いけさんフロムエル : 「プラチナエンド」～ゴキブリは人を殺さない！反逆の少年と幸せの為の戦い！！

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大場つぐみ・小畑健によるジャンプＳＱ．連載「プラチナエンド」第２１回です。

ウイルスを無効化し、敵を倒す絶好のチャンスを得た明日。
だが、どうしても白の矢を打てず、冬子にウイルスによる反撃を許してしまう。
メトロポリマンの白の矢から咲が体を張って救おうとする中、彼女を救うために飛び出した一（ハジメ）。
冬子にトドメを刺すために刀を使い、注射器を体で受け止め、溶けてしまった一だったのだが…！？

自分をかばって溶けて死んでしまった一に涙する咲。
赤の矢だけが残る事になった一だが、小日向冬子からも赤の矢が浮き上がっており、どうやら死ぬと矢は体内に留まってはいられないらしい。
死んだ事で一の魂を抱きかかえて持ち出したバルタ。
本来の顔を見せる事になった一ですけど、明日たちがどう思ったのかは気になりますね。

そんな一が持っていた矢と翼を咲に渡したバルタ。
思いもかけず矢と翼をダブルで所有する事になった咲ですけど、これは後々何かに使う事になるのでしょうか？
メトロポリマンがそうした様に自分の戦士を作る事も出来ますけど、終盤の戦いではそれも必要になって来る気がします。
当初は六階堂が死んだら翼をもらう様な事も言ってましたけど、バランスを考えると六階堂の分は明日がもらった方がいいかも知れません。

「底谷一の救いは自分が望んだ一番幸せな死に方ができたことかな」
自分が選んだ神候補が死んだにも関わらず満足そうな表情を見せたバルタ。
「感謝ならレッドにしろ　小日向を殺す決断ができなかったせいでハジメが死んだ」
そんなバルタに嫌みな言い方をするメトロポリマンだが、明日と咲が殺したも同然なのだという。
何かと精神的に追い詰める言葉を使って来るメトロポリマン。
ここまで絶対悪として君臨し続けるメトロポリマンですけど、彼との戦いは明日がこの先何をどう戦っていくのかを決定付ける戦いになるのかも知れません。

殺し合いを望んでいるのも殺しているのも全てメトロポリマンであり、レッドとイエローは自分を責める必要はないと、明日達を援護する言葉を吐いた六階堂。
「ち…違う…違うんだ…誰のせいとかそんなことじゃない」
そんな六階堂の間違いを指摘した明日だが、誰のせいだとか、幸せな死に方をしたとか、そんな事ではないのだという。
「俺はハジメが死んで…悲しい…」
純粋に人の死を悲しんでいた明日。
「ひ…人は…生きてなきゃ駄目なんだ　だから命を奪っちゃ駄目なんだ」
「…おまえどれだけ気持ち悪いんだ」
純粋な言葉を吐く明日に対し、嫌悪感すら抱いているメトロポリマン。
全く真逆な反応を見せる両者ですけど、この構図は「バクマン。」に出て来た「リバーシ」の善悪対決を「プラチナエンド」という舞台に置き換えて描いている様にも見えます。

そんな両者の対決を面白がり、決着がつくまで見学しようとするバルタ。
別に時間制限はないと言うバルタですけど、それだったら好奇心が強い天使は最後の決着がつくまで現世に留まるという展開もありそうな気がします。

死を悲しむ明日と咲に対し、仲間ではなくバカが２人死んだだけだと切り捨てたメトロポリマン。
特にハジメは死んでせいせいしたと言うメトロポリマンだが、下僕になると言われてから彼を調べていたらしい。
「最悪だったね　嫌いなんだよあーいうヤツ」
最下層の生活をし、どうあがいてもクソみたいな人生しか送れないどうしようもないクズだと吐き捨てたメトロポリマン。
「ゴキブリ」
「一緒だろ？ゴキブリと　誰だって殺したくなるだろ？死んだ方がいいだろ？」
彼に対して嫌悪感以外の感情が無いのか、ゴキブリ認定するメトロポリマン。
当初は自分の為に戦ってくれた相手をゴキブリだと思って指示を出していたとするとハジメがあまりにも浮かばれません。

ゴキブリであても無暗には殺さないと言う明日にさらにイラつくメトロポリマン。
そんな中、血を吐いて倒れた六階堂だが、それを見てメトロポリマンは躊躇なく白の矢を放つ事に？
まさかの大ピンチに一瞬で六階堂を抱きかかえて上昇した明日。
白の矢よりも翼の方が早いからこそ出来た芸当ですけど、それは一対一の戦いでは互いの白の矢は当たらない事を意味します。

六階堂を咲にあずけ、メトロポリマンと対峙した明日。
卑怯者であるメトロポリマンは虫も殺せない様なレッドに丸腰の少年と殺し合いをさせると言う六階堂だが、何とこれまでの戦いを見てマスクの少年も自分の立場の危うさを実感したらしい。
「こいつは子供の僕とあいつを戦わせて　ニヤニヤと喜ぶような奴だ」
「僕がアイツに勝っても負けても　僕もあの２人のように見殺しにされるんだ…」
「僕は戦わないっ　ヤダ！死にたくない！！怖いから逃げる！！！」
何と、土壇場でメトロポリマンに反旗を翻したマスクの少年。
二度と関わらないとばかりに舌を突き出して逃げてしまった少年ですけど、こんな明確な反乱を起こすという事は赤の矢が使われていない事を意味します。
となると、一番ありそうなのは彼は本物の神候補だったというケースでしょうか？
六階堂が謎の少年を神候補としてすでにリストアップしてましたけど、意外とその本人だったのかも知れません。

部下が誰もいなくなり、明日と一対一で戦うしかなくなってしまったメトロポリマン。
「おまえは自分が気高く優秀な人間とでも思い込んでるみたいだけど」
「ゴキブリは人を殺さない」
「おまえはゴキブリ以下って言ってるんだ」
メトロポリマンのゴキブリ発言の逆手をとった明日だが、これにはナッセも大きく目を開いており、何やら興奮した様子。
その上でメトロポリマンにはあくまでも赤の矢を使うと宣言した明日。
赤の矢を刺した後、目隠しして牢に入れ、全てを公にして法の下で処罰させる事に決めたらしい。

「必死に考えてそれか！？」
白の矢の方が簡単で確実だと主張するメトロポリマン。
それでも揺るがない明日だが、自分の幸せのために殺さないのだという。
まともな人間なら人を殺せば良心の呵責に死ぬまで苛まれ続け、幸せを見つける事なんてもう出来なくなると言う明日。
「ゴキブリ以下のおまえを殺して俺の幸せが奪われるなんてまっぴらだ」
「あはは　ゴキブリ以下」
ここに来て強い言葉を放って来た明日だが、「幸せ」という言葉を使い、相手を「ゴキブリ以下」だと言い切ったのはあまり感情を見せないナッセにとっても痛快だったらしい。

「おまえが生きてる限り　俺の幸せ人類の幸せは脅かされるのもわかった　それなら　何万の人のためなら命を張ろうかと迷った」
「でも　おまえなんかを殺すのに俺の手を汚したくない」
「自分の幸せのために――赤の矢を刺す」
ここに来て自分の戦い方を確立した明日。
それを見て理解を示した六階堂だが、明日が赤を刺せば後は自分がトドメを刺すつもりらしい。

「おまえらのように感情や勢いにまかせて戦う奴らから死んでいくんだぜ」
「生き残るのは最後まで用意周到な奴だ」
あくまでも白の矢を躊躇なく使う自分の方が強いと主張するメトロポリマン。
そんな相手に赤の矢で挑む事になった明日だすけど、覚悟を決めたのなら決して後手を踏むばかりではないハズです。
矢を矢で弾くなど、臨機応変に戦う事も出来ますし、白の矢を重ねて赤の矢の勢いをつけるくらいの戦略はやってくれるかも知れません。

いよいよ最後の決戦に突入した明日たち。
気になるのはメトロポリマンに本当に赤の矢を刺した後、六階堂が殺すのかどうかという点ですけど、明日が六階堂の前に立ちふさがるケースも考えられます。
果たしてそうなった時、六階堂は明日の考えに賛同してくれるのか？
その一方で、無級から特級になったというメイザの謎も残ってますし、メトロポリマンがピンチになったら何かアクションを起こしてくるかも知れませんね。

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