<なぜ「いまだからこそ」なのか?> 最近、ファミコン以外のゲームソフトを買うのを解禁したオロチです。
まあ、正確に言うと今までもちょくちょく買ってましたが、ファミコンサイト運営20周年を期に正式に解禁しようと思います。すると、なんていうか、もう一気に世界が広がったんですよね。自分のすべてだと思っていた世界が、実は
暗黒大陸の一部だったみたいな、今までファミコン以外まったく何も知らなかったもんだから、未知なる領域へ踏み込む楽しさで毎日が充実しまくってます(笑)
※オロチコレクション部屋のファミコン以外のレトロゲーム棚の一部
※ちなみにゲームを遊ぶのは別の部屋なので、お気に入りのソフトたちはそっちに行っちゃってます。 さて、今回はそんな僕が↓の記事を読んで思った話。
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いまだからこそ語りたい。FMV初期の迷作『デイドラス』が与えた衝撃(automaton)
何の変哲もない3DOソフトの紹介記事なのですが、僕が気になったのは内容というよりも、
なぜ「いまだからこそ」なのかでした。しかし、残念ながら理由は書いてなかったのです。ただの煽り文句だったのでしょう。
でも、変な言い方をすると、僕の中にはすでに
“その答え”はあったのです。たぶん、答え合わせをしたかっただけ、だったのですよ……
<U君の音楽の聴き方> 今から20年前、大学時代の友人にU君という男がいました。
彼は冬でもずっと半ズボンだったり、歯磨きが面倒だという理由で、歯が全部入れ歯だったり、ちょっと変わった男でした。ある日、彼の下宿部屋へ行ってみると「米米CLUB」とか「ZOO」とか当時としても
一昔前のひとたちのCDが山積みになってたんですね。
それはお世辞にセンスがいいと言い難いラインナップです。それどころか、よく見ると共通点はJ-POPという点のみであり、ジャンルも年代もバラバラで、あまつさえ、ケースと中身のCDも
まったく一致してませんでした。
「なんでケースと中身がバラバラなの?」
そう尋ねると、U君は気まずそうに笑うだけでした。ただ管理がずさんなだけだろうか。いや、何かが違う。そう思って僕は改めてCDのラインナップに視線を落としました。そのとき、ハッと気が付いたのです。
このラインナップ、まるで
レンタルCD屋のワゴンだ……
それは当時、よくあったレンタルCD屋さんの、店先のワゴンの中に、
1枚100円とか値札が付けられ無造作にぶち込まれていたCDのラインナップと、まったく同じだったのです。いわゆるレンタル落ちってやつ。
そのことを追及すると、U君は平然と言い放ちました。
「だって安いじゃん」
おいおい、うそだろ。それは衝撃的な言葉でした。たった20年間ではありますが、今まで生きてきて
「安いから」という意味不明な理由で音楽を聴いてるやつに、僕は出会ったことがなかったからです。そのころは僕はバンド活動をしていて、それなりに尖ってたので、音楽には変態レベルのこだわりを持ってましたよ。だからこそ、そんな音楽の聴き方が世の中に存在するなんてこと、すぐには理解できなかったわけです。
でも残念ながらつじつまが合うんですよ。ジャンルや年代がバラバラだったことも。ケースと中身がバラバラだったことも。その理由ならすべて説明がついてしまうんです。
なぜならU君にとって音楽とは安いかどうかであり、アーティストだとか歌詞だとかそんなもんはどうでもいいんですよ。
流れてさえいれば! だから中身がバラバラでもぜんぜん気にならないって、彼は悪びれもせず白状したのです。もうね、衝撃的すぎて、その後の記憶がありません(笑)
<逆に“誰もやってない”という価値> そういう僕も、ファミコンを集め始めたきっかけは、安かったからです。
でも僕がU君と違うのはプレイさえできれば「中身なんかどうでもいい」なんていう、ネジが何本かぶっとんだ思想の持ち主ではなかったということかな(笑)
※ファミコン棚の一角<なぜ僕はファミコンを集めるのかシリーズ>
・(1) レトロゲームは安い趣味だった!
・(2) 車と情熱とヒマだけはあった!
・(3) 夢の存在、憧れの存在!
・(4) 皆の期待に応えたかった!
・(5) スーファミ買ってくれないから!
※詳しく知りたいひとは↑を読んでね 安いということは、言い換えれば
「あまり注目されてない」ってことですよね。
僕はどんなジャンルでも自然と惹かれるのはマイナーなものばかり。当時、ファミコンは忘れ去られた存在で、ほとんど誰もやってないゲーム機でした。だから安かったのです。
したがってその頃の僕は、まったく聞いたこともないようなメーカーの、わけのわからんファミコンソフトを、クソみたいな値段で買ってきては、夜な夜な
「今、地球上でこのゲームをやってるの俺だけじゃね?」とか妄想しながら、独り優越感に浸っていたわけです。(そりゃモテねえわ)
<もはやファミコンは生活の一部> 話を戻しましょう。
なぜ「いまだからこそ」なのか。答え合わせです。
僕は今、1990年代初頭のいわゆるマルチメディア時代と呼ばれた頃のレトロゲームに強い関心を持っています。具体的に機種で言うと「3DO」「セガサターン」「初代プレステ」あたりですね。なぜかっていうと、そのあたりって今が
底値なんですよ。それが答えです。
おいおい、スーパーファミコンはどうしたんだと。ファミコンの次はスーパーさんだろうがと思われる方もいるかもしれませんが、デビューを先延ばしにしたせいで、いつの間にかスーパーファミコンが底値だった時期がとっくに終わってしまいました(笑)
まったくもって
不覚の致すところです。
しかしながら、原点にかえって考えると僕はやっぱりゲームが好き。
ただの天邪鬼じゃありません。筋金入りですよ。最近は気がついたら、ゲーム屋さんでひたすら初代プレステの棚を物色しているのです。その時代で一番「注目されてない年代のゲーム」が好きなんだなって、改めて思った僕がそこにはいたんですよ。とはいえ安くてマイナーなら何でもいいってわけじゃありません。オカマだからって「男なら誰でもいい」ってわけじゃないのと同じ理論ですね。誰がオロチ・デラックスやねん!
しかも人気がないって言っても、それはあくまで相対的なもので、今はレトロゲーム自体が高いですから、PSでも、SSでも、プレミア付いてるものはとんでもない値段するし、マイナーだと逆に高い値札つけられてたり、ウカウカしてられないわけです。
ただ、声を大にして言っておきたいのは決して僕は
ファミコンを卒業したわけじゃないってこと。もはやファミコンは生活の一部。かっこいい言い方をすれば「ライフワーク」ってやつです。たぶん一生やりつづけるでしょうね。他のレトロゲームは……
趣味です。
| | 今回はU君の話をしたかっただけでした(笑) 今は、気になったタイトルをハード持ってるか関係なく買ってるって感じ。いつかプレイする日を夢見て毎晩ニヤニヤしてます。あれ、もしかしてそれってU君よりひどいかな(笑) |
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理由としては弱い気がする。多分U君がゲーム好きなら、スーパーだろうと
メガでも6でもPでも買ったんじゃないかしら
逆に今は上昇傾向だけど、そういう状況でも今現在で安いのは理由としては
大きいなあー。むしろ他が上がれば上がるほど、安い時は倍増される感覚
裸だろうとジャンクだろうと拘らなければ、まだいけるかな?