愛と憎しみは表裏一体! ロボットも同じよ。
私たちの心のどこかに、「ロボット」=「便利」という方程式が存在してはいないですか? ロボットは私たち人類の生活を快適にしてくれるはずだ、と。だからこそ、私たちはロボットをもっと期待するわけですし、ロボットがいなくては困るような世界を夢想することもあるわけで。
ただ、ロボットと人間の関係というのは、必ずしもそんな合理的なものばかりではないんです。そう、人間同士の関係が必ずしもそうではないように…。
そんな事実を私たちに改めて突きつけてくる作品が、ロンドンの有名なデザイン学校「Central Saint Martins」に通うNicole Pérezさんの修士課程卒業作品「Misbehaving (ro)bots(無作法にふるまうロボットたち)」。
彼女は役に立つロボットの代わりに、ただ口紅を枕に塗りつけるだけのロボットや、メカメカしいロボットアームで人の腕を突き刺してくるロボット、服や耳たぶを引っ張ってくるロボットなど、とにかく人をイラつかせるロボットをデザインしちゃったんです。
「意味ねー」と一蹴してはいけません。例えば、好きな人が背中をツンツンしてきたり、「待ってよー」なんて服を後ろから引っ張ってきたりする、一瞬イラっとしかねない、明らかに「非合理的」な行為でも「あ、かわいいな」って思うことあり