それは我が家にファミコンが来るずっと前のことでした。
ある日、親父がワープロを買ってきました。それはよくある一体型のワープロじゃないくて、テレビにつなげるタイプでした。親父は何を思ったか、バンダイのホビーパソコン
「RX-78 GUNDAM」とワープロソフトを買ってきたんです。
※RX-78はファミコンと同じ1983年発売ですが、我が家にファミコンが来たのはもっとあとのことでした。画像は当時のCMより。 しかしながら、そのワープロソフトを使っている親父の姿を見たことは1度もありませんでした。きっと使い勝手が悪かったんだと思います。
ただし「RX-78 GUNDAM」にはいくつかゲームソフトもありました。うちにも何本かあったので、しばらくはゲーム用としてテレビにつながれていたのだと思います。どんなソフトがあったかはあまり憶えてません。カセットを変えるたびに、キーボードの上に専用の
オーバーシートを敷いていたのは、よく憶えています。
ゲーム内容で唯一、記憶に残っているのは戦闘機を操縦するやつです。落ちるギリギリで回避すると、
地面がめりこむというバグなんのか仕様なのかわかりませんが、とにかくそれが面白くて仕方ありませんでした。
※一番下の地面にあたるとミスになるので、けっこう難しい。 おそらくこれが僕のテレビゲームの原体験になるのでしょう。小学1年生だった僕は学校から帰ると、本来のゲームの目的とはまったく関係のない、この行動を
「地面にめりこむやつ」と呼んで延々と繰り返しやっていました。
本当に、ただそれだけのことが、心の底から楽しかったのです。こうやって、30年後も憶えているくらい……
わかるひといるかな(笑)
※当時のCM 時は流れ、僕は大学生になっていました――
ちょうどファミコンを集めだした頃で、とにかくお金がなかったので、売れるものは全部
ヤフオク(無料から有料になったくらいの頃だったかな)で売っていました。さらに、その頃の僕はゴリゴリの
ファミコン至上主義者だったため、PCエンジンやMSXなど、ファミコンを集める過程で、たまたま手に入った他のレトロゲーム関連グッズを容赦なく売りさばいていました(笑)
そんなある日、何か売れるものはないかと元自宅(当時、親父がやっていた会社の事務所)の2階の押し入れを物色していると、箱入りのこいつが出て来てしまったんです。
おい、バカ、やめろ。
もしタイムテレビでそのときの様子を見ることができたなら、僕はきっとモニター越しにそう叫んでいたでしょう。そのときの僕は「懐かしいなあ」という感情より先に目が¥マークになっていました。ただのゲス野郎です。
さっそく、RX-78本体(箱・説)とソフト何本かセットを
即決12,000円で出したら速攻で外人コレクターに落札されました……
数年後――
ファミコン至上主義者を辞めた僕はRX-78を売ってしまったことを
激しく後悔していました。それ以来、ヤフオクでこれを見かけても直視できませんでした。見た瞬間、ブラウザーを閉じることもあります。なぜならRX-78にどれくらいの市場価値があるのか知るのが怖かったから。一種の
トラウマってやつですよ。不可解な行動ですけどトラウマってそういうもんじゃないですか。
現に、僕がRX-78のことを話すのはこれが初めてなんじゃないでしょうか。このままじゃないけないって思ったんです。
僕はこのトラウマを克服しようと決意しました。そのためには買い戻すこと一番なんでしょうけども。ひとまず今まで避けて続けてきた落札結果を見てみることにしたのです。こちら。
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※(激レア美品)バンダイ RX-78 GUNDAM ガンダム パソコン/ゲームPC・ソフト・コントローラーセット(ヤフオク!) 見なけりゃ良かった\(^o^)/
| | RX-78の話なのにガンダム関係なくてごめんネ! |
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パソコン RX-78 GUNDAM CM(Youtube)
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「怒号層圏」の純正コンパネ(美品)を1万で売り捌いてしまいまして
オクで見かけると直視出来ませんね
DECOカセとか色々やっちまってた金欠時代。