「90歳の親友が天国から伝えてきたこと…」というお話
90歳を迎えたマイクとジョーは、子どものころから親友同士でした。
ジョーの死期が近づきつつあるのは明白で、マイクは毎日ジョーの元を訪ねました。ある日、マイクは言いました。
「なあジョーよ、わしらは若い頃からサッカーが大好きで、毎週土曜日には一緒に試合をしたものだよな。そんなお前さんに頼みがある、もし天国に行ってもサッカーができるなら、どうにかして知らせてほしい」
Two 90 year old men, Mike and Joe, have been friends all of their lives.
ジョーは死の床からマイクを見つめて言いました。
「マイク、わしらは長年に渡って親友だった。可能な限りその願いを聞くよ」
間もなくジョーは息を引き取りました。
それから2晩が過ぎた夜のこと。ぐっすりと眠っていたマイクは目もくらむような白い光と、「マイク……マイク……」という声を聞いて目を覚ましました。
「誰だ?」とマイクは起き上がって尋ねます。
「マイク……わしだよ、ジョーだよ」
「お前はジョーなんかじゃない、ジョーは死んだんだ」
「いや、ワシなんだよ。ジョーだ」
「ジョー! どこにいるんだ?」
「天国だよ。お前さんに、とても良いニュースと悪いニュースがあるんだ」
「良いニュースから教えてくれ」
「良いニュースは、天国にもサッカーはあったんだ。それだけじゃない。先に死んだ旧友たちもみんなここにいる。さらに良いことに、ここはいつも春で絶対に雨も雪も降らないんだ。最高なのは、いつでも好きなだけ試合ができて、絶対に疲れないんだ」
「なんとすばらしい、夢に描いていた以上じゃないか。だが……悪いニュースは何だろうか?」
ジョーは答えました。
「お前さんが、次の土曜の試合メンバーに入っているんだよ」
教訓:死後のことは知り過ぎないほうがいい。