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オロチのレトロゲーム遠征記2017 大阪篇(1)
 

オロチのレトロゲーム遠征記2017 大阪篇(1)


<トラブル続きの朝>

 敬老の日。珍しく祝日にオフを頂いた。
 おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう!(いや、そういう日じゃない)

 せっかくだから大阪行こうと決意。まずは午前中。山中渓というところで開催されている「レトロゲーム資料展示会」へ。午後からは日本橋でレトロゲーム巡り。夜はロフトプラスワンWESTで開催される「ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム(VGNN)発売記念イベント」へ行って最終的にネオン街へ消えるという、完璧な計画だ。

retoroge-muhakubutukankeikaku0.jpg ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム
 ※レトロゲーム博物館計画 資料展示会のチラシ(左)と、工作員さんのSF小説「ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム」(右)

 当日になって――
 朝5時に飛び起きる。NAVI TIMEによると僕の地元(愛知県の田舎)から山中渓までは、最短時間でも3時間半かかるとのこと。始発で出発すれば10時くらいに会場へ着くだろうとゆるーく考えていたが甘かった。さっそくトラブルが発生したのだ。

 出ました。
 どんな服を着ていけばいいのか問題



<コントローラを捨てよ、町へ出よう>

 デザインが気に入って普段から愛用している、しまむらのネオジオTシャツとか着て行って、万が一「それは違う」みたいな空気になったらどうしようとか考えちゃうのだ。ネオジオが悪いとかじゃなくて、(夜のイベントも含め)たまたま会場の空気と合わなくて滑っちゃう感じになってしまったら、いやいや、普段から着てますから。べつにそんなつもりじゃないですからって心の中で弁解しながら過ごすのはつらい。
 もしかして僕のことを知ってるひとがいて「なんでファミコンじゃないんだろう」って不安にさせても申し訳ないし。だってオロチがファミコンのTシャツ着てたらそのまんまで恥ずかしいじゃない。なんて考えてるうちにどんどん時が過ぎていく……

neogeoT02.jpg

 他人の目が気になるというよりも、できるだけ人様に迷惑かけたくないという思いで生きて来た僕だ。会場でもできるだけ波風立てないよう過ごしたい。

 どうせ誰も見ていない?

 そんなことわかっているんだけど、僕がこんなことで悩んでしまう最大の原因は、このような機会が25年間のコレクター人生の中で初めてだったからだ。今までリアルでは誰とも交流せず、ずっとファミコン一筋でやってきた。だからサイトの名前も「たった一人のファミコン少年」だった。しかし気が付けば不惑。そろそろ孤独にも飽きた。
 これからはコントローラを捨て町へ出よう。気の合う仲間と語り合おう。そう、決心して迎えた2017年だったのだ。

 結局、袖を通したのはコストコで買った西海岸風の黒いポロシャツ。それでいいのだ。どうせ誰も見ていないのだから!(結局は)



<さっそく人様に迷惑をかける>

 時刻は朝6時30分――
 嫁さんのお母さんに軽トラで最寄り駅まで送ってもらい、電車に乗ったところで第二のトラブル発生。なんと、事前に購入していたVGNNイベントのチケットを家に忘れるという大失態。絶対に忘れないよう、ずっと普段使いのカバンに入れていたが、前日の夜に別の大きなカバンに変えたことがアダとなったか。おお、神よ!

 たまたま各駅停車の電車に乗ったことが幸いし、次の駅で飛び降りることができた。すぐさまお義母さんに電話して迎えに来てもらい、家に戻ってチケット奪取。きびすを返して駅までダッシュ。約40分を無駄にして、なんとか名古屋に到着したのが8時過ぎ――

 新幹線の窓口で「やまなかけいまで行きたい」と訊ねるも通じず、「やまなかだに」と読むことが発覚しつつ、なんだかんだで、ようやく山中渓に到着したのは10時40分だった。NAVIの予想では最短でも11時過ぎだったので、これは嬉しい誤算。

oosaka2017001.jpg
 ※自然豊かな山中渓駅。「渓」で「だに」と読ませるとはレベルが高い。

 しかし、名古屋から新大阪よりも、新大阪からここまでかかった時間のほうが長いという府内唯一の無人駅。おかしいな。嫁さんには「大阪へ行く」と家を出たのに、到着したのはほぼ和歌山の大自然だぞ!?




<今回の遠征の重要人物が登場!!>

 降りていくお客さんが皆、登山の恰好をしている。なるほど、辺りは山だらけ。地元のひとたちが一生懸命、看板に提灯をぶら下げていた。近々祭りでもあるのだろうか……

 しばらく待っていると、車で迎えに来てくれたのは、なんと世界的ゲームコレクターであるベラボーさん(@berabo777)。何を隠そう今回の遠征はベラボーさんが全面的にプロデュースしてくださった、大阪レトロゲームツアーだったのだ!

 ネットでは15年以上前から知っているものの直接会うのは初めて。しかし会った瞬間、初めてなのに、戦友と久しぶりに再会したような気持ちで感無量だった。ベラボーさんは想像通り、とても懐の深いお方。車の中でお互い積もり積もったいろいろな話をしたが、正直言うと僕は最初の一時間くらいは緊張が取れなくて、ずっと足が地についてない状態だったのだ。用意していた手土産も、渡すタイミングを間違えてしまう始末……

 かくして、濃厚過ぎる大阪の1日がようやく始まったのである。


つづく
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