日食の撮影で壊されたカメラ写真集、レンタル業者が公開。100万円超の大玉も
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先月観測された皆既日食は、数十年ぶりに米国を横断するということもあり、なかなかいい具合のお祭りイベントと化しました。米Amazonでは日食用の観測メガネが売れに売れ、一部の粗悪な観測メガネがリコールされたことも話題になりました。
とはいえ、日食で弱まると言えども太陽の光は強烈です。決して肉眼で見てはいけないことは、あらゆる場面で周知徹底がされてい(...たにも関わらず肉眼で直視した某大統領もい)ました。
そして、それはカメラにも同じことが言え、米国では日食を撮影しようとしてカメラが故障してしまった報告がいくつかあがっている模様です。カメラレンタル会社のLensrentalsは、カメラを貸し出す際にかならず日食フィルターを取り付けるよう指示したにも関わらず、複数のカメラやレンズが壊れて帰ってきたと報告しました。
たとえば冒頭の写真は、パナソニックの 20mm f / 1.7レンズですが、絞り羽根の部分が熱で溶けてしまっています。この例ではカメラ側をフィルターで保護していたものの、レンズの保護をしていなかったとのこと。
焼損はセンサーやミラーにも起こります。たとえばキヤノンのEOS 7D mark IIはセンサーの裏側まで貫通する焼損被害に遭い、一方でニコンD500はミラーが溶けてしまっていました。さらに、4K映像撮影用のEOS C300 Mark IIではカメラに入射する光の量を制限し、絞り値やシャッター速度を調整するためのNDフィルターが焼けてしまいました。
下の写真はキヤノンの大玉 EF 600mm f/4L IS II。100万円を超えるこの超望遠レンズもまた、絞り羽根が壊滅的なダメージを受けてしまっています。
幸いにも、Lensrentalsでは壊れてしまったカメラの数はそれほど多くはないとのこと。また機材を壊してしまった顧客はいずれもきちんと謝罪し費用補償に応じてくれたとのことです(指定した使い方を守っていれば保険が適用されます)。米国内で次に皆既日食が見られるのは7年後の2024年。「日食対策は目だけでなくカメラにも必要」とだけでも覚えておくと良いかもしれません。
ちなみに、今後日本で見られる大きな日食は、部分日食が2020年に西日本であるものの、金環食は2030年の北海道、皆既日食は2035年の北陸~北関東までやって来ません。
Gallery: Camera gear damaged by the eclipse | 8 Photos
[Images : Lensrentals]