カメラの動きをスムーズに再現するモーション・コントロール撮影用の機材は、通常何千ドルもかかるほど高価で、使用するにも専門知識のあるオペレーターが必要です。でもEdelkroneが出したモーション・コントロール撮影用の機材「Surface ONE」はたったの690ドル(約7万6000円)で、設定もスマホアプリから数分でできちゃうんです。
モーション・コントロール・カメラはハリウッドでよく使われており、特に複雑な特殊効果シーンのために複数の撮影を要する時なんかに大活躍します。ただしSurfaceONEは、平らな表面を二次元的に移動することのみ可能で、カメラ自体をチルトさせたり回転させたりはできません。でも内蔵レーザーポインターのおかげで、カメラが弧を描くように動くときにも撮影対象が常にフレーム内に収まるように設定するのも簡単です。
プロ用のモーション・コントロール・カメラと違い、SurfaceONEは撮影所のレールにしっかり固定される必要もありません。そのため同じ動きを再現するときにも小さな揺れやズレがありますが、デジイチやミラーレスカメラ、スマホなんかでスムーズに対象物を追いかけたりパンしたり、ドリーショット的な撮影を可能にします。SurfaceONEの動きはアプリで設定調整が可能で、移動スピードだって変更できます。
そんなSurfaceONEが一段と便利に感じられるのは、タイムラプス撮影の際でしょう。タイムラプス撮影しながらカメラそのものも移動できるのはいいですよね。しかも最長60日間動かす設定をすることも可能です。さらにSurfaceONEの重要なポイントは、このデバイスが映画撮影を民主化するということ。ストーリーテラーが説得力を持った映画作品をつくることや、低予算でもハリウッドの映画撮影班により撮影されたかのよう