女性にとってマンモグラフィの撮影はなかなか抵抗があるものです。乳腺をX線で鮮明に撮影するためには、どうしても乳房を平たく拡げて撮影しなければなりません。このときの痛みの感じ方は人によってさまざまですが、体型的なものはあまり関係なく、むしろ"張り具合"などのほうが影響するとも言われます。
ただ、医療機器業界も患者の苦痛を無視して機器を設計しているわけではなく、少しでも痛みを和らげられるべく工夫を重ねています。
GE Healthcareが開発し、2015年に販売を開始したた最新のマンモグラフィ機器Senographe Pristinaは、スキャナ部分と本体システムがセパレート型になっており、メカメカしさを極力廃したデザインが患者への威圧感や恐怖感を取り除くのに役立っています。
そして、新しく発表されたSenographe Pristina対応のオプション機器「Dueta」は、マンモグラフィの圧迫台を患者自身が操作できるリモコンになっています。技師があらかじめ患者に合わせた設定を入力した後は、患者自身が自分で乳房の圧迫加減を調節することで抵抗感を和らげ、撮影時の苦痛も大幅に軽減できるとのこと。
Duetaを試験したボカラトン・リージョナル病院の医師キャシィ・シリング氏は「患者の多くが、マンモグラフィ撮影を以前より快適に受けることができたとコメントしており、よりリラックスしているように見えました。そして患者がリラックスしているときほど、良い撮像が得られるものです」とコメントしました。
さらに「今後も技術者とともに患者の快適性をさらに改善し、より乳がんの早期発見が可能になるようにしていきたい」としています。
[Image : GE]
GEヘルスケア、乳房の圧迫を自分で調整できるマンモグラフィ用リモコン発表。痛み軽減で乳がん検診を受けやすく
サイズよりも張り
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