個の要素感じるアンビエント。
ベラルーシ在住のアーティストAles Tsurkoさんはプログラミングと電子音楽に親しく、自身で書いたソフトウェアを用いてシューゲイズでミニマルなロマン主義的音楽を制作してきました。
最新アルバム『microscale』は非常に実験的な要素で構成されており、なんでもWikipediaの記事を音楽に変換したとのことです。
この無節操アンビエントサウンドは、ランダムに抽出したWikipediaの記事からリアルタイムに作成されました。記事内の文字はステップシーケンサー、トラックタイトルの文字はステップのオンオフ切り替えといった具合にそれぞれの要素が作用することで、そのコンセプトはあるメディア(文字)を違うメディア(音楽)に変換し、その意味を変えることができることを示しています。
アルバムには4つのトラックが含まれていますが、これらはWebページで試聴することもできます。ステップとともにインジケーターが進んでいるのがわかりますね。右下の42をクリックするとロシア語でName the numberと表示され、正規表現やサンプル、テンポなどのパラメーターのハッキングも可能です。
どうやら内部的にはアルファベットや記号がサンプルと関連付けられているようで、それらをシーケンスさせている模様。日本語で同じことをしようとしたら、膨大な数の音ネタが必要になりそうです。
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Image: © 2016-2017, Ales Tsurko via microscale
Source: Bandcamp, microscale