デジタルの力が登山者を守る。
博報堂アイ・スタジオは、登山中の人の位置情報をリアルタイムで取得し3Dマップで表示できるサービス「TREK TRACK」を2017年8月18日より開始します。
このサービスは、博報堂アイ・スタジオの有志たちが通常の業務とは別活動しているデジタルクリエイティブラボである「HACKist」が開発。昨年のSXSWでも出展していましたが、いよいよ実用化にこぎつけました。
TREK TRACKが使用するのは、この専用デバイス。山小屋などに取り付けられた小型アンテナで約10kmの範囲で独自ネットワークを構築。そこにこのデバイスを持って入ると、自動的に位置情報がTREK TRACKのサーバーに送られ、3Dマップ上に位置情報が表示されます。
これなら、携帯電話が圏外の場合でも登山者の位置情報を取得できるので、家族などが登山者の様子を確認できます。
また、登山者が遭難にあったり危険な状態になった場合、専用デバイスのHELPボタンを押すと、あらかじめ設定しておいた連絡先にHELP信号を送信できます。
これまでの登山者向け位置情報サービスでは、3G回線を使って現在位置を特定できましたが、圏外ではリアルタイム位置情報を取得できないものがほとんどでした。リアルタイムで登山者の位置情報を取得し、それを外部から確認できるサービスもありますが、法人向けのものがメイン。
個人でこのようなサービスが手軽に使えるのは、登山者およびその家族にとっては画期的です。