テレビ東京のバラエティ番組「家ついて行ってイイですか」に出てきたとある時計コレクターの
おじさんの語った言葉が話題となっている。
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ある時計コレクターのおじさんの信念が潔くてすごくかっこいいと話題に「本物」「至極だけど難しい」 (togetter)
コレクションを将来的には
「家といっしょに売る」と言ってのける彼は以下のような理由を述べたという。
※テレビ東京「家ついて行ってイイですか」より 愛着はもちろんあるが、特に欧米のコレクターは割り切っていて、収集期間を50歳まで、60歳までと決めて、あとはオークションに出しちゃう。次の人のところで、また愛を注がれる。コレクションというのはそういうものです。
この言葉にツイッターでは「これぞ本物のコレクターだ」「信念と美学がかっこいい」「やり切った感じがして最高」「なんか別の宇宙をみた感じ」「手放す 美学みたいな」と
絶賛されている。また、そのコレクション棚が、ほこりひとつないくらい綺麗だったため「本当にいきなり行ってるか」と疑う声も。
たしかに、宵越しの金は持たねえっていう
粋を感じます。
物事って極めると、ウロボロス的になって来るんですよね。コレクターって物に執着してるわけだけど、一方で、まったく物に執着してないという
境地があるものです。コレクション欲だけ満たされれば、別に物じゃなくたっていいし、価値すらなくたっていいという境地です。
とみさわ 昭仁
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そう考えるとコレクターって大きく分けて
2種類いると思います。それは彼のように(マニアはもちろん)世間から価値が認められたものをコレクションするひとと、世間からまったく価値が認められてないものをコレクションするひとです。私は20年前、世間からまったく評価されていなかったファミコンを集め始めた人間なので、間違いなく
後者なんですよ。
そんな私から言わせると前者のひとたちは、最初から価値があるものを集めてるわけですから、どうしてもステータス目的とか、
投資感覚の方が多いというイメージです。いつか売ることを前提で集めているわけですからね。それなりのお金で売れるってことをわかってるからこそ1億円もつぎ込めるわけでしょう。
したがって、そんな姿勢を「真のコレクターだ」と絶賛するネット界隈を見てると、私たちのような人間は
コレクターとすら思われてないんだなあって、しみじみしました(笑)
まあ、そんなレトロゲームも今では、時計ほどではないですが、その価値が世間から認められつつあるので、私も
「変なもの集めてる変なひと」から「コレクター」へランクアップは果たせたかなとは思ってますけどね!
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