どうも、オモコロ編集部の加藤です。

 

みなさん、突然ですが刑務所に入りたくないですよね?

社会から隔離されるものの、規則正しい生活が送れるわけですが、何より嫌なのは臭い飯を食べる日々を送ることではないでしょうか?

 

ですが、もしその臭い飯がめちゃめちゃおいしかったら…?

 

 

 

この洋画で出てくる「受刑者がまっずそうなマッシュポテトを食べる金属の皿」に美味しい料理が乗っていたら…?

 

 

 

 

今日はそんな願いを叶えてみました。

 

とはいえ、マジで犯罪者になってアメリカの刑務所に入れられるのは簡便なので、シチュエーションを極めて近づけ「自分は犯罪者で、アメリカの刑務所に入れられてしまったんだ…」と思い込むようにしてみます。

 

 

 

ぼくみたいな東洋人顔がアメリカ人だと思い込む…というのは無理があるので、今回は「アメリカで捕まってしまった中華系マフィアの男」という設定にしようと思います。

 

 

・・・

 

 

 

中国の片田舎で生まれた俺は、育った村でのらりくらりとチンピラのような生活をしていた。

 

 

 

真面目に働いてみようとまともな職についたこともあったが、酒や金のトラブルが絶えず、結局ケンカと大酒食らいの毎日だった。

 

 

 

そんな俺を拾ってくれたのが、敏智(ビンチー)一家の恐(キョウ)先輩。

山知会(ざんちかい)の頭目である先輩に忠誠を誓い、「山を知り、流る川より大海を知り、昇る雲より天を知る」の言葉を心に我を忘れて働いた。

 

 

 

だが俺はミスを犯した。アメリカでの密売中ヘマをし、こうして投獄されてしまっている。

 

 

 

「すぐ出してやる」と言ってくれた先輩への恩義に答えるため、俺は今を耐えなければならない…。

 

 

 

「ヘイ! そこのカンフーモンキー! メシの時間だぜ!」

 

 

 

 「ほらよ、てめぇらにはもったいねぇ上等なポテトさまだ!」

 

 

 

彼らが「豪華なディナーだ」と呼ぶそれは、細い竹に似た硬そうな茎と、キューブ状の合成肉、臓物のような変わった臭いを発する副菜が盛られた金属製のトレイだった。