恐ろしい生き物といえばなんだろう?クマ?サメ?猛毒のヘビ?
もちろん彼らは相当に恐ろしいが、地球上にはまだまだ恐ろしい生き物たちが潜んでいる。
ここでは殺傷力はもちろん、生態、その外観などで人間に悪夢や怖いもの見たさをもたらす7つの生き物を見ていこう。
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1. オオスズメバチ(asian giant hornet)
image credit:Vespa mandarinia - オオスズメバチ - Wikipedia
我々が最近侵入してきたヒアリを恐れているように、欧米人はアジアのスズメバチを恐れているおうだ。語名asian giant hornet。インドから東南アジア、東アジアにかけて生息するオオスズメバチは、極めて攻撃的で、かなりの猛毒をもつ。
日本では、このハチに刺されて毎年30〜40名の人が死亡している。すでにアメリカ、フランス、イギリスで生息が確認されていて、その数も増えつつある。
2. ヒトヒフバエ(ボットフライ)
image credit:D. hominis larva - Dermatobia hominis - Wikipedia
このハエは蚊やダニに卵を産みつけ、その蚊やダニが人間を刺して、人や動物の皮膚に卵を媒介する。人の皮膚の下に植えつけられた卵が幼虫になり、6〜8週間ここで過ごしてから皮膚を突き破って出てきて成虫になる。
怖いもの見たさの人は、YOUTUBEの動画を"bot fly"で検索すれば、ヒトヒフバエの摘出映像が数多く発見されるはずだ。例えばこれとか再生回数が2700万回を突破しているある意味人気の動画だが、閲覧には注意が必要だ。
3. ダイオウホウズキイカ
イカを食す習慣のある我々にとっては「これでさきいか何年分?」と思うくらいだが、欧米の人々にとって巨大イカはそうとう恐ろしいものらしい。
深海に潜むダイオウホウズキイカの生態はまだわからない部分も多い。体長14メートル、体重750キロにもなることがあるというが、全身標本は1981年まで発見されなかった。
それまでは、ダイオウホウズキイカの存在を裏づける証拠は、海岸にうち上げられたり、マッコウクジラの腹の中から出てきた触手やクチバシなどバラバラの部分だけしかなかった。
ダイホウホウズキイカは世界最長のイカではないが、とても重い。ダイオウイカと同様、その姿を目撃されることが少なく、船乗りの間で伝説となっているものの、まだまだ謎が多い。
ダイオウホウズキイカが、ほかの巨大イカよりも恐ろしいのは、その吸盤に鋭い鉤ヅメをもっていることだ。
image credit:Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa
ダイホウホウズキイカのそれは凶器そのものだ。天敵であるマッコウクジラは、ダイホウホウズキイカを捕食しようと格闘して傷だらけになることが多いという。
関連記事:伝説のクラーケンのモデルとなった、巨大なダイオウホウズキイカの解凍作業が公開される
4. ウオノエ
image credit:Paddleguy
カラパイアではおなじみのウオノエ。魚の口の中に寄生して、その舌を切断して生きる恐ろしい種類だ。
この小さな寄生生物はエラから魚の体内に入り込む。生まれたときはオスだが、魚の口の中に最初に入った者がメスになるというツワモノ。口の中でメスは魚の舌を切り落としてその切り口に居座り、オスは魚の鰓弓(さいきゅう)のところ、メスの背後にとりつく。実際、280匹も口の中に棲みついていた例もあり、彼らが進化して、哺乳類の舌を食べ始めないことを祈るばかりだ。
関連記事:魚の口に寄生する、ウオノエの生態にズームイン!
5. タイワンアリタケ
image credit: Ophiocordyceps unilateralis - Wikipedia
人間に脅威はないかもしれないが、アリの場合にはえらいこっちゃ、えらいこっちゃ。宿主であるアリの脳を勝手にコントロールしてゾンビ化させるなど、考えただけで恐ろしい。タイワンアリタケ(Ophiocordyceps unilateralis )というこの寄生菌は、適度な温度や湿度、地面から距離があるといった条件がそろわないと繁殖できない。
自分では動けないため、アリに寄生して、理想の場所まで移動してもらう。さらにアリに死ぬまでその場所に留まってもらい、そこで胞子を飛ばして再びほかのアリに寄生する。
驚いたことにこうした繁殖の仕方をする菌類は160種類もあるといい、それぞれ特定の種類のアリをターゲットにしている。こうしたことは4800万年も続いているのだという。
6. タウマティクテュス科(Wolf-Trap Anglerfish)
image credit:L_amphirhamphus wikipedia
光も届かない深海には気味の悪い魚がいっぱいいる。このアンコウの仲間もその一例だろう。多くのアンコウは頭に独特な自前の釣り竿を持っていて、それで獲物をおびき寄せる(学者の間では、竿の先端についているフックは実際に獲物を仕留めるのに役立っているのか、単なるおとりなのかが議論されている)。
タウマティクテュス科のおとりについているかえしは、特にたちが悪い。その名のとおり、オオカミの罠のような働きをするため、極めて悪夢のようだ。
細かい歯がついていてる下顎は短く、分厚い唇がついている上顎は長くて幅広く下顎をすっぽりと包み込むことができる。実際は、これは唇ではなく前上顎骨なので頑丈にできていて、カーブした歯で、捕えた哀れな獲物を口の中で確実にあの世へ送ることができる。
7. パクーとシープスヘッド
image credit: Wikipedia
この類の魚は、一見ごく普通のタイ科の魚だが、まるで人間そっくりの歯を持っている。パクーはピラニアの仲間だが、よく知られている尖った歯ではなく、植物を食べるために進化した四角くまっすぐな歯をしている。
関連記事:男性の睾丸を狙って噛みつく魚「ボールカッター(パクー)」がスウェーデンで発見され、厳重注意が呼びかけられる
シープスヘッド(Archosargus probatocephalus)は、劇的に異なる進化をとげ、切り株のような歯で甲殻類などの獲物を砕いて食べるようになった。その歯のせいで、どこか人間じみた笑みを浮かべているように見える。
フロリダで釣れたシープスヘッド
via: Neatorama/ translated by konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
ウオノエ美味しいみたいね
2. 匿名処理班
ヒトヒフバエは蓮の実みたいに取り出す感覚を味わってみたいから寄生されてみたくもある
3. 匿名処理班
オオスズメバチは巣を守ってるとき以外はそれほど凶暴じゃないよ
近くにいても襲ってこないし
4. 匿名処理班
冬虫夏草のたぐいはいやだなあ…
自分の意識がどのあたりまで持つのか考えてしまう。
5. 匿名処理班
歯を持った魚すげー。人間の義歯に使えるんじゃないかってレベル
6. 匿名処理班
え……金玉齧り取るの………?
怖…………
7. 匿名処理班
他のはまだしもヒフバエだめだわ
きもす
8. 匿名処理班
まあ一番は「人間」だろな。
9. 匿名処理班
ヒフバエってmangowarmsみたいなやつですよね。前に犬に寄生した mangowarmsの映像を見てショックだった。
10. 匿名処理班
スズメバチはタバコ吸ってると様子を見に来るから怖い
11. 匿名処理班
鰓弓はエラゆみじゃなく「さいきゅう」って読みますよどうでもいいことですけど。
自分としてはこういう誤字脱字もカラパイア読む醍醐味になってますw
12. 匿名処理班
寄生系の怖さは嚙み殺すのとは別の怖さよね。
13. 匿名処理班
最後のだけは見た目からの風評被害のような気がする
14. 匿名処理班
ど、度し難い…ッ!!