【幽遊白書×それ町】戸愚呂弟「ずいぶん寂れたメイド喫茶だねぇ…」歩鳥「めいど!…ってデカ!」
戸愚呂弟「いや、別に構わんよ…それよりメニューをくれ」
タッツン「はひ…こちらでございますご主人様」
戸愚呂弟「お嬢ちゃん、オレンジジュースはないのかい?」
タッツン「ふぇ!あっああごさまいます!」(この風貌で!?)
タッツン「ではオレンジジュースをおひとつで…」
戸愚呂弟「あぁ、ついでに氷を別皿で持ってきてくれないか?」
タッツン「かしこまりましたです!」タタタタターッ
戸愚呂弟「こんな狭い店で何を急いでるのかねぇ…」
タッツンツンツンツン(ツンツン言うな!)
歩鳥(私の見立てだとあれは百より先は数えてないって感じだよ!)
タッツン(言い過ぎよ…とりあえず失礼のないようにして満足していただいて丁重にお帰りいただく作戦で行きましょう!ほら早くジュース注いで!)グイー
歩鳥(ちょっとは非常時のおはしまもらんかい!ほらオレンジジュース氷別皿!)
戸愚呂弟(ずいぶんでかい内緒話だ…)
タッツン「お待たせいたしました!」コップカタカタカタトン
戸愚呂弟「いやまぁ待ってないんだが…ん?」
タッツン「ひふぇ!?なっなななにか!!?」
戸愚呂弟「このオレンジジュースを見ろ…コップに並々注がれているだろう?」
戸愚呂弟「これじゃせっかく別にした氷を入れたら溢れちまう…こういう時は冷えたグラスと瓶のジュース、そして氷を用意するもんだ、少しは客のことを考えな」
タッツン「ひえええぇぇぇ大変申し訳ございません!!」(ほぉぉぉとぉぉぉるるるいいいぃぃぃ!!!!)
歩鳥「…お客さん、それは違いますよ」
戸愚呂弟「なに?」ピクッ
戸愚呂弟「このジュースの瓶だねぇ…見たことない銘柄だが?」
歩鳥「このジュースはばあちゃん…うちの店主が知り合いから取り寄せてる特別なものなんですよ、無農薬成分無調整果汁100%こだわりジュースです」
戸愚呂弟「ほぉ…」
歩鳥「そしてこれは冷蔵庫から出しました、この時点でだいぶ冷えてるんですよ」
歩鳥「冷えたジュースに氷なんて入れたら夏場のお客さんはごくごく飲んじゃうでしょう?それじゃせっかく農家さんがこだわって作ったジュースを味わえないしお腹にも悪い」
戸愚呂弟「…」
歩鳥「証拠として…お客さんは飲んでないみたいだけどそのコップお冷じゃなくて常温のお茶なんだ、これってうちなりの配慮なんです」
歩鳥「だから最初の一口はそのままの味を楽しんでいただき、胃が落ち着いたところで氷を入れてゆっくりと飲んでください…その方が満足できるはずだよ」
タッツン「…」
戸愚呂弟「…」
歩鳥「…はい」コトン
戸愚呂弟「…これは?」
歩鳥「ジョッキ、今の話で納得いかないなら氷もジュースもこれに入れなよ」
戸愚呂弟「ふむ…なかなか面白いお嬢ちゃんだ」スッ…
戸愚呂はグラスを手に持つと
ジュースを半分ほど口に含んだ
歩鳥「…」ホッ
戸愚呂弟「なるほど、言うだけのことはある…美味いじゃあないか」
歩鳥「ありがとうございます」
タッツン(よかった…本当によかった…)
戸愚呂弟「茶髪のお嬢ちゃん」
タッツン「ヒェア!はい!なんでござりましょう?!」
戸愚呂弟「お前もしかしてまだ、俺が怒っているとでも思っているんじゃないかね…?」
戸愚呂弟「脅かして悪かったねぇ、ツレが来るまでゆっくりさせてくれるかい?」
タッツン「へいぃ!もちろんでございます!」
戸愚呂弟「礼を言うぞお嬢ちゃん達…こんな店は初めてだ」
歩鳥「いらっしゃいまー…あら?」
入り口を見ると誰もいないはずのドアが揺れている
そして席にいたはずの男も煙のように消えていた…
席には飲み干されたオレンジジュースと一万円札、そして光り輝く小さな石が数個
歩鳥「ありゃあ…もうちょっとゆっくりしてってもいいのに」
歩鳥「お釣りも忘れるなんてせっかちな人だね」
タッツン「トゥリャァ!」スパーン
歩鳥「ぬわーーっっ!」
歩鳥「いたたたた髪引っ張らないでよー!なんか大丈夫な気がしたんだってー!」
タッツン「ていうかどこに行ったのあの人!なに!これ!幽霊!怪奇現象!エクトプラズム!?キャトルミューティレーション!!?」
歩鳥「人の髪掴んでテンパるな!裏口から出ただけでしょ?!」
ばあちゃん「なにしてんだい騒々しいね!」
歩鳥「あっ!ばあちゃんお帰りまた負けたんだ?」
タッツン「メイド長聞いてください!変なお客さんのヤクザがオレンジジュースでキャトルミューティレーションされて…」アタフタ
ばあちゃん「変な客…?あぁすれ違ったアベックかい?」
歩鳥「アベックて…一人だったし向き的にすれ違わないはずだけど」
歩鳥「…???」
ばあちゃん「あれは近寄っていい人間じゃないねぇ…あんたら街で見かけても距離をとんな、わかったかい?」
歩鳥「う~ん?…んん?」
タッツン「もちろんです…あぁそうだメイド長、そのお客さんお釣り貰わないで帰っちゃったんですよ、ほらコレ」マンサツトヒルイセキワタシ
ばあちゃん「うーん…しゃーない、現金は一週間待って取りに来なきゃ三人で山分けだね」
ばあちゃん「この石は…なんだろうね?こんな暑いのにやけに冷たいよ」
ばあちゃん「まーレジの奥に入れとくかい、さぁあんたらサボってないでテーブル片付けんさい!」
歩鳥&タッツン「はーい…」
季節は夏、お盆の昼下がり…とある喫茶店に起きた不思議な出来事
丸子町は今日も平和なようです
戸愚呂弟「流石の俺も子供には興味ないねぇ…」
玄海「ふん…」
戸愚呂弟「しかしなかなかいい店だったよ、今度は鴉と兄者でも連れて行くかね」
おしまい
良いオチが思いつかないよーっ
元スレ
戸愚呂弟「ずいぶん寂れたメイド喫茶だねぇ…」歩鳥「めいど!…ってデカ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1500980581/
戸愚呂弟「ずいぶん寂れたメイド喫茶だねぇ…」歩鳥「めいど!…ってデカ!」
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コメント一覧
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- 2017年07月25日 21:56
- それ町と幽白とは渋い
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- 2017年07月25日 22:01
- パンチパーマってどういうこと?
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- 2017年07月25日 22:06
- パンチパーマ・・・?・・・んん?
そこだけ気になった
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- 2017年07月25日 22:24
- パーマは桑原?と思ったけど、話の都合上出す意味ないか。
そもそもあれをパンチとは言わない気がするし
なんだろうね。よくわからん。
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- 2017年07月25日 22:57
- 角刈りちゃうんかあれ
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- 2017年07月25日 22:57
- 武威…
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- 2017年07月25日 23:14
- 冷たい石は何なの?
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- 2017年07月25日 23:22
- 氷涙石?でもなんか時系列ぐにゃぐにゃになるな
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- 2017年07月25日 23:25
- 氷泪石だろうけど時系列が変だな。若い玄海が居るなら妖怪化の前だから垂金編で雪菜に会ってないだろうし
まぁ、SSだから気にしない方がいいだろうけど
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- 2017年07月25日 23:40
- 悪くないねェ
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- 2017年07月25日 23:54
- 地獄で強制パンチパーマの罰を受けてる最中なんじゃね
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