東京新聞「電話首脳会談の発言が詳細にテレビで報じられた、見解を」菅長官「そうした話は表に出ない」
9月6日午前の菅官房長官記者会見で、東京新聞の女性記者が日米首脳会談で交わされた詳細な内容がテレビで報じられた、見解をと迫る場面がありました。
「日米首脳の発言詳細テレビが報じた、見解を」
この回の会見は10分強でしたが、日露首脳会談に関連した内容やプーチン大統領の北朝鮮への制裁姿勢について、またEMP攻撃への対処や実施された核実験の規模についてなどミサイル関連の質問が相次ぐ中、この記者は会見の後半でまず加計学園問題について質問。
国家戦略特区諮問会議の議事録に関連した問いを投げましたが、菅官房長官からは「梶山担当大臣が長い時間を取って親切丁寧に説明している」とそっけない対応を返されていました。
すると今度は北朝鮮問題に話を移し、日米電話首脳会談で安倍首相とトランプ大統領が交わしたとされる会話がテレビで詳細に報じられたとしてこれについての見解を質します。
問題の番組について記者は「9時からのフジテレビの報道でですね」としていましたが、同日朝、「とくダネ!」が週刊現代幹部が明かす日米首脳会談の舞台裏として放送していた内容と一致することから、これを指していた可能性がありそうです。
番組では8月15日に行なわれた日米の電話首脳会談で安倍首相が北朝鮮との戦争を絶対にやめるようトランプ大統領に求め、トランプ大統領も戦争の準備が整っていないとしてこれに同意した、しかし米国は北朝鮮との交渉デッドラインをクリスマスと定め、それまでに核兵器かICBMの放棄を決断しないようなら「迷わず北朝鮮を叩く」とトランプ大統領の言葉を伝えていましたが、記者はこれについて「現状政府としてのご見解をお聞かせ下さい」と菅官房長官に迫った形。
菅官房長官は「テレビの報道に答える場じゃないと思ってます」と答えるのみで取り合おうとしませんでしたが、記者は「報道に出てることが会見での質問に含まれるのは問題なのか」と諦めようとしません。
これに対しては「首脳間の電話会談が表に出ることはない」と断じた菅官房長官でしたが、記者はそれでも質問を続け今度はクリスマスがデッドラインなのか認識を、と食い下がります。
しかし菅官房長官は「そうした報道について答えることは控えます」と語るのみで、答えることはありませんでした。
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