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気候変動で気候変動研究予算を稼ぐ話・池ポチャしないロボット用LiDAR・3D精子顕微鏡 #egjp 週末版95 - Engadget 日本版

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気候変動で気候変動研究予算を稼ぐ話・池ポチャしないロボット用LiDAR・3D精子顕微鏡 #egjp 週末版95

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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「気候変動で気候変動研究予算を捻出」「足元もよく見えるセンサー」「3Dで動きを見る精子顕微鏡」といった話題をピックアップしました。

気候変動の兆候で気候変動調査予算を捻出

ニュージーランド在住の自称エンジニア兼アーティスト、ジュリアン・オリバー氏が、風力発電で仮想通貨を採掘するシステムを構築しました。気候変動はそれを調査する材料となる農作物を不作にしたりや生態系を破壊する悪循環を生みだすため、なかなか調査しにくい面があるものですが、オリバー氏のプロジェクトでは気候変動によって平均風速が上がるほど、研究に必要な資金が掘り起こされることになります。

Harvestと命名されたこのプロジェクトはアートとしてデザインされたものですが、実際のところ実世界でも有効に機能するかもしれません。たとえばPCはほぼ市販品で組み立てられ、GeForce GTX 1080 Tiの計算能力を利用して仮想通貨の採掘効率を高めています。また採掘された仮想通貨は気候変動を調査する3つの非営利団体に分配される予定です。

ちなみに、このHarvestはスウェーデンの美術館に(アート作品として)設置され、11月まで実際に
仮想通貨のマイニングを行います。しかしオリバー氏はこれをプロトタイプとしていて、いずれは風が強い地域にもっと大規模なHarvestを設置することも考えているとのこと。

[Image, Source : Julian Oliver]

ナノ粒子絆創膏で肥満解消

アメリカ化学会(ACS)が発行するACSnanoに、薬剤を封入したナノ粒子を塗布した絆創膏を使い、直接皮下脂肪へ作用して燃えにくい白色脂肪をエネルギー変換しやすい褐色脂肪に変える研究が掲載されました。これによって肥満や2型糖尿病を改善させる効果が期待できます。

人間は歳をとるにつれ白色脂肪細胞が増えて、これを燃焼しにくくなります。この絆創膏を使えば、脂肪を褐変させる薬を注射や丸薬ではなく直接、皮下脂肪組織に送り込むことができ、より効果的に作用させられるとしています。

[Image, Source : ACSnano]

足元もよく見える3D LiDAR発表、これで警護ロボも安心

パナソニックが、ロボットの空間認識能力を高める3D LiDARセンサーを開発しました。独自構造のレーザー技術で垂直方向60度、水平方向270度の広範囲なスキャンを可能としています。

垂直方向のスキャン範囲拡大と高解像度化により、特にひび割れや目地の粗さ、段差や小石など路面状況のより正確な検知に役立つため、たとえば人が行き交う施設内外の自律移動ロボットなどに適するとのこと。

ショッピングモール兼オフィス施設を警護していたKnightscope社製の警護ロボット「K5」が、池に転落してしまう事故があったのは今年7月のこと。この3D LiDARがあと1年はやく開発されていたら、K5もあのような悲劇に見舞われずに済んだかもしれません。

[Image : Greg Pinelo, Twitter]
[Source :
Panasonic]

ネパール、2015年の大地震でエベレスト標高に変化がないか調査

ネパール政府が、世界で最も高い山エベレストの標高が、2015年に発生した大地震で変化していないかを確認するため測量調査を開始しました。測量局によると、現在は国際的な研究チームが調査方法を決定する段階。実際の調査では測量機器を複数回に分け山頂へ運び上げる必要があるため、調査完了までにはおよそ2年もの歳月がかかるとのこと。

AFPによると、ネパール測量局のバッタ局長は「エベレスト山頂は半分はネパールのものだが、我々は一度もその高さを測量したことがなかった。我々にもそれができるということを証明したい」としています。

なお、現在知られている8848mというエベレストの標高は1954年にインドが調査した数値。1999年には米国がGPSで標高を調査し、約2m高い8850mだったとしたものの、この数値はあまり使われていません。

ちなみに2015年の大地震で、ネパールは首都カトマンズが南の方向へおよそ3mも移動しています。このためエベレストにも何らかの変化があるのではとの心配が高まっているとのこと。ただ、バッタ氏は標高調査の計画は6年前にもあり、地震だけが今回のきっかけではないとしています。

[Source : Japan Times(AFP-Jiji)]

3Dで動きを見る精子顕微鏡

大部分の顕微鏡は物体の動作を2次元でしか観察できません。研究者たちは、精子がその運動において頭部を回転させるように運動し、鞭毛と呼ばれる尾の部分が激しく動いて前進することはわかっているものの、鞭毛が実際はどのような動きで、不完全な精子の動きはどう違うのかを詳しく知るためには3Dでの動きをしる必要がありました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の科学者らが、3次元で精子の動きを観測できる精子顕微鏡を開発しました。UCLAでコンピュータ技術とバイオ技術を研究するAydogan Ozcan教授は、精子の動きをより詳しく理解することで将来的に不妊治療や体内を自由に泳ぎ回るナノロボットの研究に役立つとしています。

ナノロボットをどんなことに応用するかはまだこれといった案はないものの、いずれはSF小説で描かれるような未来的治療方法として使われるようになるかもしれません。
[Source : Phys.org]

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