生首ポンポンが3Dモデルじゃないのも驚き。
Art of VFXによると、以前そのユニークな美的センスを取り上げた生首ポンポンMV『KOLSCHIK』のVFX舞台裏映像がCGFによって公開されました。
では、エドヴァルド・グリーグ作曲『ペール・ギュント』の第4曲「山の魔王の宮殿にて」に合わせて繰り広げられる逆回し大惨事の大掛かりな裏側をご覧ください。
この種明かし、とっても興味深い!
娯楽映像のために生きた動物を使うのをやめようという動きがあるので、トラもサルもVFXなのかと思っていたのですが、まさかの本物!
アカデミー賞視覚効果賞に輝いた『ジャングル・ブック』よりもリアルにできているから、どれだけ凄腕のアーティストが参加しているのかと思っていたのですが。だって、CGFが以前担当したげっ歯族ホラー『Squirrel』のリスと今回のトラのクオリティに随分と差があるんですもの。
意外だったのはトラだけではありません。生首ポンポンシーンは3Dで作ったモデルをアニメーションで動かしているかと思っていたのですが、クルーがグリーンスクリーンを背景にプラクティカル・エフェクトの首を動かしていたようですね。人と猿がボンベで吹き飛ばされるシーンでは、固定された猿がクルーによって引っ張られてますね(この制作シーンをみたら動物愛護団体が怒るんじゃ…。ブリトニー・スピアーズの『サーカス』でもライオンとゾウが演技させられていたのを怒ってたし)。
最近のMVは歌だけでなく映像面でも娯楽性の高いものが増えてきています。今のところ、筆者的今年のトップはこのMVですが、ほかにもいろいろと出てきそうで楽しみです。
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