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こいつ、動く…のか? 個人輸入した中華CNCをようやく組み立てました - Engadget 日本版

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こいつ、動く…のか? 個人輸入した中華CNCをようやく組み立てました

多少のトラブルは想定内

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せっかく購入したCNCキットなのに、忙しいため組み立てられないまま7月末......。これではいかんとようやく組み立て始めたのですが、予想通り大小いくつかのトラブルが。結局8月までかかってしまった組み立てを報告します。

パーツの多さに若干ひるみつつ、届いた荷物の中身をチェック

実用性よりも所有欲を満たすために購入したはずの中華CNCキットですが、時間がないのを理由に組み立てるのをサボっていました。ごめんなさい。買った時点である程度所有欲が満たされてしまったのもありますが、たぶん、一番の原因は気まぐれな自分の性格のせいだと思います。

箱の中にある限り、いつまでたってもバラバラなパーツのままです。あれだけ考えて買ったくせに作らないのは、何よりCNCに対して失礼だということで、7月末になってようやく重たい腰を上げ、組み立て始めました。まずはその中身を見てみましょう。かなりパーツの数が多いので、まずはザックリと全体を。


▲緩衝材のケースに入ったのが2つと、作業テープル用のアルミ板。最初全てのパーツを並べて撮影しようかと思ったのですが、あまりに数が多くて断念。


届いたダンボールはそれほど大きくなかったのですが、実際中身を見てみると、よく入っていたなと思うほどのパーツ数。組み立てる前から腰が引け気味になっていますが、始めたからにはしっかりと作っていきたいところです。上の写真の右上に見えるのは、8cm CD。久しぶりに見ました。

気になるパーツをいくつかピックアップして見ていきましょう。まずはCNCの心臓部ともいえるスピンドルモーター周りから。


▲最初から組み立て済みだったスピンドルモーターとZ軸部分。軸受なども挿入済み、ステッピングモーターも装着されています。楽でよいです。


ガイドとなる金属軸もステッピングモーターも軸受も組み立て済みで、このまま取り付ければいいというお手軽なモジュールになっていました。自作キットというのでちょっと拍子抜けしてしまいましたが、楽ができるに越したことはありません。ちなみにスピンドルモーターはちょっと触っても動かなかったのでしっかり固定されてるかと思ったのですが、組立時に簡単に脱落しました。むしろ、先に外しておいたほうがいいですコレ。

そしてよく見てもらえるとわかるのですが、このグレーの樹脂パーツ部分は3Dプリンターでの出力のようです。アップで見ると、特徴的な層状の出力跡が見えます。複雑な形状で型が作りにくいこういったパーツだと、時間はかかりそうですけど3Dプリンターのほうが便利なんでしょうかね。


▲3Dプリンター独特の層状の跡が見えますが、ズレなどほぼなくて、良い装置使ってるんだなー、という感想です。ウチのエントリー向けのプリンターだとこんな綺麗に出ませんしね。


なお、3Dプリンターでは出力した樹脂の食いつきを良くするため、ベッド(テーブル)に糊を塗ったりするのですが、どうやらこの糊が残っているみたいで、グレーの樹脂パーツはほぼ全て、1面だけベタベタしていました。水やエタノールで拭けば取れるので、最初に忘れずに掃除しておきましょう。

続いてはレーザーモジュールを見てみましょうか。ムダに奮発した5500mWの、比較的出力の高いものです。


▲モーターを入れ替えて使うレーザーモジュール。制御用の基板も一緒に付いてきました。この基板をどこに固定しようか、今でも悩んでます......。


薄い板なら焼ききれる程の出力があるはずなので、直接目でのぞくなんていう自殺行為は避けたいところ。出力が大きいためかモジュール全体がヒートシンク状になっており、ケツには小さなファンまで付いていました。レーザーの波長は450nm。可視光で、紫と青の境界あたりの色ですね。

次は、CNCの頭脳となる制御基板。ステッピングモーター用のコントローラーを3つ装備しています。


▲基板をみると「WOODPECKER CNC」とあり、ここで初めて製品名を知りました。コネクターが若干曲がってたりしますが、気にしません。


制御基板には、コントロール用のマイコンと電源回路などが搭載されています。マイコンの型番は「ATmega328P」で、これはArduinoで使われているものと同じです。さらに基板上にある「GRBL」という文字を検索してみると、Arduino用のCNCプログラムが出てきました。今回購入した中華CNCでは、このプログラムを使って制御してるみたいですね。

購入前から気になっていた部品のひとつが、アルミフレームを接続する三角形のパーツ。


▲アルミっぽい材質の鋳造っぽい部品。ある程度予想してましたが精度が微妙で、バリのひどいものもあるのでチェックした方がいいです。


削り出しの直角がしっかり出たパーツなのかと期待してたのですが、金属ではあるものの鋳造品のようで、そこかしこにバリが。ひどいのになるとネジ用の穴が3分の1くらい埋まってたりします。また、バリによって斜めになったりもするので、最初に目視チェックと修正は必ずしておきましょう。バリはプライヤーで挟んでひねれば簡単に取れますが、見た目をキレイに仕上げたければ、ヤスリを使うことをおすすめします。

ちなみにフレームの組み立てにはネットとネジを使うわけですが、このナットが後入れできる便利なものでした。


▲奥がナットが噛んだ状態、下が入れた直後の状態です。ネジを回すと勝手に90度回転し、上のような噛んだ状態になってくれるという優れもの。


よく見ないと違いがわかりにくいですが、ナットを入れてネジを回すとナットが90度回転し、外れない位置で固定できるという大変便利なものです。このお陰で、フレームにナットを入れ忘れて組み直す......なんていう凡ミスを恐れなくていいわけです。ただし、このナットにもバリのひどいものがあるので、目視チェックは必須です。バリが残ってると90度回転せず、まったく固定されないという事態になりかねません。ナットは予備が多いので、バリのひどいものは使わないようにするといいでしょう。足りなくなったら、バリをプライヤーでもぎ取れば大丈夫です。

部品じゃないのですが、気になったのが六角レンチ棒の種類の多さ......。


▲サイズ違いで6種類も付属。工具が付属してるのはありがたいですが、それよりも、ネジサイズを統一してくれる方がうれしいんですけどー?


見た途端に不安になる、6サイズの六角レンチ棒。これを全部使うのかと気が重くなりましたが、主に使うのは1本だけで、あとはちょこちょこと出番がある程度だったので、最初に考えていた程は大変ではありませんでした。でも、使いたいサイズが見つからなくて探し回るっていうのは何度かやりましたけど。

あと見てわかる通りこのレンチ棒、角が妙に丸いところがあります。大丈夫だろうと適当に使ってたら見事に舐めて角が潰れてしまったので、できることなら自前で工具は用意したほうがいいと思います。それも100均とかじゃなくて、ちゃんとしたメーカー品がいいです。せめてホームセンターで買ってきたもので。

8cmのCDにも驚きましたが、ACアダプターもなかなかインパクトがありました。


▲なんかよく見る形だよなと思ってラベルを見てみたら、「Manufactured for Lenovo」の文字が。そっか、このCNCはレノボの製品だったんだね!


ノートPCのACアダプターに似てるな、などと思ってはいましたが、ラベルを見ると思いっきり「Manufactured for Lenovo」とか書かれており、見事に流用品でした。そうだよね、24V5.62Aなんていう大出力のACアダプターだと、ノートPC用がピッタリだよね。

とまー、目についたパーツはこんなところでしょうか。それでは組み立てていこうと思います。

マニュアルが見つからない!?付属CDの中でようやく発見

組み立てるにはマニュアルが必要なのですが、箱の中には出荷用のパーツチェック表はあれどマニュアルがありません。AliExpressの商品ページにもマニュアルのダウンロード案内はなく、いったいどこにマニュアルが入っているのか......と少し悩んでしまいましたが、ものすごく簡単なところにありました。そう、8cm CDの中です。


▲CNC用のソフトからマニュアルまで入ったCD。パンダはかわいいですが、読み出すまで苦労しました。正直、USBメモリーでの提供かダウンロード案内にしてほしい。


ただし、この8cm CDがクセモノ。光学ドライブを積んでたデスクトップは先日お亡くなりになってしまったので、BDXL対応のポータブルドライブを使ったのですが、何度もリトライを繰り返すだけで読めないのです。試しに別のメディアを入れると難なく読めるので、メディアが壊れている可能性が......。

とはいえ、販売元に問い合わせるのも面倒(やりとり英語ですし)なので、なんとか読めないかと押し入れを漁ってみたところ、古いポータブルのDVDドライブが出てきました。これならどうかと試してみたところ、やはり読めないまま。ただ、メディアの回転そのものに失敗しているようだったので、別途ACアダプターを接続してみたところ、ようやく読み出す事ができました。

こういう成功体験が、古いものを捨てずにしまいこんじゃう原因なんだよなー、などと思いつつも、今は物が捨てられない自分に感謝です。もう一度試して読めないと嫌なので、今のうちに全ファイルをPCへコピーしておきます。このとき、ウィルススキャンも忘れずに。今回はWindows Defender先生が大丈夫だっていってくれました。

さて、ファイルのコピーさえ終わってしまえばひと安心。あとは組み立てマニュアルを探すだけです。中国語のファイル名はよくわかりませんが、「指南(instructions )」というフォルダがあったので、この中を見てみます。するとさらにその中に「2418」とか「3018」などと、機種ごとの解説と思われるフォルダを発見。手元にあるのは2418なのでこのフォルダを開いてみると、「2418-Assembly instructions - English.doc」という探していた組み立てマニュアルをようやく見つける事ができました。......え?doc?


▲マニュアルを発見するも、まさかのWordファイル。いや、別にいいんだけど、普通PDFとかじゃないの?


別に編集するわけでもないし、普通ならPDFだよな、と思ったりもしましたが、読めれば問題なしです。難しいことを考えるのはやめておきます。さてこのマニュアル。紙に印刷してはペーパーレスの時代に逆らうことになるうえ、せっかく電子ファイルでマニュアルを提供してくれている販売元の気持ちを台無しにする行為といえるでしょう。そのため一度PDFへと変換し、iPad miniで見ながら組み立てることにしました。

若干意識高めに作業を開始しようと思ったのですが、最初のアルミフレームを取り出した時点で気づきました。このマニュアル表示方法はダメです。マニュアルなので手元に置くわけですが、必然的にパーツとの距離も近くなります。

つまり、iPad miniがパーツとぶつかるのは時間の問題といえるでしょ

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