ヌートン読者のみなさんこんにちは。
元バーテンダーのライター、ハヤシンです。
よっ!
突然すみません。今、僕が何をしていたかというとシェリー酒を注いでいました。
シェリー酒を、注いで、いたんです。
どうです? この動きとシェリー酒という響き、カッコよすぎませんか?
シェリー酒はスペインの南の方で作られているワインの仲間。
僕はこのシェリー酒が好き(何せカッコいいし)で、いろんな人に勧める事が多いのですが、
「名探偵コナンに出て来るよね」
「灰原のこと?」
「黒の組織のコードネームってお酒なんだよね。ジン、ウォッカ、シェリーとか」
という返答がほとんどです。コナンがなければ知名度ゼロかよ。
普通の飲み屋ではほとんどおいてないので、知らないのもしょうがないと思います。
今日はそんな、名前しか知られてないけど、注ぎ方も味も素晴らしいシェリー酒をご紹介します!
そんな風に入れる意味あるの?
うん、まぁここ気になりますよね。
ただカッコつけてるだけとか思わがちなので、この説明を先に片づけさせてください。
ワインとか飲んでる人で、なんかグラス回して格好つけてる奴はよく見るじゃないですか?
あれは空気に触れさせて香りを開かせる為にやってるんですが、つまりシェリーでもそれをやっているわけですね!
シェリー酒はこの長いひしゃく、ベネンシアと言うんですが、これで注ぎます。
元々このベネンシアは、樽の中にこのベネンシアを突っ込んでお酒をすくってグラスに注ぎ、テイスティングする為の道具なんです。
高い位置からグラスに注ぐのも、香りを即座に開かせるために必要な事なので、決してカッコつけてるだけではありません。
ちなみに、家で友人に披露した時に上手く注げないと床が悲惨な事になる上に死ぬほどカッコ悪いので、カッコよさのリスクバランスにお気を付けください。
おススメの美味しい飲み方
一口にシェリーといっても様々な種類があって、ざっくり分類すると
辛口タイプ(マンサニージャ、フィノ)
辛口熟成タイプ(アモンティリャード、オロロソ、パロコルタド)
甘口タイプ(ミディアム、クリーム)
極甘口タイプ(モスカテル、ペドロヒメネス)
となっています。
初めての方へオススメは甘口!
よっぽど酒好きじゃないと、辛口や辛口熟成タイプを美味しいと思えるのは経験上稀。なので、初めての方は甘口タイプから試してみてください。
ただし、極甘口タイプはワインという分類の中では一番糖度が高く、ドロッドロに甘いです。
甘すぎて無理な人もいるぐらい甘い。黒糖を煮詰めたような、と例えられるほどです。
試しに甘いものが苦手な友人に飲ませたところ、「甘っ!!!」と叫んでから動かなくなりました。
でも、これもハマるとおいしいんですよ!
そのまま飲むのも美味しいのですが、バニラアイスにかけても最高!
「これなら!」と大喜びの友人。彼はこのまま動きませんでした。
おわりに
さて、名前しか知らなかったお酒「シェリー」はいかがでしたでしょうか?
提供しているお店は少ないですが、大阪、東京では飲めるお店も多いので、是非調べてみてください。ベネンシアの妙技も直接見ていただきたいですね!
普通のワインよりは多少長持ちするシェリーは家飲みにもおすすめ!
ぜひぜひ、シェリーを楽しんでみてください!