無罪判決後、不明の男逮捕
連続窃盗容疑、三重県警

　窃盗容疑で逮捕、起訴され昨年11月に無罪判決を受け釈放後に所在不明となっていた男が、今年3月と5月に三重県の住宅に忍び込み現金などを盗んだとして窃盗容疑で三重県警に逮捕されていたことが7日分かった。検察は控訴していた。県警は、他にも数十件の窃盗事件に関わったとみて調べている。

　逮捕されたのは住所不定、無職一丸貴人容疑者（32）。逮捕容疑は3月中旬、三重県四日市市の住宅から現金25万円などを盗んだ疑いで、6月19日に逮捕。同市の別の住宅から5月9日に商品券などを盗んだとして7月6日に再逮捕された。いずれも「分かりません」と容疑を否認している。

https://this.kiji.is/255909386490447350

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017070790095436.html

　無罪判決となったのは、２０１６年６月、四日市市内の会社員宅で金品が盗まれた事件。盗まれた腕時計を一丸容疑者が愛知県内の古物商に売っていたことが分かり、愛知県警に逮捕、起訴された。公判で一丸容疑者は「もらったものを質屋に売っただけ」と否認。名地裁は昨年１１月、「主張は否定できない」などと無罪を言い渡した。

　その後、三重県内では四日市市を中心に昨年１２月以降、夜間に住宅の勝手口がライターで焼かれるなどして開けられ、金品が奪われる被害が数十件発生。防犯カメラの映像や一丸容疑者のものとみられる盗品の一部が転売されていたことなどから関与が浮上した。

　一丸容疑者は、事件や釈放後の行動を話しておらず、逮捕時から否認を続けている。釈放後は名古屋市内のホテルなどに宿泊していたとみられる。