UJ2017年08月号 ジョジョリオン第67話 & 岸辺露伴は動かない短編小説集(1) 感想
-
ジョジョリオン15巻も同日発売。
最近よくあった、UJ表紙とコミックス表紙が類似しているデザインではないですが、カラーリングは似てます。
と言いますか、コミックス表紙の方はドロミテの初登場する巻ですのに彼の顔がぱっと見、デスマスク。
とは言え、一人だけ顔色どころか頭部全部を紫色で表現されていても違和感は無いかもです。岩人間だもの。
それでは今月号のUJのジョジョリオン感想と、岸辺露伴は動かない短編集(1)の感想です。
よろしくお願い申し上げます。 - #67 植物鑑定人その4
彼女のおかげで我々の生存率は23%に増えているぞ - 強制的に、下のイチゴ扱いされてしまった康穂ちゃん。先月号ではかませ犬なんて表現も豆銑は使っていました。
かませ犬は相手(敵)を魅せるために、かませられることが多いかと思われますが
今回は相手(敵)を観るためのかませ犬と言ったところでしょうか。
また、この豆銑の発言の『我々の生存率』に康穂ちゃんは含まれているのか少し疑問です。
含まれなさそうですが、例え含まれていたとはしても、康穂ちゃん単体での生存率は減っていそうです。
先月号での生存率は7%でしたので、23%へと確かに生存率は増えていますが
個人ごとに算出すると定助33%、豆銑33%、康穂3%になって、平均すると23%みたいな感じかしら。
まったくの余談ですが、今月のウルジャンのニコイチメイデンでも「下のイチゴ」が
(元)白い悪魔に無防備を晒すという、危険な状況に見えないこともない構図でしたが
無事に生還されております。良かったね雛苺。 - 敵は岩人間…だが2体いる… ◆新たな形態…!!(アオリ文)
- 新たな形態…!!どころじゃあない、かなりの異形です。特に下の人はドロミテとは逆ベクトルのヤバさ。キャタピラ。
と言いますか、ほぼニンジャスレイヤーのミニットマン=サンじゃあないですか。ミニットマン=サンナンデ!?
ということは、上に乗っているウイルスみたいなものをまく奴はイクエイション=サン?
忍殺はともかく、ジョジョ的には「地面の下を来る者&肉体をグズグズにさせる微生物っぽいものを使う者」という
想像以上に5部オマージュのコンビが登場。見た目のインパクトでもセッコとチョコラータに負けてません。
特に下の人のガンタンクっぽさは異常。岩人間だから『岩(がん)タンク』…なんちゃって。もしくは、ノットやわらか戦車。
とは言え、さらにジョジョ的に考えるなら、隠れて攻撃していた奴が引きずり出された時点で
かなり攻略されてしまった感はあります。来月で一気に定助達に畳みかけられてフィニッシュかもしれません。
忍殺的に言うと、早くもオタッシャ重点です。そうなると、ますますミニットマン=サンぽいかしら。 - 岸辺露伴は動かない 幸福の箱
- 睡眠薬入りの紅茶のお陰で、露伴は幸せな夢を見て終了(悪意ある要約)。
次の『くしゃがら』もそうですが、北國ばらっど=サンが書かれた内容はとてもジョジョっぽいといいますか
ジョジョジョジョしい言い回しや過去を直接あるいは間接的に示唆する単語が頻出します。
五山夫妻の愛の結果は、夫側は幻のハッピーエンド、妻側はまず間違いなくバッドエンド。
露伴のヘブンズドアーで解決チャンチャンとならずに、基本的に誰も救われない形に落ち着くのは
ホラーでもありますし、岸辺露伴は『動かない』というテーマにもあっている気がします。 - 岸辺露伴は動かない くしゃがら
- 「袋とじ」が、まるでエイリアンのチェストバスターかのようなおぞましさを彷彿とさせる展開。
ヘブンズドアーというフィルターを使っても「袋とじ」として現れる異常性。
活字と言いますか、ド低能⇒腐れ脳みそ的な言葉狩り(?)な属性のアプローチには
流石のヘブンズドアーも苦手なのかもしれないなと思わされます。ちょっとだけ。
震災、津波、感電死、高圧線というジョジョリオン狙い撃ちな禁止用語の例は、多分、わざと。特に後半2つはドロミテアウト。
禁止用語リストを持ってきた人は、多分「くしゃがら」感染者の成れ果てだと考えてみると
くしゃがらの生態(繁殖)の環が見えてくるようで面白いかもです。
寄生虫でも、繁殖ステージと感染ステージで挙動どころか形態まで全然違うというのはわりとよくあるらしいです。 - 岸辺露伴は動かない Blackstar.
- 高次元の釣り師。釣り師の目的がさっぱり見えないところが恐怖でもありますが案外スポーツフィッシング的なノリかもしれません。
釣りにマイクロブラックホール使うとか、異次元レベルで高度な自然科学現象の無駄遣いな気もしますが
3次元世界でもスポーツフィッシングで釣られる魚から見れば
人間の釣り道具の技術は、露伴から見たブラックホールのような脅威に感じられるかもしれません。
仮に釣り針にかかっても、魚の原始的な身体能力で逃げられることがあるのもフィッシング同様でしょうか。
三編、それぞれ露伴が『好奇心で身を滅ぼしかねない』と自重する考えがありながらも
結局、首を突っ込んでしまっているという状況でした。物語上、しょうがないとは言え、それも露伴先生らしいところ。
露伴先生の好奇心は、金田一少年やコナン君の外出と同じレベルになりつつあるのではと訝しむばかりです。
以上、今月号の感想です。半分以上、岸辺露伴は動かないの感想でしたが
今月号は本当に岸辺露伴の豪華バーゲンセールでしたから、多少の偏りはね…と言いますか
来月も短編集&別マで露伴先生が登場とお楽しみがいっぱいです。
岸辺露伴は動かないどころか動きまくりんぐです、本当にありがとうございました。
- 関連記事
-
- TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第14話「太古から来た究極戦士」感想 2013/01/19
- ジョジョの奇妙な冒険DU第23話「シアーハートアタック その1」感想 2016/09/05
- ジョジョの奇妙な冒険SC第35話 ダービー・ザ・ギャンブラーその2 感想 2015/03/26