iPhone 8 / Plus 実機レビュー。スマホ写真の楽しさを広げるiOS 11新機能、納得の完成度
iOS 11の新機能も
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iPhone 8 / Plus 実機レビュー。スマホ写真の楽しさを広げるiOS 11新機能、納得の完成度
iPhone 8とiPhone 8 Plusが9月22日に発売となる。
「10周年モデルで、デザインも一新したiPhone Xを待つので、iPhone 8は華麗にスルー」という人も多いかもしれない。しかし、実際にiPhone 8とiPhone 8 Plusを触ってみると、完成度の高さに思わず納得したくなる。
Gallery: アップル iPhone 8公式画像ギャラリー | 16 Photos
Gallery: iPhone 8 / 8 Plus実機ギャラリー | 7 Photos
iPhone 8とiPhone 8 Plusで注目したいのがカメラ機能だ。特にiPhone 8 Plusではポートレート撮影機能が強化され、様々なポートレートが撮影できるようになった。
Gallery: iPhone 8 Plus ポートレートライティング効果 | 7 Photos
ポートレートで撮影するにはまずカメラを起動し、ポートレートモードを選ぶ。すると、「自然光」、「スタジオ照明」「輪郭強調照明」「ステージ照明」「ステージ照明(モノ)」が選べるようになっている。
まず、ポートレートで撮影することで、背景がボケて、被写体の人物が強調されるような写真に仕上がる。自然光であれば、文字通り、自然な光の加減になるし、スタジオ照明だと顔が明るく照らされる感じになる。輪郭強調照明であれば、顔の輪郭に影が出るようになる。
スタジオ照明ともなると、背景が真っ黒になり、まるで被写体を切り抜いた仕上がりとなり、モノを選べば白黒の写真に切りかわる。
これらの処理は撮影時に予め切り替えておいてもいいし、一度、ポートレートで撮影したものを後から加工する、といったことも可能だ。
iPhone 7 Plusでもデュアルカメラを生かしたポートレート撮影が可能であったが、iPhone 8 Plusでは、さらに仕上がりの雰囲気を選べる仕様が盛り込まれており、結構、楽しい。
実際、自分も編集者経験があり、写真にスタジオでカメラマンさんのお手伝いを何度もしたことがあるが、カメラマンさんはとにかく、何個も照明を立て、あれこれ、工夫しながら光の加減を微妙に調整して、モデルの撮影を行ったりする。実はシャッターを切るのはほんの一瞬で、むしろベストな光をつくる準備に時間がかかっているといっても過言ではないのだ。
今回のiPhone8 Plusでは、そうした光の加減を何も考えずに撮影しても、様々なポートレートが仕上がるという楽しみがあるのが魅力だ。 「とにかく写真を撮りまくる」という人であれば、iPhone 8よりもデュアルカメラのiPhone 8 Plus の購入をお勧めしたい。
また、iPhone 8とiPhone 8 Plusを使っていて地味に便利だと感じたのがQRコード読み取りだ。iOS11の機能ではあるが、iPhone 8とiPhone 8 PlusではカメラをQRコードにかざすだけで読み取ってくれるようになった。URLであればリンクが画面上部に出てくるので、そこをタッチすれば、サイトにつながるというわけだ。
これまで、iPhoneではQRコードを読み取る専用アプリを入れておかなくてはならなかった。また、他のスマホでは、カメラを起動してもQRコードを読み取るモードに切り替える必要があったりする。
しかし、iOS11では、カメラをQRコードに向けるだけで自動的に読み取ってくれるのでかなり便利と言える。ちなみに「QRコード自体を撮影したい」という時にはそのままでは読み取ってしまうので、設定画面からカメラの項目を選び「QRコードをスキャン」をオフにすればいい。
また、iOS11では撮影する画像や動画のフォーマットを2種類から選べるようになっている。従来のJPEG/H.264での撮影は「互換性優先」というメニューで、新しく「高効率」としてHEIF/HEVCフォーマットでの撮影が可能となったのだ。新しいフォーマットでは最大50%、ファイルサイズを削減できるという。
実際にiPhone 8 Plusで「高効率」と「互換性優先」を切り替えて静止画と動画(15秒)を撮影し、メールで送信したり、AirDropsでMacbookに送ったところ、いずれも静止画はJPEG、動画はQTムービーとして送られた。おそらく、iPhone 8側で変換をかけて外に出しているようだ。
実際に2つの画質を比べたが、素人目にはあまり違いはわからない。新しいフォーマットで積極的に本体容量を節約して使う、というのもアリかもしれない。iPhone 8とiPhone 8 Plusは写真を撮るときだけでなく、撮影して大量に貯まるデータに関しても、高効率に保存しておける仕組みが備わっている。まさに、本体容量を気にせず撮影に集中できるわけだ。
iPhoneの登場によって、この10年で「スマホで写真を撮る面白さ」が広がったが、iPhone 8により、さらにその楽しみ方は広がっていきそうだ。
(画像:iPhone 7との比較)