

554: 愛のVIP戦士 2007/03/10(土) 23:53:09.16 ID:kt/mPxJs0
>>553
お前のせいで今、後ろを振り向けない

581: 2007/03/11(日) 00:36:02.34 ID:miTb8bnB0
俺は一人暮らしの社会人。この前、夜中、風呂から上がって鏡見ながら髪乾かしてた。
ふと鏡の端の方に視界を移したら、俺の背後にある扉のわずかな隙間から誰かが
覗いているのが映っていた。
俺はかなりビビって視線をそらし、怖いので後ろを振り返る事が出来ずに固まってしまった。

しばらくし、もう一度視界を鏡の端に移した。だがもう「顔」はなかった。
気のせいだったかと思いながら何気無く鏡の右上角に目をやった。
あった。「顔」はまだ覗いていた。天井の高さ位の所から。
よく見るとそれは本当に顔だけだった。
髪や耳などなく、顔の部分だけが浮いてるような感じに見えた。

俺は悲鳴を上げながら思いきって扉を蹴り開けた。
何もいなかった。だが、あれは見間違いなどでは絶対ない。今でも覚えている。
あの満面の笑みをした表情のように見えた「顔」を。
それ以来、扉やふすまは必ず完全に閉めるようにしている。

583: 知らない子 2007/03/11(日) 00:38:03.84 ID:miTb8bnB0
ある日おんなのこがいつものように小学校へ行くと知らない子が一人クラスにいて
でもみんなその子のことをずっと前からいるみたくしゃべったりしてるから
おんなのこは誰にもなにも言えずにそのままその子を放っておいたら
数日後にぱったりその子はいなくなってそれなのに誰もその子のこと
まるでまったく覚えてないように何も言わなかったので
おんなのこもまた何も言いませんでした。

中学校に上がった女の子はちがう小学校から上がってきた友達に
ある日そのことをぽつりと言いました。
友達はそれはよくあることだから気にすることはないと言いました。
「だって昨日まであなたはこのクラスにいなかったじゃないの」

688: お婆ちゃん子の男 1/2 2007/03/11(日) 12:13:12.33 ID:miTb8bnB0
私はお婆ちゃん子でした。
両親が共働きでしたし、一緒の家に住んでいたので
私は小さい頃から祖母にはずいぶんと甘えましたし・・・
祖母も孫の中で私が一番可愛いと
二人きりになった時にはよく言ってくれました。

しかし
人には必ず寿命があり、どんなに大切な人にもいつかは必ず死が訪れます。
そして
祖母が死んだのは私が高3の夏の事でした・・・
私は一週間くらいは泣き続けたのを覚えています。

その年の冬の事です。受験勉強で疲れていた私は
夜中に何かの気配でフト目が覚めてしまいました。
枕元を見ると祖母が着物を着てチョコンと座っています。
すぐに、幽霊だと気がついたのですが不思議と怖くありません。
祖母は生前の様な優しい顔で私を見つめていたからです。
「おばあちゃん。」私は声をかけました・・・

689: お婆ちゃん子の男 2/2 2007/03/11(日) 12:13:54.98 ID:miTb8bnB0
すると祖母の霊は私の頭の中に語りかけてきました。
「生前、悪い行いをしたので、成仏するには一番可愛がっていた
 身内を道連れにしなければならない・・・」
そんな感じの意味が頭を駆け抜けた瞬間!
祖母が私の首を掴むともの凄い力で引っ張ります!!

私は声を出そうとしたのですが、首を強く締められているので声はでません。
頭の中で
「お婆ちゃん!やめてくれ!お婆ちゃん!」と何度も念じていました。
しかし、祖母の両手は力を緩めませんでした。
気が遠くなる瞬間に頭の中で
「ちぇ!」と汚く舌打をするような意味が聞こえたと思ったら
私は気を失ってしまいました。

気が付くと両親が私の部屋にいました。
両親に言わせると、大きな物音が聞こえたのので部屋に入ると
私が白目をむいて口から泡を吹いていたと言うのです。

あの日以来、祖母の霊が二度と私の所へ来る事はありません・・・
そして
私はこの話を誰にも・・・両親にさえも話していません・・・
しかし
テレビ番組で霊能者がよく先祖の守護霊だとか
祖母の霊が守っていると神妙な顔で話しているのを聞くと・・・
「何を言うかぁ!偽物霊能者め!」
と思ってしまいます。

694: 愛のVIP戦士 2007/03/11(日) 12:24:39.24 ID:Q10x+dfW0
怖いというか、不気味な話

俺の遠い親戚が、戦争で死んだおじいちゃんの形見の整理をしてたら
中から、ひょっとこのお面が出てきた
そのお面があまりにもおかしかったから、それをかぶって
4時間くらい踊ってたら、その親戚が急に倒れて

「・・・お面を・・・・・はずしてくれ・・・」

って死にそうな声で言う。
最初は冗談だと思ってたが、なかなか立ち上がらないから
お面をはずしたら、顔面は土色で唇は紫。
これはヤバイと思い、医者を呼ぶと30分後くらいに医者が来て一言


「なんでもっと早く呼んでくれなかったんですか!?4時間前には死んでますよ」

723: 逃げないで 1/2 2007/03/11(日) 16:15:20.43 ID:miTb8bnB0
姉から聞いた話。
その昔、姉は自分と彼氏、そして友達カップルと4人で
夜中ドライブに行ったそうだ。

その友達カップルの彼氏というのはちょっと霊感の強い人で、
よく霊を見ては涙を流すことがあったそうだ。
彼にとってはもう見慣れてるから、怖いとかそういうんじゃなくて、
なんか意味もなく涙が出てしまうらしい。

で、ドライブ中に、その彼がツーと涙を流し始めた。
みんな、彼の霊感のことは知っているので、
「ああ、また見たんだな・・・」とだけ思っていた。

だが、どうもいつもと様子が違う。
彼は急に、「車を止めてくれ」と言ってきたのだ。
「どうしたんだよ?」と聞いても、とにかく止めてくれの
一点張りで理由を説明しようとしない。

仕方ないので、路肩に車を寄せて停車し、彼に
「これでいいのか?」と聞いた。
すると彼は、「これから俺が何を言っても、おまえら
逃げないでくれるか?」と涙を流しながら言うのだ。

724: 逃げないで 2/2 2007/03/11(日) 16:16:32.93 ID:miTb8bnB0
もちろん、友達同士の仲であるし、彼の様子を見ると、
「逃げる」なんて言えるわけもない。
「大丈夫だ」「逃げないよ」と口々に言った。
すると彼は、じゃあ言うけど・・・と前置きをして、

俺 今 足首つかまれてるんだ

と言った。
いっせいに彼の足元を見ると、車の床の下から白い手が出て、
彼の両足首をしっかりと握り締めている。
それを見た姉たちは、逃げないと言ったことも忘れ、
恐怖のあまり全員叫び声をあげながら車を降りて逃げ出した。

697: 愛のVIP戦士 2007/03/11(日) 12:30:12.41 ID:Q10x+dfW0
夜の十時過ぎ、バスの中は私だけかと思っていた。
すると後ろから子供の話し声が聞こえた。
そうか、まだ他にも乗客がいたのか。

子供達は怪談話をしていた。

子供1「振り向くと幽霊があの世につれて行っちゃうんだって。」

ああ、この子達は良く帰りが一緒になる塾帰りの子だ

子供2「じゃあ振り向かなければいいんだね。簡単なことだ。」

子供1「それがね、絶対振り向いちゃうんだって。幽霊も振り向かせるために色々な方法を使うらしいんだ。」

もうすぐこの子達が降りるバス停だ。
二人は全く気づいていないようだ。
降り過ごして帰りが遅くなるのは可哀想だと思い、振り向いて声をかけた。
「君たちここで降りるんだろ?」


子供1「ほらね」

699: 愛のVIP戦士 2007/03/11(日) 12:38:46.93 ID:k89+Gb/80
>>697

こういうの好きだ

701: 愛のVIP戦士 2007/03/11(日) 13:12:49.22 ID:OssHjVzUO
>>699
俺も最後の一行で怖くなるやつ好きだな
前回:【閲覧注意】背後に気配を感じるほど最恐に怖い話
http://world-fusigi.net/archives/8866959.html












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【閲覧注意】背後に気配を感じるほど最恐に怖い話 続き・・・

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コメント

1  不思議な名無しさん :2017年07月02日 23:09 ID:7XIyapO40*
まだ2ちゃんが作り話に寛容だった佳き時代

 
 

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