からかい上手の高木刑事 【コナンSS?】
5つのナゾ
君は事件の真実に気づけるか!?
……なんちゃって推理ものです。
ゆる~く読んでいただけると幸いです。
高木刑事「うーむ」
死体「……」
高木刑事「これは」
死体「……」
高木刑事「とあるマンションの一室に入ってみると、」
高木刑事「ソファーの上で、誰かがうつ伏せで倒れている」
死体「……」
高木刑事「とりあえず事件みたいだ。現場を調べてみよう!」
高木刑事「この人は、男性で20代後半くらい」
高木刑事「目立った外傷は見られない。肌艶から、毒物を摂取したとも考えにくい」
高木刑事「マンションの、この部屋に住んでる人だろう」
高木刑事「写真立てに飾ってある人物と、人相が一致している」
高木刑事「名前はおそらく、表札の通りなら、『西片』氏」
死体「……」
高木刑事「写真立てには西片氏の他に、2人の人物が写っている」
高木刑事「同年代の美人な女性と、5歳くらいの可愛らしい少女」
高木刑事「おそらく女性は西片夫人で、少女の方は娘さんだろう」
高木刑事「部屋の、他の部分を見てみようか」
死体「……」
高木刑事「時計は午後2時30分を、少し回ったところ」
高木刑事「ぴったりと時刻を示している」
高木刑事「ベランダのカーテンは空いているけど、カギはしっかり掛かってる」
高木刑事「他の部屋にある窓も、同じ状態」
高木刑事「空調は少し効いていて、特に暑くも寒くもない」
高木刑事「部屋もキチンと片付いていて、不審なものも見当たらない」
死体「……」
高木刑事「そう、『彼』以外は」
高木刑事「施錠された玄関から、鍵を開けて入ったから、」
高木刑事「それまでこの部屋は、密室状態だったことになる」
高木刑事「……どこかに秘密の出入り口がある訳でもなく」
高木刑事「押入れとかに人が潜んでいる訳でもない」
高木刑事「つまり密室状態で、西片氏はこうしている」
死体「……」
高木刑事「うーむ」
高木刑事「どうやら殺人があった訳ではなさそうだけど」
高木刑事「これだけじゃ、事件の全貌が分からない」
高木刑事「どこかにもっと、証拠があったりしないだろうか」
死体「……」
??「あっれれ~。おかしいぞー!」
高木刑事「そ、そのセリフは!」
??「そう!」
??「見た目は子ども、頭脳は大人」
コナン「その名は、名探偵コナン!」シャキーン!
高木刑事「こ、コナンくん!」
死体(……カワイイ♪)
コナン「ねーねー、見てよ刑事さん!」
高木刑事「どうしたの、コナンくん?」
コナン「ちょっと調べてたんだけど、あるはずのものがないんだよ」
高木刑事「あるはずのものが、ない?」
コナン「うん。お土産にもらった高級チョコレートアイス!」
死体(ギクッ!)
高木刑事「高級チョコレートアイス?」
コナン「うん。今朝まで冷凍庫の中に入ってたのに、今はもう無いの」
高木刑事「へぇー、どこに行ったんだろうね~」ジロ~
死体「……」ドキドキ
コナン「ボクのスイリが正しければ、きっと……」
コナン「え~と……」
コナン「ほら、ゴミ箱の中に空になったアイスの容器があったよ!」
死体(まずい……)
コナン「あと、それから……」
テノヒラ ピタッ♪
死体「……!」ビクッ
コナン「あれれ~。ソファーにいる人、死んだふりしてるよ~」
高木刑事「ええっ、そうなのかい!?」
コナン「うんっ! あったかいしドキドキしてるもん!」
死体(うぅ、ばれた!)ドキドキ
高木刑事「それにしても手の平でピタッと触れただけで分かるなんて」
高木刑事「まるでシャーロック・ホムーズみたいだね~」
コナン「えへへ~」
死体(やっぱり、かわいいv)
高木刑事「よーし、じゃぁ証拠も集まった所で、事件の全貌を推理してみよう」
コナン「うん!」
死体「……」
高木刑事「まず事件は1時30分ごろ、」
高木刑事「この部屋に住む西片夫人と娘さんが外出したところから始まった」
コナン「うんうん!」
死体「……」
<ナゾ①>
高木刑事「2人が外出してる間、西片氏はあることをしてしまった。それは……」
※以下、死体=西片 表記。ちゃんと生きてます
<答え①>
コナン「きっと冷凍庫にある高級チョコレートアイスを食べちゃったんだよ!」
高木刑事「だろうね」
西片(うぅ……)
高木刑事「そして食べ終わったあと、空になったアイス容器をゴミ箱に捨てた」
コナン「じっさい、ゴミ箱にあったからね」
高木刑事「そう。そしてこの時、西片氏はあることに気が付いたんだと思う」
コナン「この高級チョコアイスは、家族みんなで分けて食べようとしてたこと!」
西片(ごめん、ほんとごめん……)
高木刑事「西片氏は思い出し、慌てた!」
コナン「そうだよね。2人から怒られちゃうもんね」
<ナゾ②>
高木刑事「『なんとか誤魔化さなくては』そう考えた西片氏がとった行動は……」
<答え②>
コナン「とりあえず、死んだふり!」
高木刑事「全然元気なのにね~」
ツンツン
西片(やめて、突かないで!)
コナン「えへへ~。ホッペがぷにぷにしてる~」
ぷにぷに♪
西片(はうぅ)
コナン「ほんとなら代わりのアイス買ってきて欲しかったな~」
高木刑事「たぶんアイス食べちゃったこと」
<ナゾ③>
高木刑事「コレに気づいた時刻が2時30分ごろで、買いに行くのはもう無理だった。なぜなら……」
<答え③>
高木刑事「出かけてた西片夫人と娘さんが、帰ってきてしまったから!」
コナン「わー。タイミング悪いね~」
コナン「あれれ? でも高木刑事。そうだとするとこの部屋には……」
高木刑事「うん。西片夫人と娘さんが居るよね」
<ナゾ④>
高木刑事「この二人はイマ、一体何をしてるのでしょうか?」
西片「……はいっ」
コナン「あ、起きた♪」
高木刑事「うん。答えをどうぞ!」
西片「えと、西片夫人は高木刑事のフリしてて」
コナン「うんうん!」
西片「娘の方は、コナンくんのフリをしてます!」
高木刑事「わー、せいか~い」
コナン「おとーさんおめでとー」
※以下、高木刑事=西片夫人、コナン=西片娘と表記
お詫び
やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このウオッカはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
うん、「コナンSS」じゃなかったんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「からかい上手の高木さん」みたいなものも感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、このスレを立てた……って訳でもないけれど。
じゃあ、続きもいこうか。
西片「まったく、一時はどうなることかと思ったよ」
西片夫人「そう?」
西片娘「そーなの?」
西片「だって、いきなり妻と娘が高木刑事とコナン君ごっこし始めたら、誰だってビックリするよ」
西片娘「あぁ!そーかも!」
西片夫人「でも、家に帰ると夫が死んだふりをしてるのは、もっとビックリするよね~」
西片娘「そーだよ! 心配したんだからね、おとーさん!」
西片「くっ……すみませんでした」
西片夫人「じゃぁ心配させたお詫びに、チョコアイス買ってきてよ」
西片娘「うん! 私もチョコアイスたべたーい!」
西片「……おっけー、じゃぁ食べちゃったのと似たようなの買ってくるよ」
西片夫人「あっ、買い物行くんなら、ついでにお夕飯も買ってきてよ」
西片娘「きてよ~」
西片「……わかった」
西片夫人「それならもう、今日のお夕飯も作っちゃってよ」
西片(……ぐいぐい来るなぁ)
西片娘「私ねー、おとーさんが作ったカレーライスまた食べたーい!」
西片夫人「うんうん、この前のはおいしかったよね~」
西片「……」
西片「よし、ならそうしようか」
西片娘「わーい、おとーさん大好き~」
西片夫人「ありがとね~」
西片「あはははは」
西片(はぁ、なんなんだろうな。オレのジンセイ)
西片(妻をこう、ビックリさせてからかおうとしても)
西片(逆にそれを利用されて、オレ自身が妻にからかわれちゃってる)
西片(今までもずっと)
西片(出会った時から、もう、ずーっと……)
西片(まぁいいか。あの頃から)
西片(からかって、かわかわれ)
西片(オレ達2人、今は3人)
西片(ずーっと幸せなんだから)
西片「じゃぁ、いってくるよ」
西片娘「いってらっしゃーい」
西片夫人「気を付けてね~」
バタン♪
西片「……」
あとがき
はい、という訳で「からかい上手の高木さん」SSでした。
SSの人物、死体=西片っていうのは
あの漫画の主人公である西片くん、彼の10数年後くらいです。
コナン=西片娘っていうのは、彼の娘さんですね。そのままです。
ただ、
<ナゾ⑤>
西片君のお嫁さんである、西片夫人
彼女は一体、誰なのだろうか???
元スレ
からかい上手の高木刑事 【コナンSS?】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501322552/
からかい上手の高木刑事 【コナンSS?】
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