9to5Macは8日(現地時間)、台湾KGI証券のアナリストであり、米アップルの消息筋としても名高いミンチー・クオ氏によって、「iPhone X(iPhone 8)」の仕様に関する新たな情報が公開されたことを伝えています。
iPhone Xの上部ベゼルは、上の画像にあるような特殊な形状となる見通しですが、クオ氏は今回、同ベゼルに搭載される見込みの3Dセンサー群について、新たな情報を公開しました。
同氏の報告によると、上部ベゼルには、「Structured Light」方式の送信機および受信機、「ToF(Time of Flight)」方式の近接センサー、環境光センサー、そしてフロントカメラが搭載される見通しとのことです。
ちなみに、Structured Light方式の距離計測システムは、赤外線で特定のパターンを照射し、物体の表面に反射したパターンの歪みやずれなどの情報を読み取り、カメラからその物体までの距離を測定するという仕組みであり、米マイクロソフトの「Kinect」にも採用されています。
一方、ToF方式は、センサーから発された光が物体に反射し、再びセンサーへと戻ってくるまでの時間を計測することによって、物体の深度を測定する仕組みとなります。
どちらも3次元的なデータの取得に用いられる技術であり、iPhone Xに搭載される3D顔認証機能は、2つの異なる技術を組み合わせたシステムになる見通しです。
そのほか今回、iPhone Xのフロントパネルが、全モデル共通で「黒色」のみとなる可能性も指摘されました。
なお、直近の情報によると、iPhone Xには「Touch ID」機能は存在せず、顔認証機能のみが搭載される見通しとのこと(過去記事)。新たな顔認証機能が、精度および速度の双方においてTouch IDを上回っていることに期待したいところです。
[9to5Mac]
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