ニール・ブロムカンプ監督のシュールな感性が光るショートフィルムプロジェクト「Oats Studios」に、待望の新作が登場しました。今回は神の無慈悲さを描いた『GOD』。
早速ご覧ください。あ、地球はやっぱり丸くないみたいです。
動画はOats Studiosより。
像の群れの俯瞰ショット。教会で流れるようなコーラスが印象的です。そこから舐めで見せる豪華な調度品に囲まれた部屋と、アフタヌーンティーを楽しみながら大判な本に目を落とす白髪の男性、神。 「その本はいかがですか」と執事のジェフリー。
「私好みのものがあるかと思ってな…。もっとカオスなのが…。ふむ、ブラックホールにいいのがあるようだ」と神。
中央に置かれた神の創造物には、原始的な人間(チャップ)たちが。どうやら火を起こすことに成功した様子。それを見て慌てる神。なんと、予定より200万年も早く火を起こしてしまったのです。計画が狂ったとご立腹の神、執事のジェフリーにいって鎮火させてしまいます。
怒りはそれだけでは収まらず、今度は像を仕掛けてチャップを洞窟に追いやります。そして、「また脳を萎縮させるか…」と。
しかしめげないチャップたち。今度は外に出て来て輪になって踊っています。どうやら神の怠慢により乾季が続いていたので雨乞いをしているようす。神は珍しく慈悲をみせ、ジェフリーに「水を吹きかけてやれ」と命じます。神の見せた優しさに驚きを隠さないジェフリー。
祈りが通じて雨が降ってくると大喜びのチャップたち。その様子に神も喜び、「もっと雨を与えてやろう」と。チャップの周りには草木が生え緑豊かな大地に変貌を遂げます。さらに喜ぶチャップたち。