9632669岡山県玉野市の渋川動物公園から大型陸亀のアルダブラゾウガメ「アブー」が2017年8月1日に逃げ出し、園は発見者に懸賞金50万円を贈ることを14日に発表。親子連れ2人が16日午後に元気なアブーを園から約100メートル先の茂みで発見した・・



不明ゾウガメ「15分で発見」のナゾ 園長が語った「大きな声では言えないこと」 -


実は7月21日にもアブーは園外に出てしまった。その時は園の関係者が道路を歩いているアブーを発見し保護した。しかし、今回は飼育員などが周辺をくまなく血眼になって探し回っても、フン一つ発見ができなかった。

J-CASTニュースの取材に対し宮本純男園長は8月17日、

「まずは2週間探してみよう、見つからなかったら懸賞金を出そうと決めました。100万円でもいいと思ったんです。それだけアブーには思い入れがありました」

と語った。懸賞金を出せば多くの人が集まって来て発見ができるかもしれない。実は、狙いはそれだけではなかったという。


渋川動物公園 ゾウガメ逃げる



14日に懸賞金を発表したところ、16日までに数十人の「懸賞金ハンター」達が集まって来た。そしてアブーは16日午後に発見された。発見したのは岡山市の男性と中3の次男。14時に捜索を開始して15分で見つけたのだという。

しかし、飼育員など専門家が2週間かけてもフン一つ発見できなかったのに、レジャー感覚で来た親子が、どうしてアブーを15分で発見できたのだろうか。

宮本園長は取材に対し、「メディアの方々には大きな声で言えないことがあるんですよ」とし、小声でこんなことを話してくれた。

アブーが発見された場所は飼育員がこれまで2度探しに行っていてフンや食べかすなど痕跡は一切なかった。しかもあの場所、本来は調べる必要がないという。それは側溝があるためカメはあちら側には行けない、というのだ。


行方不明から15日 ゾウガメ「アブー」無事発見



そして戻ってきたアブーを見た時に「なるほど!」と思ったという。居なくなった時と様相が違っていて、甲羅がピカピカで体には埃一つないような状態だった。お腹を空かせている様子もなかったという。

実はNHKニュースで園長とアブーの対面シーンが流れた時に、宮本園長は、「逞しくなった...」と言って大声で笑っている。騒動が全国ニュースになり懸賞金がニュースになればアブーが見つかるはずだ、という予感が的中したという。

「とにかくアブーが見つかり言葉にならないくらい嬉しいし、捜索に協力してくれた人、懸賞金をゲットして大喜びをしてくれた親子、結論としては全部丸く収まった。みんな喜んでくれて万々歳、ということです」・・


















渋川動物公園