かつてのインターネットはこうだったのです。
私たち現代人は今、SMSやLINEで気軽にテキストや写真、動画までもが送れる便利な時代に生きています。Eメールも難なく送受信ができ、ギガ級のデータを送受信するのだって当たり前。出入金や買い物にだって、インターネットは日常でなくてはならない存在になっていますよね。
ですが当然どんな技術にも歴史があり、インターネットの繋ぎ方もメールの送受信も、かつては今よりちょっと不便だったのです。
今回はそんな過去を振り返るべく、1984年にイギリスのTVネットワーク、テムズ・テレビジョンが放送した「Eメールの送り方」映像をご覧いただきたいと思います。
これはプロバイダーである、プリステル社のタイアップ番組だったのでしょうか。データベース・スタジオからグリーン夫妻のお宅と中継で繋ぎ、さらに同じデータベース内でEメールを送る操作手順を説明します。
ダイヤル電話回線をモデムに繋ぎ直し、PCにログオン。任意の番号に電話して信号音が聞こえたら受話器を置いてネット回線に繋ぐのです。当時はこんな煩雑な作業でも「エクストリームリィー・シンプル(超簡単)」なんて得意気なのが微笑ましく思えますね。
繋がった先は、プリステルが提供する「マイクロネット800」というデータベース。ここではオンライン・マガジンの閲覧、本日の最新情報やニュース、テレソフトウェアのダウンロードなどができ、Eメールやテレックスの送受信、ユーザーの掲示板なども楽しめたようです。
パットさんはPCを冷蔵庫の残り物リストの作成や電話帳、ワープロとして使用。それにEメールを用いて医師から処方箋を発行してもらったりと大変重宝していたようです。
かつてコンピューターからインターネットに接続するとき、「ピーーーーーヒョロロロロロガーガーキーンキーン」といった電話回線の信号音をいちいち聞いていたのも遠い昔。オッ