米グーグルは21日(現地時間)、スマートフォン事業の一部買収に関して、台湾HTCとの間で合意に至ったことを発表しました。
プレスリリースによると、グーグルとHTCは、「Pixel」シリーズの開発部門の買収について、11億ドル(約1235億円)という金額で合意に至ったとのことです。
この買収には、多数のHTC従業員のグーグルへの移籍や、非独占的なHTCの知的財産権の譲渡なども含まれていますが、あくまでも “Pixel開発チームの売却” という形になるため、HTCのスマートフォン事業自体は今後も継続されることとなります。
そして、当のHTCは今回の件について、「今回の売却は、自社ブランド製品への注力を強める契機となる」との声明を発表しており、既に次期フラッグシップモデルの開発が進められていることも明らかにされました。
なお、買収の処理が完全に終了するのは、2018年を迎えてからとなる模様。1200億円以上もの資金を得たHTCが、次にどのような一手を打つかには大きな注目が集まります。
また、今回の買収により、ソフトウェアのみならずハードウェア(スマートフォン)をも単独で開発する能力を手中に収めたグーグルですが、今後のPixelシリーズがより魅力的な製品となることに期待したいところです。
[グーグル]
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