1ペダルのみでブレーキも? 日産が9月公開の新リーフに搭載される「e-Pedal」を動画で紹介
自動駐車システム搭載のみならず、操作の面でも注目車種となるやも
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現行モデルが2009年にデビューした日産の電気自動車「リーフ」は、ついに今年の9月、第2世代にフルモデルチェンジされることが既に決まっている。これまで、いくつかのティーザー画像に加え、国産車初となる自動駐車システム「プロパイロット パーキング」を搭載することが明らかにされた。
今回発表された「e-Pedal」は、アクセル・ペダルを踏み込むことで発進・加速するだけでなく、(ブレーキを使わなくても)ペダルを戻せば減速し、そのまま足を離せば停止、さらに登り坂でも後ずさりすることなく、停止していられるというシステムらしい。
日産から詳しい説明はまだないが、これはつまり、電気自動車ではお馴染みの、回生ブレーキを積極的に使ったシステムだと思われる。ほとんど全ての市販電気自動車に搭載されている回生ブレーキとは、減速する際に(つまり駆動用の電力供給をカットしても)惰性で回転している車輪を利用して発電機を回し、電気を発生させてバッテリーに蓄えようというシステム。駆動用モーターを回すために一度使われたエネルギー(の一部)を、減速時に取り戻すことから「回生」ブレーキと呼ばれる。
理屈上は優れた仕組みだが、実際に運転してみると、アクセル・ペダルから足を離した瞬間に、発電機を回すための抵抗が加わるため、まるでブレーキが踏まれたかのように急激に制動が掛かる。これにトルクコンバーター式やCVT式オートマチック車に慣れているドライバーは違和感を覚えるのではないかと危惧されたため、初期型のリーフをはじめとするいくつかの電気自動車ではあえて回生を弱める設定が施されていた。アクセル・ペダルから足を離してもゆるやかに減速するが、代わりに発電できる電気の量は少ない。
一方、フォルクスワーゲン「e-up!」等のモデルでは、ドライバーの好みによって回生ブレーキの効きをいくつかの段階から選べるようになっている。弱めに設定すれば通常のAT車と変わらない感覚で運転でき、最も強い設定に切り替えれば、ほとんどアクセル・ペダルのオン/オフだけで街中の走行に必要な加減速ができてしまう。マニュアル・トランスミッション車のエンジン・ブレーキに近い感覚だ。積極的にエネルギーを回生するから航続距離も伸び、ブレーキパッドの減りも抑えられる。ペダルを踏み換える回数が減るから楽だし、慣れたら運転だって面白い。自分で操る電動ラジオコントロールカーやスロットカーに乗っているような気分だ。
日産もリーフのマイナーチェンジで回生を強めた「B」レンジを設定し、さらにシリーズ・ハイブリッドの「ノート e-Power」では、積極的に回生ブレーキを使える「S」モードを用意した。これが多くのドライバーから違和感よりも好感をもって受け入れられたのだろう。次期型リーフのe-Pedalでは、交差点を曲がる際の減速はもちろん、完全に停止するまでアクセル・ペダルの制御だけで用が足り、さらに路面の勾配によって車両が動くのを防ぐためにブレーキ・ペダルを踏む手間まで省かれるようだ。もちろん、航続距離のさらなる拡大も期待できる。
クラッチ・ペダルが姿を消し2ペダルが主流になった現代のクルマだが、近い将来には1ペダルでほとんどの運転がこなせるようになるのかもしれない。
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