【モバマス】ちひろ「え、風邪ですか!?」輝子「……フヒ?」
輝子「……ちひろさん、どうかしたのか?」
ちひろ「あ、輝子ちゃん。実はね、プロデューサーさんが風邪でお休みするって――」
輝子「だ、大丈夫なのか、それ!?」(メタルスイッチオン
ちひろ「わっ!? だ、大丈夫よ。落ち着いて」
輝子「あ、……ご、ごめんなさい……」(メタルスイッチオフ
輝子「……フヒ……お、お見舞いに行っちゃ、駄目……かな?」
ちひろ「うーん、喜んでくれるけど、駄目ね」
輝子「な……ど、どうして……」
ちひろ「プロデューサーさんからのお達しです。『風邪移しちゃ大問題なので、来ないでください』って」
輝子「…………フヒ」
輝子「……フヒ。……わかった」
――
―
輝子「(親友の家にお見舞いに行きたい)」
輝子「(でも親友、来ちゃ駄目って言ってた)」
小梅「……子……ん」
輝子「(……でも、やっぱり心配だ)」
輝子「(……あ、そもそも家の場所知らないや……)」
輝子「(……ちひろさんは、絶対に教えてくれない)」
輝子「(でも、ちひろさん以外、誰も親友の家の場所を知らない……)」
輝子「(どうしたらいいんだろう……)」
小梅「輝子ちゃん」
輝子「フヒィッ!? こ、小梅ちゃん? い、いつのまに……」
小梅「ずっと隣で声を掛けてたよ……」
輝子「あ、ご、ごめん……」
輝子「うん……お見舞い、行きたいけど……家の場所知らないし……どうしたらいいのかなって……」
小梅「……ちょっと待ってて。……うん、お願い」
輝子「フヒ?」
小梅「今、あの子がプロデューサーさんのお家の場所を調べてくれるって」
輝子「おぉ……ありがとう、小梅ちゃん……!」
小梅「……えへへ。トモダチのため、だもん。それに、私もプロデューサーさんの体調、気になってるし」
輝子「フヒ……。ありがとう」
――
―
モバP(以下P)「……あ゛ー……マズイな、熱が全然下がらん」(ゲホゴホ
P「(ちひろさんは任せてくださいって言ってたけど、俺が関わらないといけないのもいくつかある)」
P「(意識は朦朧とはするが何も考えられない程ではない)」(PC起動
P「(せめて、今日やるはずだったもののうち簡単な書類を作成してちひろさんに……)」
P「……誰だ? ……あ、もう19時か。てことは、ちひろさんあたりが来てくれたんだろうか」(ゲホゴホ
P「……はーゴホッ、ゴホッゴホ……あ゛ー、あー……はーい」
P「どちらさんで――」(ガチャ
輝子「や、やぁ。こんばんわ」
小梅「プ、プロデューサーさん。こんばんわ」
P「………………………………」
輝子「し、親友……大丈夫……じゃ、なさそうだな。……あれ、親友?」
P「(いや、これもしかして幻覚でもなんでもなくマジで来てくれたやつ? ちひろさんには来るなって伝えておいたはずだが……)」
P「(ちゃんとマスクも付けてるし、完全にお見舞いに来てくれたやつだよなこれ。マジかぁ。すげぇ嬉しいんだけど。熱出て微妙にセンチなハートが満たされてくんだけど。でも、ここはガツンと言ってやらんと駄目だな)」
P「(そもそも、アイドルを家に上げること自体がヤバい。その上今俺は風邪だ。なおさらダメだってものだろう)」
P「……当たり前だ。来るなって、言ってただろ? お前たちに移ったらどうする」
輝子「で、でも……親友が……親友が休んだって聞いて……心配で……」
P「……その気持ちはありがたい。来てくれてありがとうな。……でも、それでも家には上げられない」
輝子「!? 親友!? どうしたんだ!?」
小梅「プロデューサーさん! プロデューサーさん!」
P「(まず……急に、寒気と吐き気が……、く、そ……意識も……)」
輝子「――――! ――――――!!」
小梅「……! ――――!!」
――
―
P「………………あ――れ」
P「(なんで俺……ベッドで……確か、輝子と、小梅が来て……それで――)」
P「――! しょうっゴホッ! ゴホッ!! ッ……。――……?」
P「(右手が……温かい? なん……)」
輝子「zzz……」(スヤスヤ
P「……輝子……?」
P「……ごめんな、輝子。お前を泣かせちまった」(ナデナデ
輝子「……ん……しんゆー……?」
P「……っと、起こしちゃったか? ごめ――」
輝子「親友! しんっ……ぅぐ、うえええええええええ!」
P「んな、しょうっ……。…………ごめん。……ごめんな」(ダキヨセナデナデ
輝子「ぅぅうううううううー……!」
――
―
P「……落ち着いたか?」
輝子「……うん……ご、ごめん……」
P「こっちこそごめんな、輝子。心配、掛けちゃったな」
輝子「そうだぞ……。し、心配……したんだからな……」
P「……ごめんな」
P「……ごめん」
輝子「小梅ちゃんと一緒だったけど、ここまで運ぶの、大変だったぞ」
P「……ごめん」
輝子「……パソコン付けてた」
P「……………………あ」
P「…………してました」
輝子「ぅうー……!」
P「わー! ごめん! 悪かった! もうしない、ちゃんと休むから! そんな泣かないでくれ!」
輝子「……約束だぞ?」
P「あぁ、約束する。約束するから、な?」
輝子「……わかった……」
輝子「…………」
P「……はぁ、何時になくわがままだな、輝子?」
輝子「……し、親友のせいだぞ……」
P「……はは、返す言葉もないな」(グゥ
P「……おっと失礼」
輝子「……親友、おなかすいてるのか?」
P「あー……まぁ、その。……あぁ、空いてる」
P「え、あ。おい! しょう……ゲホ、ゴホッ!」
輝子「親友は寝てろ。キノコの苗床も、しっかり休ませないと良いキノコは育たないからな……フヒ」
P「(……ようやく、輝子が笑ってくれた)」
P「(……あぁ、やっぱり輝子はそういう笑顔のほうが似合ってる)」
P「……悪いな、お願いするよ」
輝子「フヒ、まかせろ」
――
―
輝子「フヒ、おまたせ」
P「お疲れ。怪我とかしてないか?」
輝子「フヒ……そこまで料理初心者じゃないから大丈夫。……ほら、キノコがゆだ」
輝子「エノキクンと、ブナシメジクン……あとマイタケクンのコラボレーション……だしと塩だけのシンプル味付け……おいしいよ、フヒ……」
P「おぉ……これはうまそうだな。ありがとな、輝子」
輝子「フヒ……どういたしまして」
輝子「……フヒ。あ、あーんってやつだ。……病人は、世話されるのがお仕事、だぞ」
P「いや、流石に恥ずかしいというか「うぅー……!」わーかった! わかったから泣きそうになるな!」
輝子「よ、よし。……と、ということで……ふー……、ふー……。……あ、あーん……」
P「ほんと、今日は強引だなぁ……。…………あーん」(モグモグ
輝子「……ど、どうだ?」
P「んぐんぐ……んく。――あぁ、美味いよ輝子。……優しい味だ」
輝子「……! よかった……! い、いっぱいあるから、どんどん食べるといい。フヒ、フヒヒ!」
――
―
P「ごちそうさま。うまかったよ、ありがとうな」
輝子「お、お粗末さまでした。フヒ……」
P「……ところで気になってたんだけどさ。確か小梅も一緒だったろ? どうしたんだ?」
輝子「小梅ちゃんは、親友を運んで一段落したら帰ったぞ。『輝子ちゃん、頑張ってね』って」
輝子「フヒ、新作のホラー映画がもうすぐ上映するって言ってた……。一緒に行ってあげたら……?」
P「お、ナイス情報。それが一番喜んでくれそうだ。ありがとうな、輝子」
輝子「し、親友のためだ。こ、これくらいお安い御用だ。……フヒ」
輝子「(小梅ちゃんは多分私に気を利かせてくれたんだと思う)」
輝子「(だから、これくらいの恩返しは当然。……トモダチだから。……フヒ)」
輝子「そ、そうか。……じゃあ、寝るといい。寝て起きたら元気になってくれ」
P「……あぁ、任せろ。……それと、ちひろさんには連絡を入れておいた。もうすぐ来ると思うから、帰る準備をしておきなさい」
輝子「……わかった」
P「……今回は聞き分けがいいんだな?」
輝子「……『任せろ』って親友が言ったからな。そういった時は必ず実行してくれるって知ってる。……フヒ」
輝子「頑張ってくれ。……フヒ」
P「……………………」
輝子「……………………親友」
P「………………なんだ?」
輝子「………………おやすみなさい」
P「………………あぁ。……ありがとう。……おやすみ」
輝子「………………寝ちゃったか?」
輝子「……フヒ、いつものお返し……」(ナデナデ
輝子「……あ、なんか案外楽しいな、これ」(ナデナデ
輝子「フヒ……。…………大好きだぞー、しんゆー」
――
―
P「おはようございます! ご迷惑をおかけしました! モバP完全復活です!」
ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん。お体大丈夫ですか?」
P「えぇ。すっかり完治しましたよ。それと、輝子を送ってくれてありがとうございます」
ちひろ「びっくりしましたけどね。住所教えていないはずなのに、行っちゃうんですもん」
輝子「お、おはようございます。……あ、親友。だ、大丈夫なのか?」
P「おう、おはよう輝子。言っただろ? 任せろってさ」
輝子「フヒ、やっぱり、守ってくれたな。……フヒヒ」
P「昨日はありがとうな」
輝子「フヒ、トモダチだから当然、だ」(フニャ
P「あぁもう、輝子は可愛いなぁー!」(ワッシャワッシャ
輝子「フヒ、フヒヒヒ!」
小梅「……よかったぁ。プロデューサーさん治ったんだね」
輝子「みたいだ。倒れた時は、ど、どうしようかと思った」
小梅「うん。……まさかあの子が実力行使してくるなんて……。……あ、きつく言っておいたからもう心配要らないよ?」
輝子「フヒィ!?」
元スレ
ちひろ「え、風邪ですか!?」輝子「……フヒ?」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1502610614/
ちひろ「え、風邪ですか!?」輝子「……フヒ?」
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コメント一覧
-
- 2017年08月13日 18:13
- てるこ~可愛いぞてるこ~
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- 2017年08月13日 18:35
- てるこ~
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- 2017年08月13日 18:45
- ヒャッハーさんかわいいよ
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- 2017年08月13日 19:02
- みんなええ子や…。
-
- 2017年08月13日 19:55
- 輝子は女子力高いな。
あれ、もしかして完璧?
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- 2017年08月13日 19:58
- 今ごろ気付いたのか
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- 2017年08月13日 20:08
- 小梅と輝子の二人だけじゃ大人一人運べないだろ。あの子が実体化して運んだのか?
-
- 2017年08月13日 20:48
- P(の身体)が自力で歩いたんやぞ
-
- 2017年08月13日 20:49
- あの子(スター・プラチナ)
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- 2017年08月13日 20:53
- 輝子はガチで可愛いと思ってるんだけど、なかなか賛同されない悲しみ
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- 2017年08月13日 21:32
- クソッ!てるこはスカチケ候補ナンバー5だったのに揺るがせやがる…ッ!
-
- 2017年08月13日 21:54
- あの子がPの魂ぶっこ抜いて幾らか軽くしたんだろ
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- 2017年08月13日 21:59
- てるこすき
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- 2017年08月13日 21:59
- きのこ~きのこ~
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- 2017年08月13日 22:07
- てるこすき
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- 2017年08月13日 22:33
- キノコは消化によろしくないから、かなり工夫しないと病人食には向かんぞ…
まあ輝子のお手製なら当然知ってて加工はしてあるだろうけど
-
- 2017年08月13日 22:35
- きのこすき
-
- 2017年08月13日 23:23
- てるこ~かわいいよ~
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