ソニーが8月31日にグローバルで発表した新型スマートフォン「Xperia XZ1」。同機種に短時間ながらも触る機会を得ました。
発表時の写真を見た限りでは、「Xperia XZsと代わり映えしないなぁ」という印象でしたが、実機に触れるとその印象が大きく覆りました。
というのも、背面から側面にかけてのアルミボディに目を惹かれるんです。継ぎ目のないシームレスなデザインで、唯一の継ぎ目は上端の縦線(アンテナ)のみ。前モデルのXperia XZsが下端などで継ぎ目が目立っていたのとは対照的です。
継ぎ目のないアルミボディから醸し出される高級感
Xperia XZ1に見慣れると、XZsが継ぎ目だらけに感じる
背面に継ぎ目のないという意味ではXperia X Performance(海外版)と共通しているが、Xperia XZ1では背面から側面にかけての継ぎ目もなくなっており、より洗練されている。
底面と上面にはわずかな膨らみがアクセントとして加えられた
このように、実機を触ってみると、前モデルのXperia XZsとは手触りも含めて「かなり別物」。ひんやりしたアルミの質感と合わせて、かなり所有欲を満たしてくれそうです。
一方ディスプレイに関しては、表示領域の狭さが気になりました。
というのも、Galaxy S8やiPhone Xなどが縦長ディスプレイで表示面積を拡張する一方、Xperia XZ1は従来の16:9のアスペクト比を維持しています。
今となっては表示領域の狭さが気になる16:9のディスプレイ
例えばXperia XZ1でWEBページを表示する場合でも、縦長ディスプレイに慣れた今となっては、オンスクリーンキーの邪魔もあり、表示が相当狭く感じます。言うなれば、久しぶりにiPhone 4(アスペクト比3:2)を触った"あの感じ"に似ています。
アスペクト比2.17:1の縦長ディスプレイを採用するiPhone X
とはいえ、従来と同じ操作感を求めるユーザーには向きそうです。縦長では、画面の上端や下端をタップするのに苦労します。こうした「時代にとらわれない」良さもなきにしもあらずです。
なおXperia XZ1は最新のAndroid 8.0を早くも搭載。さらに、フルHDでHDR対応のディスプレイや、物体を3Dスキャンできる「3Dクリエータ」などの新要素も多数です。そちらの詳報は後日公開予定。
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