いけさんフロムエル : 「プラチナエンド」～ルール有りの最終決戦！永遠の美と神を望んだ男！！

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大場つぐみ・小畑健によるジャンプＳＱ．連載「プラチナエンド」第２２回です。

咲を救うために注射器を体で受け止め、溶けて死んでしまった底谷一。
そんな彼の死に涙する明日だったが、メトロポリマンはゴキブリと一緒だと言ってその全てを否定する。
そんな中、メトロポリマンの非常さに自分の立場の危うさを理解した謎のマスクの少年だったが、何と戦闘を拒否して逃げ出してしまう。
ついにメトロポリマンと一対一となり、赤の矢のみで戦う事を宣言した明日だったのだが…！？

自分が白、相手が赤で一対一で正々堂々と戦う事を確認したメトロポリマン。
その上でルールを設ける事を提案したメトロポリマンだが、矢は飛んでかわせる為、決着がつかない可能性も感じたらしい。
自分が言っても信用がないから言う気が失せたと、そのルールは明日が決める様に指示したメトロポリマン。
あえてやり方を委ねたメトロポリマンですけど、これまでのやり取りから明日をかなりなめていたのかも知れません。

「足を止め矢を交互に射ち合う」
矢の射程距離内で足を地に着け順番に射つ事を提案した明日。
片方が射ち、片方はそれを避ける。
もし避けられたら距離を縮めて攻守交替になるらしい。

そんな話に乗り、対等の勝負をする事にしたメトロポリマン。
何やらここまで素直なメトロポリマンですけど、結局赤と白の矢では白が絶対に勝つと思っているのかな？
何かウラがありそうな感じにも見えますけど、もし対等の勝負でも絶対に負けないと思っているのだとしたら、その驕りが敗因となるのかも知れません。

互いの天使を背後に付けて射ち合う事になった明日たち。
何気にメイザの存在が不気味ですけど、実はいざとなったら手を出して来たりしないのかな？
無級から特級になったというのも神の弱みを握っていて、多少は目をつむってもらえるとすれば人間の戦いに手を出して来る可能性もないとは言えません。

先攻後攻を決める為、拾ったコインを使おうとしたメトロポリマン。
だが、コインを弾くと同時に白の矢を放って来た！？
そんな意表を突くやり方だったものの、前と同じ様に矢で弾いて見せた明日。
コインが落ち、結果的にメトロポリマンからのスタートだった訳ですけど、こんな手を使って来る相手だけにこの先何をやって来るか分かりません。

メトロポリマンの指示で５ｍ前に出た明日。
そのまま赤の矢を放った明日だが、何と同じ様に矢で弾いてしまった！？
飛んでかわさなかった事に衝撃を受けた明日。
それでは意味がないと否定したメトロポリマンだが、「足を地に着け」と言ったにも関わらず明日にそこまでの考えは無かったのか？
「それとも矢を弾くのは自分にしかできないとでも思っていたか？」
そう言われて表情が変わった明日。
もしかすると部下を使ってばかりで自分で動いていなかったメトロポリマンより体を張っている自分の方が戦えているとでも思っていたのかも知れません。

明日に出来て自分に出来ない事はないと断言したメトロポリマン。
「意味わかるか？」
「あらゆる面でこの世の人間の誰一人として僕に勝てるわけないんだよ」
圧倒的上から目線のメトロポリマンですけど、本気でそう思っているとしたらかなり精神的に歪んでいるとしか思えません。
「おまえもう…神にでもなったつもりか」
六階堂にそう言われて目つきが変わったメトロポリマン。
「神…神様…いい響きだ…」
「神様」
「神」に対してかなりのこだわりを見せるメトロポリマン。
ここまで登場した神候補にそこまで強い思い入れを持っている人はいなかったハズです。

そんなメトロポリマン・生流奏の神を求める背景がいよいよ明らかになる事に。
妹の為に部屋一面に花を並べた奏。
妹と約束していたという奏だが、自分が任されている研究チームが作ったもので、枯れることなく永遠に美しさを保ち続けるのだという。
そんな花の中を歩き、幸せを実感した妹の怜愛。
「お兄ちゃんは何でも叶えてくれる私の神様だよ」
「神様？それなら怜愛は美しく可愛い僕の天使だ」
何やら危ういものを感じさせる奏と怜愛。
怜愛の身も心も美しいのは裕福な家に生まれ幸せに満たされて育って来たから、汚れたものに触れていないからだと理解する奏ですけど、彼にとって妹は究極にして理想の箱入り娘だったのかも知れません。

裕福な人間は環境によって自然に磨かれると理解する奏。
一流が与えられ一流に学びより美しくなるのだという。
『守らなければ…貧困や汚れた世界から』
貧しくても心が清ければというのは詭弁であり、貧困からは汚いものしか生まれないと断言する奏。
醜いものからは醜いものしか生まれないと確信する奏だが、それだけに妹がそんな世界に触れるのだけは許せなかったらしい。

「私男の人に告白されたの」
突然妹から予期せぬ言葉を聞かされた奏。
その人物とつきあってみると言って頬を染めた怜愛だが、逆に奏の表情は険しくなる事に。
怜愛の美しさを磨いて来たのは自分であり、完璧で美しい兄妹の関係が汚されると予感した奏。
「まだ早い…駄目だ」
妹の恋愛を否定する奏ですけど、兄妹愛が強すぎて将来は妹と結婚するとか言い出しそうな勢いです（笑）。

反抗の意思を見せた妹に道を踏み外す前兆を感じた奏。
腕をつかんで無理にでもいう事を聞かせようとした奏だったが、何と振り払った勢いで塔の上から転落してしまった！？
慌てて抱きかかえ、一度は意識を取り戻した怜愛。
そのまま意識を失ってしまった怜愛だが、脳挫傷の症状だと奏は確信したらしい。

『も…もしこのまま死んだら…誰にも汚されず…この美しさ…この若さのまま…』
そんな妹を前にしてとんでもない事を考え始めた奏。
結果、妹は死に、パレない様に棺の中身を移して「永遠の１４歳」を作り上げた奏ですけど、死因が彼自身にある事は結局バレなかったのかな？
自分のせいで死ぬ事になったハズですけど、それについての後悔の言葉がないのは少々気になります。

コーティングされた妹の姿を前に、やっばり生きて欲しかったと涙する奏。
『いっそ僕も　怜愛のところへ…』
ナイフを手に自害しようとした奏ですけど、これまで見た事ない弱々しい姿です。
「莫大な富を有する財閥の御曹司」
「純粋なまでに己の欲に誠実…」
「欲望の天使と呼ばれる私にまったく相応しい」
そんな奏の前に突如現れた特級天使のメイザ。
天使に選ばれる者は皆絶望を抱えていましたけど、メトロポリマンのそれが今まで明かされなかったのは憎むべき敵に感情移入させない為なのは明らかです。

再び怜愛に会う方法がひとつだけあると宣言したメイザ。
「あなたが神となり　その大切な者を天使とする」
まさかの提案ですけど、そうなればかつて２人が言っていた事がリアルで実現する事になります。

自分が神になり、愛する妹・怜愛を天使にすべく戦い続けるメトロポリマン。
必ず神になると強い意志を持って明日に立ち向かうメトロポリマンだが、何とその両者の戦いがネットでライブ中継されていたらしい。
何やらその全てを仕掛けたらしいマスクの少年。
何故こんな事をするのか意図が不明な少年ですけど、自分にとってそれが有利になる行為のハズです。
となると、何かのはずみで彼等の正体が明かされるのを狙っているのかな？
相手を倒したら油断して名前で呼んだり顔を晒したりする事はあるかも知れません。

いよいよ長い因縁に決着がつきそうな明日たち。
果たして、メトロポリマンを倒したら次の相手はマスクの少年なのか？
恐らくは小日向冬子などとは違って彼もまた神候補だと思いますけど、もしかするとかなり厄介な相手なのかも知れません。
残る天使は特級天使のムニ、１級天使のぺネマ、２級天使のヤゼリ、１級か２級か不明のオガロとわずかに４羽ですし、そろそろ最後の特級天使ムニが姿を見せて来る頃なのかも知れませんね。

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