9600459大手警備会社にあやかって命名された多良間村の雑種犬「セコム」(雄、4歳)が、逃走した牛を追い掛けたり、サトウキビ畑でネズミを捕獲したりと縦横無尽の活躍を見せている。指定席は、畜産業を営む飼い主の西原良宏さん(38)が運転する2トントラックの天井だ・・



車上の犬、島で話題に 多良間の「セコム」


セコムの得意技は逃げた子牛を追うこと。西原さんが牛追いをする姿を見て学んだ。今は指示をしなくても逃げた牛を猛然と追って牛舎へ誘導する。他の畜産業者の牛が逃げた際も、助っ人をお願いされるほど頼りにされている。

トラックにサトウキビを積み降ろしをする最中に、ネズミを捕まえてくることでも重宝されている。その際のご褒美は甘いサトウキビだ。
西原さんは「自分がキビをかんでいると、セコムはいかにも『むけっ』という感じで好物のキビを差し出してくる。どっちが主人か分からないよ」と苦笑する。


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セコムは3歳のころ暑さからか、トラックの天井に飛び乗り、運転中でも居座るようになった。急ブレーキやカーブを曲がる際も落ちることはない。

当初は宮古島署に注意されたり、住民から「危ない」「虐待」などの声が上がったりした。西原さんはやめさせようとしたが、セコムは天井に上り続けた。無理に助手席に乗せると、機嫌が悪くなるという。

「もう好きにやってくれ」と西原さんの方がさじを投げてしまった。住民は「あれは自分が好きでやるから仕方がないさ」と理解を示す・・








多良間村の名物犬セコム君