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パックマンみたいな、ミカンの皮みたいなへんてこクリーチャーを発見!これだから地球ってやめられない。 : カラパイア

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 アメリカを拠点にTVやyoutube番組で野生動物や海洋生物を紹介しているコヨーテ・ピーターソン(関連記事)が、またしてもとんでもない海洋生物をキャプチャしてしまったようだ。

 今回のメインクリーチャーは、大きなヒザラガイ(多板綱)の仲間。しかも、あのなつかしのアーケードゲーム、パックマンのような形をしていたもんだから、同行したスタッフも大興奮だ。

 てことでこのパックマンを含め、潮だまりでピーターソンが見つけた少々風変わりな生物たちをご覧いただこう。
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IT'S ALIVE! Pac-Man of the Sea?


無人島の潮だまりで生き物探し!


 今回ピーターソンとスタッフは、カナダとアメリカの国境付近に位置する米ワシントン州の小さな無人島、ドウ島の海岸に到着、干潮から海が満ちるまでに見つかる奇妙な生き物探しをスタートさせた。

スクリーンショット-(2995)

 ピーターソンいわく、おすすめは日光が苦手な生き物が集まる場所。特に海藻が乗ってる岩の下なんかを探すと良いそうだ。って言ってる間にいろんなクリーチャーが続々見つかったぞ。

ピーターソンが見つけた生き物たち


黄色いウミウシ
スクリーンショット-(2815)

 英語圏で「海のレモン」とよばれるウミウシ。見た目も感触もレモングミみたいだが、においはナメクジのようだった。

スズキ目 ゲンゲ亜目タウエガジ科の魚
スクリーンショット-(2829)
image credit:youtube

 岩の下に隠れていたのを発見。スタッフはウナギかと思ったようだがそうではない。彼らは水を出ても呼吸ができ、体の表面も粘液で守られているため、数時間ならこうしていられる。

ヒザラガイの仲間
スクリーンショット-(2842)
image credit:youtube

 フジツボとは異なる軟体動物の一種。背中は装甲板のように固く、岩に吸着する。腹側に足や口がある。

ムラサキ色の巨大ヒトデ
スクリーンショット-(2847)
image credit:youtube

 岩の間で発見。ピーターソンもこれほど大きなものを発見したのは初めてとのこと。実はかなり大物なのかもしれない。裏側には白いチューブ状の小さな脚が無数に生えており、それで海底を移動したり、獲物を捕まえるそうだ(関連記事)。

なんじゃこりゃ!?謎すぎる妙な生物発見!


 そして本日のメインクリーチャーはこのパックマン似の大きな謎生物。これはさっきのヒトデとほぼ同じ場所にいた。

スクリーンショット-(2989)
image credit:youtube

 ピーターソンによると、これはヒザラガイの仲間のオオバンヒザラガイで、英語圏ではGumboot chiton、直訳すると「ゴム長靴ヒザラガイ」という名でよばれているそうだ。

スクリーンショット-(2967)
image credit:youtube

象みたいな背中のナメクジのような生物?


 背面を覆う厚い皮はゾウやサイのような感触。この皮が外敵から身を守り、カモフラージュの役目も果たす。赤い色をしている理由は不明だが、草食で赤い海藻を食べているせいかもしれない。

スクリーンショット-(2886)
image credit:youtube

 ヒザラガイの体は解剖学的にはナメクジに近く、足は腹側の中ほど、口はその奥にあって、そこにざらざらした感触の歯舌(しぜつ)がある。

 足の側面のほうにはアメフラシのようなエラがあり、水中で呼吸する。先ほどのヒザラガイ同様、普段は岩にピッタリ吸着しているものの、たまに荒波にはがされて波間をただよい、こうした潮だまりなどに転がっていることがある。

スクリーンショット-(2905)
image credit:youtube

 そして彼らはカメ同様、ひっくり返るともとに戻れない(関連記事)。一度そうなったら最後、日干しになる運命を受け入れるしかないのだ。なんとも切ない話だが、このように丸くなっていればしばらくは陸に上がっていられるという。


球体にはならない・・でも食えるってマジ?


 一方、スタッフのは、お食事中のパックマンみたいな形が気になるらしく、「これさ、ハリネズミみたいにまん丸にならないのかな?」と質問。「軟体動物だからね。それっぽくはなるけどボール状にはならないよ」とピーターソンに言われてちょっとがっかり。

スクリーンショット-(2901)
image credit:youtube
 
 あらためて見るとエイリアンぽくもある。でも彼らは毒を出さないし、有毒でもない。もちろんフェイスハガーみたいに顔に張り付いたりもしないから触ってもOKだ。それにしてもこれ、かなり大きなほうなんじゃないか?

 ピーターソンによると、世界最大のオオバンヒザラガイの全長はおよそ36cm、重さ2kgもあるという。彼らを食すのは小さなカニなどで、外側のふちを食べられたりするそうだ。じゃあ捕食者がいないのかと思いきや、なんと内側の肉は人間が食べることができるという。

食われるのではなく食えるらしい・・・
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image credit:youtube

 味のほうはさすがのピーターソンも未体験だが、「まあ、ゴム長靴って名前からしてそんな歯ごたえの海臭い味なんじゃないか」と顔をしかめて、「でも我々の今日の夕食はオオバンヒザラガイじゃなくピザだから!」と強調していた。

 以上で今回の潮だまり探検は終了。ピーターソンは捕まえた生物たちを海中に戻し、撮影スタッフたちとピザ屋に直行したようだ。いやー、この前の黒猫大のアメフラシといい、海の世界ってのはやっぱ奥深いわ。

via:aughingsquid / youtube / wikipediaなど / translated by D/ edited by parumo
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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2017年09月01日 22:40
  • ID:GfCoFjbn0 #

野食系サイトでヒザラガイ食べた記事読んだことある
味はうまいけどアレルギーっぽくなったとかなんとかだったような…
しかし固いんだか柔らかいんだかわっかんねえなこの質感

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