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クマムシは地球滅亡後も生き残る・DNAに動画を記録再生・AI弁護士、米英の法律問題に対応 #egjp 週末版88 - Engadget 日本版

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クマムシは地球滅亡後も生き残る・DNAに動画を記録再生・AI弁護士、米英の法律問題に対応 #egjp 週末版88

新たなクマムシ最強伝説

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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「太陽が滅んでもクマムシは生き残る」「DNAに動画を保存・再生」「AI弁護士、米英1000種類の法律問題に対応」といった話題をピックアップしました。

AI弁護士DoNotPayが全米および英国の1000種以上の法的問題に対応

スタンフォード大学の学生Joshua Browderが、一方的に執行された駐車違反取締の無効化請求を手助けするチャットボット「DoNotPay」の守備範囲を拡げ、全米および英国の1000カテゴリー以上の法律に関する質問から、各種申請書類を作成、出力できる機能を追加しました。

使い方はDoNotPayのそれに準じたもので、検索バーに質問すべき問題をと居住地を入力すると専用のチャット画面が現れ、幾つかの質問のやりとりをするだけ。たとえば産休時の申請から借地権紛争、保険金請求、嫌がらせなどに関して、それぞれの要件にあった申請書類を作成、出力します。

その紹介動画は実際にその動作を見せるものですが、なかには「クレジットカードが盗まれた」「トースターがトーストしないんだけど」といった質問にまで答える様子がうかがえます。

DoNotPayは2016年の時点で25万件の駐車違反取り消し請求を作成、うち16万件が実際に取り消しに成功する成果をあげています。ただ、Browderはいずれは収益化させることを考えているものの、現在は第三者からの資金提供を受けず、DoNotPayの対応範囲拡大作業に取り組んでいます。

[Source : The Verge]

クマムシ、太陽が最期を迎えても生き残れると判明

クマムシと言えば、ISS船外の宇宙空間にさらしても生き残るほどの生命力が知られ、2016年には1983年に南極・昭和基地で採取され、マイナス20度で冷凍保存していた苔に付着していた固体が解凍後に息を吹き返し、生殖もしたという研究結果が発表されるなど、その高すぎる生命力で知られています。

このクマムシの耐久性が、小惑星衝突や太陽の超新星爆発やガンマ線バーストで地球そのものが滅んでしまうような状況でも生き残れるほどだとする研究結果をオックスフォード大学の研究者が発表しました。

この研究結果は、いわば生命はその母なる星が滅亡する状況下でも簡単には絶滅しないであろうことを意味しており、見かたを変えれば地球外生命が宇宙の何処かに存在する可能性にも関連するかもしれません。

ここしばらく、火星やTRAPPIST-1における生命存在の可能性を引き下げるようなニュースがいくつかありました。しかしこのクマムシの研究結果は「意外と生命は生き延びられる」とするものであり、(人類が生き延びられないにしても)漠然とした希望が持てる話です。
[Source : EurekAlert]

NASA、火星へ人類を送り込むための予算が不足

現在、NASAは火星を目指す計画のために技術開発を続けています。しかしNASAで有人探査部門を取り仕切るWilliam GerstenmaierがArsTechnicaに語ったところによると「現在の予算レベルではNASAは火星開拓を実現できない」とのこと。

正確には、火星周回軌道への到達はできても、そこから火星の大地へと着陸させるための技術開発は現在の予算では不可能だということです。

NASAは現在、シスルナ空間にさらなる太陽系探査の出発点となるDeep Space Gatewayを設置する計画を用意しています。もちろんDeep Space Gatewayは月探査にも有効活用されることが考えられ、限られた予算であらゆることを可能にしようと努力しています。

それでも火星への有人探査には非常に多くの予算が必要であり、コストダウンのためには民間宇宙企業との連携ももっと必要になっていきそうです。

[Source : ArsTechnica]

CRISPR-Cas技術で大腸菌のDNAに動画を保存、再生に成功

ハーバード大学医学大学院などからなる研究グループが、DNAを解析・編集するためのツールCRISPR-Casを用いて、大腸菌への動画データ保存に成功しました。研究の共著者Seth Shipmanは、19世紀の写真家エドワード・マイブリッジが「走る馬の足が4本とも地面から離れる瞬間はあるか」を調べるために撮影した高速度連続写真(最も初期の映画のひとつ)から作られたデジタル動画を、CRISPR-CasシステムでDNAへ記録しました。

そして、記録した模様を再度読み出してみたところ90%以上の精度でデータを取り出すことに成功し、DNAへの画像フレーム保存とそれらを正しい順序で取り出すことができることを示しました。


Shipmanは、実用化はまだまだ先の研究ではあるものの、いずれは生体システムの中に生物学的もしは環境的なシグナルを感知、記録できる分子レコーダーを作れるだろうと語っています。

[Source : Stat News]

本来ありえない場所に新たなサンゴ礁が見つかる

テキサスA&M大学の研究者が、本来サンゴ礁が形成されないはずの北太平洋海域で深い位置に複数のサンゴ礁が形づくられつつあることを発見しました。

地球の極に近い海域や北太平洋海域は、サンゴや貝殻を形成するカルシウムイオン、炭酸イオンの含有度が低く、従来サンゴ礁が作れないとされてきました。しかし、今回発見されたサンゴ礁のある北西ハワイ諸島と天皇海山群もサンゴの発生限界を越えた場所です。

サンゴ礁が見つかった海域は水深が深く、サンゴの中に必要なエネルギー源となるクロロフィル(葉緑素)の濃度が高いことがわかりました。ただ、それはサンゴの発生限界を超える理由を説明することにはなっておらず、研究者らは首を傾げています。

今回の発見は、気候変動に起因するサンゴ礁の消滅と対象的な現象として、今後重要視されることになるかもしれません。
[Image : Florida State University]
[Source :
Scientific Reports]

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