SpaceXのCEOイーロン・マスク氏が、Falcon 9ロケット1段目ブースターの回収失敗動画を総集編にして公開しました。初期のFalcon 9ロケットのブースター回収は失敗するのが当たり前で、イーロン・マスク本人の目には数百万枚のドル紙幣が爆発しているようにも見えたはずです。
そしてこの映像にある幾多の失敗があってこそ、短期間で技術を発展させ「着陸成功が当たり前」と言える現在の状況にまで来ることができたのかもしれません...
などと格好つけて説明したところで、その映像を見てみるとこれがまったく重苦しさや苦難などを感じさせないものでした。おそらく人間なら誰もが大好きな大爆発シーンを、映画「空飛ぶモンティ・パイソン」のオープニング曲「自由の鐘」にのせて楽しく軽やかに見せてくれます。
映像に付けられたキャプションもBGMに合わせたのか、墜落現場に向かったマスク氏の後ろ姿に「ロケットは無事か?...ああズタボロだ」だの、無人船に激突したロケットには「まあ、厳密に言えば"着陸"はしたね。バラバラだけど」といった軽口で笑いを誘います。
とはいえただ失敗シーンだけを集めたのではなく、その最後には初めての成功となった2015年12月の着陸や、2016年4月の洋上での初成功シーンも収めてあります。これらが第1歩となり、数々の成功を成し遂げてきたと思えば、ほんの少しだけ感慨もある映像になっています。
打ち上げ直前の爆発事故で数か月も打ち上げを中断せざるを得ない時期もあったものの、SpaceXはいまや毎月1回以上のハイペースでロケットを打ち上げ、初めてのリサイクルロケット打ち上げ回収も成功させています。
SpaceXは現在、1段目だけでなく2段目ロケット、さらに最上段にあるフェアリング部分の回収再利用を目指しています。イーロン・マスク氏は「それらが可能になれば、打ち上げコストは1/100以下になるだろう」と動画を公開したツイートで語りました。
[Image : SpaceX]
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